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世界を旅するゴージャスBL、13冊目です。
舞台とキャラが豪奢な割には、こと色恋話に関しては以外にも保守的…
というか(往年の少女漫画らしい)純愛路線、安定路線なこのお話。
少女誌掲載の割にSEX描写が多いこと以外は、
「もうこのカップルは何があっても大丈夫」な安心感と、
そろそろ飽きてきたかな…的なお決まり感が感じられた頃合いでの、
衝撃の浮気事件で、読者一同…唖然としてしまった1冊です。
まさかまさかの…攻様・ディーンの浮気。それも女と!!!
なぜだろう。なぜ今頃になって、攻様が受様を裏切っての浮気。
しかも…(これはラスト1頁で触れられているが)
くだんの女性との間に、子供まで誕生しているのですわ..
したほう(攻様)のうしろめたさとかはともかく、
されたほう(受様)のほうは、もう何と言ってよいのやらw
シャルル君、君はもっと怒って良いのだよ…としか言いようが無いのだけど。
それにしても、もったいない。
シリーズきってのイイ男最後の牙城ともいうべき男が、浮気。
超クールビューティーな攻様も、所詮はただの男だったのねぇ~と、
堕ちた偶像的に見えてくるのも、そりゃ仕方ない…。
なんだかんだ言っても、男×男カップルに、
当て馬女が(一時的にせよ)勝っちまったのだけは、否定できないから。
BL読みとしては、いたたまれない…ような気がする。
ついでに言えば…この浮気相手の美女、
シリーズきっての業の深い悪女なんである。
悪女というと語弊もあるけれど、過去の因縁やらトラウマやら、
血縁関係やら狂気やら、古い貴族の血筋と美貌まで加わって…
「これがBLの受様であればさぞかし…」と思わせるような、でも女。
だからどうしても暗黒星か、トランプのスペードの女王に見えてしまう。
正直…ワンパターン化して気の緩んできたこのお話に、
苦いスパイスのような味が加わって、面白くなってきた。
でもね…1番、奇々怪々だったのは、
「浮気された側」なシャルル君の淡々とした対応。
あればっかりは女には理解できないと…手をあげてしまった。