お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
ten ni todoku ki
こないだ石黒和臣シリーズを読みはじめたんですが、これがすっごく面白いんです。
でもチラホラ出てくる石黒家の弟くんたちの過去の恋の話が気になってしまい、「やっぱシリーズの最初のほうも読んでみたいな」と思って手に入れました。
1993年出版ですよ!しかも吉田珠姫さんの初単行本がコレですよ!
石黒和臣シリーズは、ついこないだも新刊が出たところだし、もう20年間も石黒家のお話を書いておられるんだと思うと…すごい。
ただ、残念ながらお話そのものはあんまり面白くはないです。文章も和臣シリーズと比べるとあまり上手くない。作家さんの成長をつぶさに見たという意味での興味深さはありました。
小学生攻めという衝撃的な作品であるにも関わらず、その特異性を生かせてないというかなんというか。
中学生同士とか高校生同士とかみたいな普通の恋をしてました。
エッチは朝チュンですが、小学生ってそんないきなりできるもん…?まあできるのかもだけど、それならそれで、なんかフォローが欲しかったです。
トラウマ話も陳腐だし、いきなり記憶がどうの性的虐待がどうのっていわれてもよく分からなかったし。
肝心の石黒和臣氏ですが、まだドSの片鱗すら見えない優しいお兄さんでした。
あとがきにドSだと書かれてたので、設定は初期の初期からあったんだなァと思ってニヤニヤしました。
ただ、評価は中立ですが、満足度は高いです。
好きなシリーズがあったら、関連する過去作品も読んでみないと納得できない、読みさえすれば納得して満足する、これはどうしようもないオタク根性なんですよね。