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アクアのアンソロ”肉体派”はその名の通りマッチョ系ですが、今回はその中でもアラフォー受けという、平たく言えば”おやじ受け”ですよね。
普通の男子やおじさんの絵で展開すれば、それなりに普通のBL本なんでしょうが、マッチョにすることでその肉感や汗や体毛がやけに生々しく、イイ意味でいやらしいと思う。
中でも目を惹いたのが鬼嶋兵伍さんの「イツワリ」
大学時代自分に気のある風のゲイ男子を快く思ってなかった男が、20年後不況のあおりでリストラされ、再就職の面接に行った先の社長がそのゲイ男子だった。
大学時代、イケてた外見の男はおやじになってメガネで出腹の中年体型。
方やゲイ男子はスマートな美中年になっており、男の肥満体形がいつものマッチョ鬼嶋絵と違うところが注目だ!
そして、採用の代わりに社長の秘書兼愛人にさせられるが、それはとても屈辱的な・・・というハッピーでない展開ストーリーにも注目させられる。
本当にデビューからこの作家さん、上手くなったとしみじみ実感させられ、この本の中でもダントツ読ませる話になっていました。
レディコミから転身して先月BLデビュー単行本を出した葉月つや子さんの「ロープ」にもまた注目。
葉月さんのもガチムチマッチョというよりは鍛えられた肉体美という表現がふさわしいが、その肉体でも注目はやはり『フクロ』表現だろう!(フクロも肉体の一部?)
相変わらず乳牛のような垂れ下ったフクロ表現に、今回はブツを後ろから引っ張ったアングルという珍しい視点の絵に目がいった。
ヒモを失業した男が神社で見つけたカモはまさに彼にとっての「アンジェリーナ・ジョリー」この表現が言いえて妙な、好みを表わす懐かしい言い方だなと思った。
田亀源五郎さんはさすが!である。「転職」という引退したボクサーのその後をモノローグ風に綴ったたった8Pの短い作品であるが、ある意味でのちょっといい話(どこが!?)
引退後、そのままジムに残った男の仕事は試合前の選手の世話をすること。
色々な世話の仕方があるのだが、その中で一番の気に入りは『俺の嫁』扱いをする唯一挿入を行う選手の行為。
”転職”は”天職”というオチ。
こうしてアンソロになると一見マッチョものはストーリーは・・・と思いがちだが読ませるものもあるのだと体験できる。
あ、忘れてはいけないが、ちゃんと”アラフォー受け”がテーマなのでそれなりに、年下攻めであったり同級生であったり部下であったりと、色々なシチュは用意されている。
★小学校の担任が”ボンレス”なのか確認できないまま卒業し、十何年ぶりの同窓会で、それを確認する話・・・いや、当時のガキが大人になったほうがボンレスだったかも?
★刑事に惚れて、わざと犯罪を犯して逮捕される男の話。
★足フェチの男に好かれ、金目当てで売りのようなことをさせられている男がいつのまにか好きになっていたという話・・・マッチョにハイヒールエッチというが萌えです!
★後輩が早くてイケないので、シャワーの間に自分で弄っているところを後輩に見られてしまい、後輩発奮する話
★RPGのような設定舞台で男の精を吸うというまらビルにやられてしまう戦士・・・ある種の触手プレイなのか!?
★部下×上司ものだがお互いタチ希望だったのに、、、
★高校卒業20年後の告白への返事という切ないモノ
ただこれらは、内田かおるさんみたいに受けてるおやじがカワイイというものはないのが、ちょっと淋しい。
しかしこういうアンソロは色々な作家さんのが一気にみられるのでマッチョでおやじに興味があるけど・・・という方の入門には適しているかもですね。
15年ぶりの同窓会で生徒×先生、万引き犯×刑事、靴、足フェチの老舗靴屋跡取り×おじさん、ヒモ×童貞おじさん、ボクサーたち×元ボクサーの世話役、元いじめられっ子の社長×元いじめっ子の求職者、後輩×先輩、聖職者×戦士、部下×課長、10年ぶりに再会した親友×サラリーマン。
はち切れそうな雄っぱい、叩いてもぶるんと揺れなさそうなかたい雄尻!そんな彼らが受けって、たまらない。
今回はフェチ特集の時の靴、足フェチの老舗靴屋跡取り×おじさんの続きが掲載されていて嬉しかったです。この肉体派シリーズ飛び飛びで読んでいるのですが後日談がある作品もたまにあるみたいですね。隻眼の侍とか。
今回も続きが気になる作品が多かったのでまた掲載されていたらいいな。ヒモ×童貞おじさんなど。
元いじめられっ子の社長×元いじめっ子の求職者の、社長がすごく好みでした。大学時代片思いしていたノンケの受けにいじめられていたのですが、月日は流れ立場が逆転。
人当たりが良さそうな笑顔で敵意を感じられない優しい口調なんですけど、いざ受けを抱くとなると最中の時だけ口調ががらりと変わる瞬間がある。とっても萌えます。