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昔はよく、まんださんの作品読みました。
懐かしいー。
絶版図書館さんで久々に読みましたよ。
ちなみにこちらの本来の単行本は、アニメージュコミックスから二冊出てました。
絶版図書館さんの方は文庫版かなと思います。
内容は、サド公爵という怪盗を追っている少年探偵・鹿鳴敬介の活躍を描いたものですが、サド公爵含め刑事の呉さんもショタコンです。
同じ穴のムジナですよ。
そして出だしですでにサド公爵、美少年の縦笛狙ってますから…この変態さんめ!(苦笑
個人的にはこのサド公爵よりも刑事の呉さんがね、隠れ(てないけど)変態すぎて笑っちゃうんですよね。
先に進むと完全にサド公爵を食っております。
そしてこの呉の部下の五十嵐が爽やか過ぎます。
この作品の中で一番常識人だわ…
こちらの作品、読んでいて作者さんが楽しんで描かれていたであろうことが、ビシバシ伝わってまいります。
パロの『風と木のくつした』は言わずもがなあの名作のものですし、『NIGHT HARD』は超能力兄弟の海外ドラマから。
そして細かいところでは、サド公爵はお風呂でも目元の仮面着用なのでシャンプーハットつけてたり。
うーむ、ショタ物とはいえ侮れないクオリティです(笑
まんださんをわたしが昔好んで読んでいたのは、少年はもちろんのことおっさんまでお上手に描かれるところなのですよ。(絵がひじょうにお上手だと思う、好みは別として)
主要カップル以外の大人を描くと立ち所におかしな絵になってしまう方を良く見かけますけれど、その心配がないところが素晴らしいです。
まんださんお得意のショタ物ですがエッチはありませんのでご安心を。
ギャグコメディとして細かいコマまで笑えます。
本作はBLの延長線上にあるショタ、と言うよりは
むしろ男性向けショタへのアンチテーゼと位置付けた
方が良いのではないか、と評者は愚考します。
実際どのエピソードも男性向けショタならば恐らく
なし崩しに行為に及ぶ展開になるであろうと言う風に
構成されているからです。
この作品をBL・ショタの文脈で読み解くならば
まんださんが編集されたショタ同人誌『THE SYOTAROH』を
併せて読むと合点が行き易いかも知れません。
その上で考えると、健全なショタ活劇漫画としては
正統派なのですね、この本は。
この本をどう受け止めるかで読者は試されているのかも
知れません。
自分がどういう風にショタを志向し嗜好しているのか、と。