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kokuin
美貌な受けが監禁されて、教授の玩具に!というあらすじからの期待買いでした。
キリよく切られてはいますが、「下巻」が出るまで続きが気になってしょうがないです。
綺麗目な絵だとは思っていたのですが、改めて受けの美貌に驚きました。それだけに、羞恥と快感を堪える姿が余計に萌えました。
ただ、煽りから期待できるシーンは然程ないので、期待のし過ぎには注意かも。
医大生・キサラギ・レイ ヘタレワンコ攻め×ニホンの特待生・赤月煌也 ツンツン美人受け
煌也は優秀だが慣れあわず冷淡な態度なので、周囲から孤立していた。
唯一レイだけは冷たい反応にもめげず話しかけていたが、煌也の距離を置いた態度は変わらない。
急に煌也の姿が一カ月も見えなくなって、レイはようやく行き先を思いついて助けに向かったが、煌也は教授の片瀬から人体実験をされていて。
レイのめげない健気な忠犬振りが微笑ましかったです。煌也からどんなに邪険にされようとも、ずっと陰になり、日向になって見守ると言った体で。
ツンツンなクールビューティーな煌也が、ようやくほんの少し弱みを見せた時のデレが凄くよかったです。
まだレイの事がそれでも信用出来なくて、恐れながらも服をぎゅっとつかむ姿がたまらない萌えシーンでした。
ツンツンになってしまったバックボーンがあるだけに、貴重なデレが愛しい。
いままでのレイの偽りのない気持ちの積み重ねのお陰だなと思えて、情感が漂っていてよかったです。
感情面はよかったのですが、内容面に少し疑問が。
担当教授の片瀬が煌也にセクハラをしていたシーンをレイも目撃していて、見るからに怪しかったのに、気がついたのが一カ月後。
ちょっと遅いのではないかと、そこが気になりました。
肝心の教授の玩具にする為の人体実験の方ですが、脳をいじられて煌也は発情する身体に、その他はまだ謎。
レイに救出されて、その後遺症で苦しみながら一人で処理したりして耐える煌也の姿は、可哀想なんだけれども、実に色っぽかったです。
実際にHはまだですが、ヘタレワンコなレイが男を見せてくれたのがよかったです。
受けの煌也の設定が悲惨なので、レイの明るい性格にかなり助けられた気がします。
教授から酷くされているシーンは、裸にされて拘束されて少し触られた位で、ほとんどないです。
一カ月も監禁されていて、なにがどうなったのか考えると想像では凄いのですが。
「もっと貴方の近くに…」
レイが煌也と学校で会った時の過去エピソードです。
冷たい素振りなのにさりげなく優しくて、煌也に惚れちゃうワンコの気持ちがよくわかりました。
あんな過去さえなかったら元々は優しい人なんだなと、煌也に同情しきりでした。
やはり、ヘタレワンコとツンデレ美人の組み合わせは萌えると実感した本です。
キサラギ・レイ、なんて純粋な攻めなんだ!!
冒頭から煌也のツンツンぶりは徹底しています。しかし、キサラギに監禁から助け出されてから少しずつデレの部分が垣間見えてきます。でもって今まで言えなかった身の上話をうち明けたりして寄り添っていく二人…いいですね!続きがめちゃくちゃ気になるところで次回へ。
ところでキサラギ、なんで救出時だけ敬語?普段「煌也さん」って呼んでるけど同い年なのでは??でも姫抱っこが見られたからいいか♪
書下ろしは何故キサラギが煌也を気にかけるようになったかを描いたエピソードです。本編で触れていたことでもあります。
ラスト、内なる寂しさを背中で語っていた煌也へキサラギが起した行動に萌えました(^^)
表紙がいつもの一城さんの雰囲気とはちょっと違う、少し堅めでシリアスな感じですが、中身のお話もそんな感じでした。
あとがきによると、初めてチャレンジしたサスペンスと悪者キャラなんだそうですが、ご本人は中々楽しんで描かれたようです。
ミステリーとかサスペンスは好きなので、一般の作品も読んでいるのですが、やはりそういう点から見るとサスペンスとしては物足りない感じがします。
展開のリズムがゆったりしすぎというか、もっとテンポのいい展開が欲しいんですよね。
なんとなく最初から悪者の予想がつくし…。
まぁ、普通のBL恋愛モノとして読むのなら、結構難攻なツンデレ美人さんが出てきますし、ワンコ攻めも出てくるので、それなりに楽しめるかもです。
恋愛面では、この巻ではまだそういった感情がハッキリ見えてませんが、主人公2人の距離が縮まりつつあるのは感じ取れます。
次巻は更にシリアス展開なんだそうですが…私はいつもの明るめの一城さんの作品の方が好きかな~という感じでした。