トオコ
あくまでもパロディということでしたが、ゲスト作品はともかく、国枝さんが描かれた作品は本編に繋がる話として読みました。
母が夫の父親と通じたために生まれた雅樹。
妻の裏切りを知りながらも雅樹を自分の子として育てる信夫。
そんな二人はあるきっかけから身体の関係を持ち、抜け出せない泥沼へ嵌まっていく。
しかし雅樹は瑞穂という少女と出会ったことで、信夫を捨て彼女と生きていく決心をする。
これが本編ストーリーです。
『浸蝕』
真夜中に目覚めた雅樹はシャワーを浴びる。
そこへ信夫がやって来て・・・。
雅樹が見ていた夢は、彼の心理、現状を象徴するものでした。
『鼓動』
雅樹が初めて信夫と関係を持った翌日の出来事。
ただひたすら親の愛とぬくもりを求めています。
『Honey』
蜜月到来、雅樹の小悪魔時代。
海辺のホテルへやって来た二人。
天地逆で交わすキスシーンがエロい、むっちゃエロいー。
『Balance』
これのみ再録のようです。
雅樹大学生、ロン毛時代。
遅い反抗期です。
信夫は話し合いを望みますが、雅樹が望むのは身体のみ。
信夫を愛しながらも、少しずつ憎しみを募らせていきます。
『聖夜』
本編終盤で信夫の手足を縛り、口をふさいだガムテープ越しに口付け、別れを告げた雅樹。
その直前のお話です。
しっかり最後のえっちをしていました。
同じ屋根の下に瑞穂がいたというのに・・・。
本心では瑞穂よりも信夫の方を好きでしたからね。
佐保子の身代わりではなく雅樹自身が愛されていたら、瑞穂ではなく間違った関係を選び続けたのかも。
「あなたを裏切る僕を憎んでくれてかまわない。
そして僕以外の誰かと幸福になることを祈ってる。(後略)」
このラストの独白と、信夫の寝顔を見つめる雅樹が切ないです。
ただでさえ切ないのに、この後本編では更なる悲劇が・・・。
じいさまよ、息子その2に手を出していた息子その1を恨む気持ちは分かりますが、諸悪の根源はあなたです。
全作品に内容をパロった4コマを付けてくれています。
ムードぶち壊しですが、笑えますね。
『十二国記』のパロディ本で、国枝さん(さかいくにこ名義)がゲストで描かれたものがあるんです。
『STOP!ギョーソーさま』、タイトルは『STOP 劉備くん!』のパロですね。
驍宗×泰麒で、原作のシーンから上手にパロってます。
泰麒は可愛かったけど、驍宗は変態に仕上がってました。