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必ず、堕としてやる。
renai no kamen
今回はヤクザの三代目組長のコンサルタント会社社長と
攻様が同業と勘違いした故に知り合う少女漫画家のお話です。
二人の出会いから攻様の仕事に絡んだ騒動の果てに
恋人になるまで。
攻様はヤクザの三代目組長です。
今時はヤクザの看板を掲げたままでは
身動きが取れない為に
攻様は表の仕事としてコンサルタント会社を起業し、
組を継いでからは
組の若い衆にも麻薬や銃の密売等、
危ない仕事に手を出し禁じ、
警察に目を付けられるような事を徹底的に
排除してしてきました。
しかしながら
表の仕事と裏の顔をすっかり分離させたとは言え
攻様は今も闇の世界で生きる事を選んでいます。
ある夜、
攻様は裏の柵と利権の絡んだ関係で
ある御大のパーティに出席します。
あまり居心地の良いパーティではない上
スーツを汚された攻様は
会場から離れる事には成功します。
しかし、
パウダールームで袖を洗う自身の姿は
己の美学に反する醜態でしかなく、
新たな足音と共に扉が開いた時には
かなり焦ってしまいます。
入ってきたのは、
攻様同様御大のパーティにきた若い衆の様で
漏れ聞こえる様子からかなり酔っているらしく
すぐに出て行くかの様でしたが、
何故か急に静かになります。
慌てた攻様が目隠しを越えて発見したのは
トイレの床に転がっているスーツの男!!
しかも酔って転がっているには惜しい程、
綺麗な顔の青年でした。
この青年こそ今回の受様になります♪
攻様は特に優しい男でもなく、
誰にでも恩を売る様な男でも有りませんが
受様は男も女もイケル攻様の好みのタイプで
攻様は受様を口説くべく、
介抱を口実にホテルの自室で連込みます。
しかし翌朝目覚めた受様は
同業の若い衆でもなく漫画家で、
単に徹夜明けか祟って潰れた模様。
勘違いに気づいて一般人を装った攻様ですが、
体格的にも雰囲気的にも
気後れされ勝ちな攻様を前にしても
動じない自然体な受様に、
攻様は新たな興味を書きたてられます。
しかも何の柵もない受様との付合ううちに
攻様は受様を欲しいと思うようになり…
それから約一年。
不慣れな受様に合わせて
徐々に受様に近付いていった攻様が、
やっと受様と一線を越えられると思った夜、
攻様の背に上り竜の彫り物を見た受様は
見る間に真っ青になり、
そのまま逃げかえってしまいます!!
その日を境に受様は
攻様からの連絡に答えなくなって?!
優男風の外見に反して男気のあるノンケな受様に
本気で惚れてしまったバイでヤクザな攻様が
彼を手に入れるまでの悪戦苦闘する様を
楽しく読めた一作でした♪
攻様が好きな事は否定しないのに
攻様がヤクザと判ったとたんに
受様が彼から離れようとした理由が
単にヤクザの者という理由だけではなくて
攻様の組関係の事情が絡んだ設定となって、
受様の理由が判って解消する事で
晴れて二人が落着くとこまで行き着きますので
恋愛過多と言う感じでも無いと思います。
某通販書店で購入すると特典で小冊子付き♪
本編後の二人のイチャイチャなのですが、
受様が攻様以外の人の名前を寝言で呼んで
攻様が拗ねてしまうのですが、真相は…というお話。
この冊子の為に通販で頼んだ為に
いつもは店頭で買ったら即読なのに
今回は現物入手まで時間がかかってしまいました。
でもこの小冊子は待っただけ有りました。
ラブい二人を楽しみたい方は必見!!
今回は同じく社長×漫画家カプのお話で、
火崎勇さんの『1/7の恋人』をご紹介しますね。
こちらも本作同様有る事柄が鍵になっています♪
攻め視点で話が進む作品は他にもあるのですが、何だかこれはちょっと違うな、何だか新鮮だなというのが第一印象。
主人公はヤクザの組長で経営コンサルティング会社を経営している社長・松永。
昔ながらの任侠は古臭いと、表の会社の顔の方が大きい、まっとうなヤクザのようなんですよ。
その彼が懇意にしている組のパーティーに出て、同じヤクザと勘違いしてホテルの部屋に泊めたのがマンガ家の砂田。
顔も姿ももちろん松永の好みだったのですが、目が覚めても動じない男前な、天然風な態度にすっかり惚れてしまうのです。
松永にとって初めてといってもいい真剣な恋になったので、何もしないお友達関係で7カ月、やっと3カ月前にキスができて、松永の秘書もあきれるくらいの初心な交際。
1年経って、今夜こそと思った夜、砂田も覚悟して身を任せようとするのですが、松永の背中の彫ものを見て激しく拒絶され、逃げられてしまう。
ここからが、どうして砂田は逃げたのかという部分と、松永が抱える仕事のトラブルとがリンクして、全容を明かすようになっていきます。
松永、イイ男なんですがその真面目さは本当にカタギですよ。
チンピラに絡まれた時も警察呼んじゃってる、自分でヘタレヤクザって言ってますが、暴力は嫌いなんでしょうね。
そして何より一途に、松永を避ける砂田を彼の仕事を慮りながらそれでもずっと追い続ける健気さ。
松永が真剣に恋愛してるんだな、っていうのがよくわかるし、砂田も全くのノンケの人ですが、こんなに丁寧に親切に優しくされたら絶対心は傾いていくよね、って説得力があります。
読んでいて松永に自分が魅かれた部分があるかもしれません。
ヘタレやくざ・・・砂田の事にしても探偵など使ってきちんと調べれば素性とかわかったはずなのに、マンガ家だからペンネームだとか想像も及ばなかったおバカさとか、、なんだよーと思いつつ、ついそこがカワイイとか思ったり。
会社もヤクザとはいえ、秘書兼側近がサラリーマンぽくて親近感があるし、限りなくカタギに近いというのが他と差別化が出来ている感じ。
砂田は男前な性格だけに、本当の恋人(嫁?)になったアカツキには松永を尻にしいた怖い嫁になりそうで、そんな妄想も膨らみました。
久々の火崎作品の当りでした。
題名がピンとこないです。
お互いの正体を知らずに出会って恋が始まることから仮面舞踏会ならぬ仮面恋愛?ということから『恋愛の仮面』なのでしょうが、もうちょっと何かなかったんでしょうか。
それぞれ別のパーティーに参加していたホテルで出会った、表向き経営コンサルタントのヤクザ組長と漫画家。
漫画家(砂田)の「(漫画家なんて)ヤクザ者だ」とか「(締切間際が)修羅場だ」などという会話からすっかり同業者だと勘違いしたヤクザ組長(松永)が、顔を見て一目で気に入りお持ち帰りしたはいいけれど、締切明けで翌日の昼まで眠り込む砂田にお預け状態で指1本も触れずにブランチを共にしただけで行儀よく再会の約束をして別れるのです。
その後、清い関係を貫き告白の返事は「お友達からなら」という高校生のような交際を続けながら来るべき時をおとなしく待つ松永の本気を感じました。
けれど、いよいよ大人の関係へ変わろうかとしたその瞬間、松永の脱いだ背中に龍発見。「ヤクザは無理」のひとことで部屋を飛び出した砂田。
時を同じくして関西方面から関東へ手を出してきた組織があり、そろそろ反撃に出ようかというときに砂田が拉致される。
監禁場所が関西組織の後ろ盾になろうとしている組の本拠地であったことから、敵の仕業かと単身拉致された屋敷に正面から乗り込む松永。
組織の長としては後先考えない行為かもしれませんが、恋する男が命がけで乗り込んだわけですからこれで惚れなおさないわけがないです。
火崎さんの作品だけにハズレはないのですが今回はあたりでもなかったです。設定はいいと思ったんですけれど好きな作家さんだけに要求が高く厳しい見方になってしまいます。文章はうまくて読みやすくさらっと読めて楽しめましたが予想通りの展開と結末にちょっと物足りない気がしました。
火崎さんのあとがきを読むのが好きです。
後日談とか将来の話を妄想話的に語るところが面白い。いつか続編やスピンオフを書くならというほど具体的ではなく、結構無責任に面白おかしく思わず、ありそう、だよね~と相槌を打ち笑ってしまいます。
あらすじを読んで気になって読んでみたのですが、思ってたのとはちょっと違ってました。
表向き、コンサルタント会社社長×マンガ家先生。
実は…というようなお話なんですが。
攻の社長が裏ではいわゆる組長で。
そのことがわかった時点で受との関係がごたついていくんですが。
その理由を頑なに離さない受。
攻は受が受け入れられない理由を1つずつ潰していくんですが、まぁ読者側としては途中までくると受け入れられない理由はなんとなくわかってきて。
攻がそれに結果的に気付いて、互いがどう動くかで最終的に2人の仲がどうなるかってことなんですが…。
なんか今イチぐっときませんでした。
いろいろ理由を考えてみたのですが、まずは攻視点で書かれてるからかな、と。
たぶん、私が読みたかったのは突然拒絶してからの受のせつない感じだったんだと思うのです。
このお話でも受的には気持ちはあるのに立場とかもあって、もう好きといういうことさえできない。
でも、別れたくないし…みたいなぐるぐるしちゃうところがあるのです。
けれど、攻視点で書かれているのでそういう受の心情は表に出てくる部分でしか語られないので、あまりせつない感じは感じられなくて。
もう1つは攻が純愛すぎたことでしょうか。
いや、ここまで人生変えちゃうくらい好きになれるってことはステキなことだと思うのですが。
それまでは一夜限りで男女問わず相手にもしてきた攻が、受に対してはどうしても失いたくなくてギリギリまで自制して迂闊に手を出さないようにと頑張って。
キスにしても、最初は手・頬・額から始めて、次に唇のキスへとステップアップ。
更にそこから3カ月かけて抱き合うステップへっていうのがある意味、組長という職業柄とギャップ萌え的なものもあるのかもしれないけれど、私の琴線には触れなかったのですね。
純愛すぎて逆にちょっと滑稽にさえ見えちゃって…。
好みの問題なんだろうとは思うんだろうけど、私はきっともっと強引な人の方が好きなんだと思います。