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いよいよ最終巻、台湾から横須賀に戻った二人は本当の自由を得るべく最後の戦いを始めます!
兄の決着がついた音次は、ジョーを愛しているとはっきり自覚し、その言葉を与えます。
しかし、ジョーの言葉はまだ音次には届いていません。
ジョーの過去にまだこだわりを捨てきれない音次、しかしそれもジョーに執着するサディストの透の仕打ちで、よりジョーが愛おしい存在であることを再確認させ、ジョーも身に迫る危険に音次にとうとう愛を告白するのです。
二人が本当に恋人として結ばれるために、透と決別する道を選ぶ二人。
その作戦とは・・・
ジョーが初めて音次に愛を告白するとき、それはまるで遺言のようだと音次は言います。
一蓮托生の運命共同体、そんな存在になりえたのは、透という悪魔のような存在があったからかもしれません。
「お前なんか殺ってやんねーよ、俺が扱う命は俺とコイツだけだ!」と言ってのけるジョーの恰好イイこと。
音次はサックスを聞いた音楽関係者のスカウトを蹴ってジョーと新たな旅に出るのです。
二人が離れがたい存在になるのは、数々の試練と出来事があったからですが、そんなドラマを経て強く結び付く姿は受け身でなく、お互いをお互いで守りたいと強く願う心の元に成り立っている同等の関係であることが、結構血なまぐささや暴力も含んでいる内容なのに、とてもさわやかさを生みます。
『イクトシクウトシ』は00年の同人作品、20歳になった二人が見られますが、何と親子どんぶり!?
今までの”ハスラーのジョー”と言われていた尻軽さは影をひそめて一途になったようですが、どうも音次が・・・・(汗、、)
幸せで、まだまだ甘い二人が見られてよかったです。
台湾から戻った二人が、残った最後の足枷を外し捨て去る最終巻。
焦り、不安、苛立ち、嫉妬、迷いといった負の感情が渦巻く中、2巻に負けず劣らずのドラマティックな展開が更に続きます。
台湾での一件を経て、それまでとは見違えるくらい心身共にたくましくなった音次とジョーに残った最後の足枷は、ジョーが根津を失ったときのあれこれで盃を交わした常盤組組長〔常盤透〕。
横須賀に戻った二人は一旦は常盤組の手が届かないフェンスの中(米軍基地)に逃げ込みますが、ある暗殺事件をきっかけに逃げているだけでは埒があかないことを思い知り、透と真っ向から勝負すべく腹を括ります。
この最終巻であらん限りに発揮される定広節がカッコイイのなんの!
結局のところ私はこういう、“1か0か”“生きるか死ぬか”みたいな精神で自分なりの取捨選択を繰り返した末に、確固たる形で築き上がる一蓮托生の純愛モノにものすごく弱いんだと改めて実感させられます。
決して受け身ではなく、お互いがお互いだけを守り抜かんとする姿にあてられたくてBLを読んでる節があるので、そういうカップルが生まれる定広作品は堪りません。
ラスト一歩手前で見せられる、今まさに運命共同体になったであろう二人の姿に思わず鳥肌でした!
ジョーも音次もめちゃくそカッコイイよ!!!
「惚れぬくってのはこーゆー事だゼ!」
全てを圧倒するこの台詞に心底痺れました。
定広さんの漫画はやっぱり根がロックンロールなんだよな~
その精神をカッコイイと思うかどうかは人によると思いますが、お好きな方にはきっとハマりますよ!
上っ面だけをなぞる人が描けばたちまちイタイ漫画となってしまうギリギリのところを、定広さんらしい説得力と巧みなストーリーで描き切られている不朽の名作だと思います!
20年経っているのにこの色褪せなさは純粋にすごい。