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nemureru tsuki
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
宮本佳野先生による和風ミステリーロマンス、完結の第2巻。
榊家の呪いに共にかけられているいとこの蓮はいよいよ本当に明彦にアプローチを始め、明彦は戸惑うけれど結局流され。
それはもしかして蓮と栄太郎が似ているから?
また、幼い時にこの榊家で家の守り・お狐様に会っていた事を思い出す明彦。
栄太郎とは時空を越えて情報のやり取りを続け、蔵の古い文書にて新庄の先祖・佐吉が許嫁を殺した罪で斬首されたという事実を発見する。これが呪いにつながる事件なのか…⁉︎
一方、蓮からは大正時代で一緒に呪いを解いてしまうと明彦は消えてしまう、だからもう向こうに行かないで、と言われるのだが、すでにタイムスリップ体験のコントロールができなくなっていた明彦は栄太郎と別れがたくて…
蓮が隠された地下室で気味の悪い箱を見つけ、呪いの秘密が段々明らかになる…!
そのあとは呪いの実態である「振袖の女」の怨念が出現したり、かなりホラーな展開になります。
女が榊家を呪うきっかけも悲しく陰惨な事件。
明彦が女に向けて真心を示す。自分が一緒に無念を背負ってやるという明彦に「心」を思い出す女。
さて、呪いは解けたのか?
それはまだわかりません。明彦と蓮が他のひとと同じ、誰にもわからない未来というものを生きていくだけなのです。
ラスト、思いがけず栄太郎からの手紙が明彦にもたらされます。好きだった優しい栄太郎…もしかしたらまたいつか会えるのかも。
謎解き的なミステリー要素、呪いのオカルト要素、襲ってくる恐怖のホラー要素、そして勿論明彦と栄太郎の、恋とも言えないほどかすかな想い、まさに「ロマンス」。エロなんかいりません。
これらが絶妙に絡み合ってとっても面白く、引き込まれて読みました。
番外編「臥待月」
明彦のいる大学に編入し、半同棲している蓮。明彦はまだ栄太郎が忘れられなさそうだけど、蓮は明彦にぞっこんです。2人の温度差はあるけどしばらくはこのままで…
直系男子だけが早死にする呪いの原因は突き止められて、明彦が直接対決することで解決するまでが描かれた完結編。
明彦は榮太郎に惹かれながら、蓮に流されるように関係を持ってしまっています。
陰惨な過去の事件による呪いは深くて、一応、解決はしたのですが、、、
結局、直系男子同士でくっついちゃうって事は、子孫を残すことはできないって事で、
「直系男子が早死にする」という直接の呪いは解けても、子孫を根絶やしにしたいという根本の呪いは継続したままなのでは??
榊家の他の家族がどうしたのかも、曖昧なまま、、
蓮は、東京の明彦の大学に編入し、半同棲。
たとえ明彦が榮太郎のことを忘れられずにいたとしても、
今、ここに存在して、手に触れられるなら、
とりあえずは、それでいいかと、すごしています。
明彦は、たとえ榮太郎のことが心の中に残っていたとしても、
蓮が想像している以上に、蓮のことが好きなようです。