お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
吉原さんは軽めの学園物とシリアスな重めな話を書かれるんですが、自分は後者の方が断然好きです。
カリスマ性を持っているけれど性格破綻者とも言える義弟の玲二〔攻〕と、その義兄和也〔受〕
タイトル通りまさに渇えてます、愛とあるけど甘さの欠片もなくてセックスというより喰らうという表現がぴったりで背徳感とドロドロした愛憎入り乱れる吉原節全開。
この作品はドラマCD化されてるんですが、そっちが好きなので自分的にはどうもCDのノベライズっていう印象があるかな。それ位にCDの方の印象が強いんですよね。
CDから原作に流れてきました。
なかなか本が入手出来なくて…!
CDを聴いて、玲二の言動がどうにも腑に落ちなくて。読んだらスッキリするのかなー、と。
結果。スッキリはしないけど、CDとはまた少し印象が違うかな。CDの方が強烈。子安さんのイケボが玲二の印象をより濃くするというか。
あそこまで和也に執着する理由というか、がよくわからないんですよね。ただ、CDだとファザコンを拗らせ過ぎて…な印象でしたが、小説では母親に問題有りだったことが判明しました。
なるほどね。そんな母の元に残された恨みもあり、しかも離婚前の両親のいざこざもあって、玲二が出来上がったのね。
まぁ、先天的な性質は絶対あるのだけど。クソ野郎すぎるから。
レイプされたからといって、そのこどもの父親の可能性が恋人とレイプ犯で半々てことはないでしょう。現実は。付き合っている間は、避妊しない?よっぽどの生理不順じゃなければ、排卵日の予測はたつし、生理不順なら、なおさら避妊するでしょ。
結果、和也の父は森島じゃないんかい!とツッコミを入れつつ。
吉原先生の中では兄弟という想定なのか、違うのか。明かさないだけで、設定はあると思うんですよね。
どっちを想定するのかで、また読み方が変わってくるのが楽しいですよ。
下巻へ。
吉原理恵子ワールドここに見参。
モラルとか常識とか頭からバリバリ食べてしまうような小説です。
ちなみに吉原理恵子さんのこういう作品を読むときは、舞台をこの日本だと思わず、どっかのパラレルワールドだと思うようにしてます。でないと私の中にある正義や常識が邪魔して楽しみきれなかったりするw
主人公は義理の兄弟です。和也と玲二。
玲二が和也に向ける歪んだ愛と憎しみが執着になってるんですが、その表出の仕方が実に残酷です。
和也のモノはすべて奪う。婚約者を寝取り、最後は和也自身をも奪う。レイプシーンは残虐です。
ゾクゾクするような背徳の世界でした。