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タイトル通りです。いや、面白かった(※展覧会の話)。メチャクチャ絵が上手い上に、動物が可愛くて、モブが楽しげ。見ているだけで微笑ましくなれる。本当に、最強の画家だと思う。
ちなみに笑い絵(江戸〜明治期のエロ画像orえろほん。この言葉は鳥人ヒロミさんの「彩おとこ」シリーズで知った)コーナーには、男色ものもありやした。
本人も伝説の塊みたいなお人ですが、そういや、この本に出てたナーーー、と久々に引っ張り出して再読。そして、ちるちるで検索をかけて、驚愕。
「伝説のレビュアー茶鬼さんの、しゅみじゃないレビューしか、ない、だと!?」
……これで敬遠されてたらもったいない。名義は別ですが、「百と卍」の紗久楽さわさん作品ですヨ。
内容は、別に暁斎だけじゃなく、古くは鈴木春信からの、ゆるっと江戸〜明治浮世絵師マンガ。非BL作品なので、若干香ってる方々はいるものの、基本的にはノーマル展開。各絵師たちの有名エピソードを拾ってマンガにしたもので、しゅみかしゅみじゃないか、萌えるか萌えないかは別にしたら、普通に面白く読めます(画質に問題ありの作品が含まれてるのは残念)。浮世絵にちょっと興味はあるものの、何か敷居が高そう……という方には、いい入門編なんじゃないかな?
特に、江戸期はともかく、面白いのに残念ながらどマイナーな明治浮世絵の旗手たち、河鍋暁斎、月岡芳年、落合芳幾、豊原国周が取り上げられてるマンガというだけで、大変な貴重品。こういうのがもつと読まれて、ジャンル全体も人気が出るといいのに……という願いも込めての、レビューでした。
ただし、全体に女性読者向けの美化はされてるので、夢を壊したくない方は、河鍋暁斎の本当の顔は見ないほうが良いかと思います(笑)。
自分結構、日頃ハゲアンテナ立ててる方なんですが、時代劇などで見る月代をハゲと認識したことは一度もありませんでした。
しかしこの本、月代をハゲと表現していいものか?
月代は月代だと思うのですが・・・
月代は戦国武将が、兜をかぶる折に頭が蒸れることからそり落としたのが始まりとか、蒸れてハゲ・薄毛になる人が多かったからとか聞いております。
似合う人には似合って色気は確かにあるかも。
ところで、この本は浮世絵画家をフューチャーして、その関係やエピソードなどをわかりやすくマンガにて解説しております。
滝沢馬琴と北斎のBADエンドコンビがちょっときたかな?
それぞれのライバル関係に萌えるかと言われたら、自分的には残念でした。
江戸時代の浮世絵画家が皆月代姿で登場しているので、その登場人物の色気のある絵を楽しむといったほうがいいかも。
ただ気になったのは、明治になっても浮世絵を描いていた鬱気質の耽美エログロ画家の”月岡芳年”
って、月代の人じゃないじゃないですか!
ということで、自分にはヒットしなかった作品でありました。