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mofuku no dinner party
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
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作者様のあとがきにて、発想のヒントがポランスキーの「袋小路」という映画だったとありますが、1日に2度だけ陸地と繋がる孤島や夕食は正装というドレスコードなど、日本離れした舞台設定がこの物語の持つミステリアスな空気をいや増していると感じます。
トーンとしては、スリラー風味のミステリ。
この火影島で溺死した兄・七森季(とき)の死の真実を探りに来た男女の双子、鳴(めい♀)と如(きさ♂)。
愛する者が皆死ぬという若き当主・五十嶺柾嗣と、柾嗣の従弟で作家の沖園秋彦、秋彦の中学からの友人・穂苅久人が島に集って。
柾嗣と季の恋愛関係、柾嗣と如の恋愛関係、如が感じてしまう身代わり感、柾嗣が視る季のような影、秋彦と穂苅の思惑、それらが一種の密室である火影島で静かに不気味に漂う。
柾嗣が語る季の最期、季が本心では何を考えていたのかは永遠に分からないのかもしれない。でも今を生きている如の生が、柾嗣を幽霊のような暮らしから救う…
外国映画のような雰囲気がとてもお洒落で、BL設定抜きでも楽しめました。
「そして誰もいなくなった」「去年マリエンバードで」 などにピンときた方、おすすめです。
1日に2度だけ陸地と繋がる孤島、火影島を舞台としたミステリー。
二人の双子の姉弟が調査という名目で島へと渡ります。
古い洋館、幽霊疑惑、夕食時は正装するしきたり、ミステリアスで陰鬱な当主、謎の死を遂げた双子達の兄のこと。それらがうまい具合に組み合わさって思わずページを先へ先へと進めてしまいます。
謎自体は結構あっさり解けますがこの作品の一番の醍醐味は、最後の如(双子の弟)のモノローグだと思います。
そのモノローグだけここに抜き出して読んだとしても、ふーん、良い事を言ってるなぁ程度で終わってしまうのですが、作品を通して読んだうえでこのモノローグを読むと、じーんと胸にくるのです。
それにしても、双子達の兄の死の真相…私にはエゴにしか感じません。
こんなエゲツない事、よくやるなぁと。これ、自分が見たら発狂すると思いました。これぞ愛という名の呪縛・愛という名の呪い。
あとややエロ多めだなと思ったら、あとがきでご自身でも自分の趣味に走った設定(古い洋館など)のため、免罪符的にHシーンが増えた…と描かれてましたけど、趣味にどっぷり浸かりきってエロがもう半分くらいでも良かったと思いました。
それと、ミステリアスな人物だと思っていた当主が双子の弟と寝た翌朝、おっぱっぴー(懐かしい)などと言うキャラに変わっているのに少々戸惑いを感じたけど、幼い頃からの不幸な出来事の数々が彼自身を縛り付けなければ本来はそういう明るい性格だったんだろうなぁと感じました。
津波の被害に関する描写(死体含む)がほんの少しあるので気になる方はご注意を。
私がトピ立てした「ちるちるのランキング圏外だけど、心の琴線に触れた作品を教えてください」
http://www.chil-chil.net/answerList/question_id/4967/#IndexNews
で教えていただいたのが、こちらの作品です。
面白かったです。教えてくださりありがとうございました。
snowblackさま
コメントありがとうございます。
教えてくださったHPを拝見しました。
確かにああいうふうに描かれていましたね!
綺麗ですねぇ。行ってみたいです。
ご親切にどうもありがとうございます。コメントとても嬉しかったです。
こんにちは、初めまして。snowblackと申します。
この作品、私も好きな作品です。
レビューを書いたつもりでおりましたら、書いてなかったので(笑)
そこに書いたつもりでおりましたミニ情報をちょっとお伝えしたくて、
コメントさせて頂きます。
作中の洋館ですが、ビジュアルのモデルがあります。
静岡にある旧マッケンジー邸。
http://www.city.shizuoka.jp/000_002417.html
残念ながらあのような孤島にあるわけではないのですが、
なかなか素敵なところです。
ご参考まで。
丸ごと一冊がひとつのストーリー。
ずっとずっと気になりつつ、なかなか読む機会のなかった作家さん。
初読みがこの作品です。
サラリとした印象の絵に、笑いのある面白さが加味されて
絶妙な面白さ。
サラッとした絵なのに、えっちなシーンは
なかなかにドキドキさせられる。
そして、言葉でのやりとりも。
ただやっぱり短い期間に、そんな感情になるもの?と思って
最初は腑に落ちなかったりもしたのですが・・・。
だってヒドイ事されたんですからねー。
でもそういう部分があってもとても面白かったです♪
◆あらすじ◆
孤島を舞台にした、サスペンスもの。
火影島で謎の死を遂げた兄・季(とき)の足跡を追って、島にやってきた双子の姉弟・鳴(めい)と如(きさ 表紙絵左)。
2人は、島の所有者・五十嶺柾嗣(いずみねまさつぐ 表紙絵右)が住む古い洋館に滞在することになりますが、柾嗣も、彼の従兄弟・秋彦も、そしてその友人で弁護士の穂刈も、皆どこか言動の怪しい人間ばかり。
真実を探ろうと柾嗣に近付く如は、何故か如を「幽霊」と呼ぶ柾嗣に強引に犯されて――
◆レビュー◆
舞台となる孤島は、フランスのモン・サン・ミシェルのような、干潮時には陸続きになる島。
オープニングは、潮の引いた海を島へと渡る途中車がエンストし、満ちてきた潮の中を歩いて島を目指す双子の姉弟と、招かざる客?の来訪を島から見下ろす正嗣たち――というシーンから。
いかにもサスペンスらしい、ワクワクさせられる導入部です。
登場人物は皆日本名なのに、舞台となる「火影島」の洋館や、正装して食卓につく住人達の様子は、どこか異国的で、まるで洋画を観ている気分。
作者あとがきによると、発想のヒントはロマン・ポランスキーの映画「袋小路」(やはり孤島を舞台にしたサスペンスもの)だとか。
日常と隔絶した雰囲気も、風変わりで怪しげな島の住人たちも、孤島という設定の中で眺めるととても自然に受け入れられてしまうから不思議です。
サスペンスものって、このくらい生活感が取り払われてる方が盛り上がりますね。
ただ、蓋を開けてみると、正面切ったサスペンスものというよりは、サスペンス・スタイルのラブ・ロマンスと言うべきかも。
姉の鳴は冷静に兄の死の謎を追い続けるものの、一方の如のほうは、急速に柾嗣に堕ちていきます。
おそらくは恋人同士だった柾嗣と季の間に、何があったのか、そして、柾嗣は如に惹かれているのか、それとも如の中に季の面影を追いかけているのか?
如にとっては、次第に辛い展開に。おそらくは柾嗣にとっても――
死んだ兄の情念に囚われた男に、その兄によく似た弟もまた惹かれてしまうというストーリーは重く切ないのですが、不思議と沈み込みすぎないテイスト。
双子たちの恋と謎解きの10日間を、最後までワクワク感を失うことなく軽快に味わえます。
意外に濡れ場も多くて、そこも見どころですね。
神楽坂さんのコミックスは初読みですが、飄々として抜け感のある空気がすごく好みです。
それと、チャーミングな女性の描写も。
如はしっかり者の双子の姉・鳴に頭が上がらない。でも、如の心を一番見抜いていて、受け止めてくれるのも鳴。逆に鳴を受け止めるのも如。
鳴がセットになっていることで、如の天然キャラが一層魅力的に感じられる気がします。
サスペンスに欠かせないダークな人間模様は、秋彦と穂刈が担当。
この2人あまり良い人たちには見えませんが・・・ああ、彼らもきっと季への想いに囚われていたのかも。
シーンの間に挿入される波音や、鳴が奏でるピアノ、月明かりを背にした人影のシルエット・・・映画的なコマの運びがとても雰囲気があって、いつまでもこの作品の世界に浸っていたい気分にさせられます。
五十嶺邸が「ゴシック・ロマンスの舞台そのまんま」のお屋敷のわりに簡素で、特にバスルームが超庶民的だったのはかなり残念でしたが、いろいろ差し引いても大満足!
読み終わると同時に神楽坂さんのコミックスを買い足しました。
商業BLに、はまってよかった。
こういうお話、とても好きです。
本格的にBLにはまって2年目ですが、どうしてこの作家さんを知らなかったのか!?
元々ミステリー好きですが、孤島に洋館、男女の双子、儚げな兄と好きな要素満載で踊り狂っておりました。
ミステリーではないので仕方ないのですが、最初にもっと呪いを匂わせた方がいい気もしましたが、それも過度だと本筋見失うか。
そして、主人公よりも兄が好きな自分は、生粋の美人受け大好きでございます。
兄が美しい。容姿もですが、存在が儚げで。
<以後、ネタバレなので未読の方は読まないで!>
生きる気力のない人のため生け贄になるというのはリアルならば理解しがたいけれど、これは何となく季のエゴな気がしてなりません。
彼の呪縛をとくためと云いつつ、多分もう死ぬであろう自分を忘れさせないためかなあと。同じ状態で死んだら、柾嗣に更なるトラウマを植え付けるだけじゃないですか。
似た事をした話では、大名作「トーマの心臓」が思い起こされますが、あれはトーマが幼かったからであって…………とずっと思っていましたが、あれ?もしかしてあれもトーマが決して自分を忘れさせない様に呪いをかけたのかも?(がくぶる)
あと、思ったのですが、作者さんの描かれる女性が好きです。大体BLの女子は微妙な事が多いのですが、どの作品も女子の嫌な面を誇張した設定という事はなく、どの子もいい子で。
作中、秋彦さんとくっつけばいいのにと思いましたが、秋彦さんは眼鏡にベクトルが向いていたのですね(汗)
眼鏡さんは一番マトモで信用出来る人かと思ったら、もしかして黒幕だったのでは!?というオチに驚きました。
これが普通の漫画だったら、姉が死んで、双子の妹の方が主人とデキるんでしょうなあ。
全員がゲイなのは、まあBLだからいっか!
でも、その実、柾嗣さんはノンケですよね。うーん。
それから、誤植が一個。
「手に何したんだよ!」みたいな台詞があって、手?何かあったっけ??と思っていて、「季」の誤植と気付きました(笑)シリアスなシーンでやめて(笑)
私はタイトルから、すでに気持ちを持っていかれました。
舞台は、孤島。それだけで ミステリー小説のような、
とても雰囲気のあるお話です。
有栖川 有栖の小説みたいな感じと言いましょうか、、、。
登場人物 みんなが、鳴とさきの双子の亡くなった兄、季に
とりつかれていて(幽霊的な意味じやなく、心が)
全員がそれぞれに切ない思いをしていて、胸が痛くなりました。
島の持ち主の柾嗣は、多分 最初は季の代わりにさきを
抱いていたんじゃないかと思うけど、いつのまにかお互いが
心を寄せあっていく、その感じが好きでした。
あとエッチシーン。
はん子さんの絵ってとてもあっさりしていて、エッチも
そんなに濃厚では無いと思うんだけど なんか凄くいやらしい!
受がいやらしくてかわいいんだよ!!
そこがまた大好きです!
エンディングに向かって、かなり切なくて さみしいんだけど
バットエンディングではありません。
バットエンディング でも私は好きだけどね。
最後のモノローグはすごく感動しました(泣)
全体的にすごい盛り上がりはなくて、しっとりした雰囲気だけど
切ない お話が好きな人には合うと思います。
一日に二度、潮が引いた時に陸と通じる孤島が舞台のミステリーというかホラーというか、導入部分はまるで映画の様です。
そんな孤島にある屋敷を訪れる如〔受〕と双子の姉。
その館の主の柾嗣〔攻〕は始終酔っ払っていて、謎めいた人物。
話が展開していく内に双子がこの島、屋敷へとやってきたのは亡くなった兄の死を探りに来た為だと分かります。
柾嗣は如を強姦するのだけれど、不思議と悲壮感はありません。
愛した人間は全て死んでしまうと、柾嗣は言います。
となると兄もその一人だったのか……?
その呪いの呪縛からときはなそうと兄は行動したのではないか……?
手持ちのカードを全部並べてみせて、それをどう読み取るか。
読み手に任される部分が多い作品です。
コミックスで、こんなにしっかりガッツリした、ミステリーっぽいのって、なんだか珍しい。
1日に2回、干潮の時だけ渡れる島。
如と鳴の双子は、ある目的を持ってその島へと渡ります。
意味ありげな洋館。
意味ありげな当主。
ミステリー仕立てではありますが、謎そのものは、割合あっさりとと明かされます。
お話の主眼は、謎よりも、「呪いと、愛についての物語」
愛の呪いからの解放の物語。
そして、この本の一番のミステリーって、カバー絵かな。
ウラの3人って、足の数が…
孤島に閉じ込められた、5人の若い男女。
古びた洋館で起こる連続殺人・・・というお話ではありませんでした。
帯に書かれていた言葉は、「殺した相手は誰?」ではなく、「恋した相手は誰?」だったんですね。
見間違いー。(←嘘)
火影島を訪れた双子の姉弟・鳴と如の目的は、兄・季の死の真相を探ること。
しかし季は殺されたわけではなく、「愛した人間が必ず死ぬ」という呪いに捕らわれた男・柾嗣と愛し合っただけだった。
ミステリじゃなくホラー設定でした。
怖さは皆無ですが。
柾嗣は呪いを信じているわりにはあっさりと季にも如にも手を出しちゃって、意外と惚れっぽいのですかね。
最初は如に季のことを重ねていたのだと思います。
でも外見はそっくりでも性格は違うから。
死を捧げてくる相手よりも、生に執着する相手の方が柾嗣にはふさわしいでしょう。
私の希望展開(次々に起こる殺人事件)ではなかったけれど、各話のオチやヒキがよく、結構煽られました。
登場人物では、秋彦&穂刈が良かったです。
柾嗣、季にはあまり魅力を感じなかったな。
季の亡霊については、柾嗣しか見ていないし何もしてこなかったから幻覚なのではと疑います。
呪われる理由もないし、呪いなんてなかったと思います。
それよりも、鳴の車があの場所で止まってしまったことに意味があって欲しいと思いました。
自分が最期に立っていた場所を、弟妹に知らせたかったのだと。
仲の良い兄弟であったのだろうから。
結構、サスペンス劇場なお話でした。
満ち潮になると離島になる島・火影島に住む富豪・五十嶺柾嗣と、その島で死んだ兄・七森季の死の真相を探るべくやってきた双子の姉弟・鳴と如。
色仕掛けで話を聞きだそうと、如は五十嶺に抱かれるようになり・・・
兄が五十嶺によって殺されたのではないかと疑って、あれこれ探りを入れる姉弟なのですが、呪われていると自ら言う五十嶺の背景が明らかになるにつれ、如は抱かれる立場から抱きしめる立場に変わっていきます。
呪われているから死なせてしまったのか、死ぬことによりより強力な呪いをかけてしまったのか、愛の形を考えさせられるお話でした。