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iki wo suruyori kiss ga shitai
2009年発行。櫛野先生のデビュー作とのこと。今ファンタジーを読ませていただくことが多いのですが、こちらは現代日本、ホストクラブ舞台。コミカライズもされていました。デビュー作とは言え、とっても読みやすかったです。すごいなあ。個人的には萌ポイントはあまり無かったので中立より萌にしました。元気のよい受けやホストの世界がお好きな方でしたら良いかも。本編230P弱+後日談11Pほど+あとがき。
ホストクラブに勤めて3年ほどだが、先月も№2を櫂斗に取られ、気になっているお客さんの指名も取られて若干ご機嫌斜めな彰(アキラ)。あまり仲の良くない櫂斗が犬を探しているということを漏れ聞いて、2週間前保護した犬のことを聞いてみようと思うものの訊きそびれ・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
花枝(攻めの祖母、ほんわりいい方)、フジ(花枝の飼い犬)、九龍、南雲(ホストクラブ関係者)、レナ(受けのお気に入りのお客)ぐらい。
**以下攻め受けについて
攻めさんは王子様のような容貌なのですが、お金に少々困っておられてホストクラブへ。性格もよろしくて№2の座についてます。祖母と祖母の住む家の事を大切にしているお祖母ちゃん孝行の方でした。性悪腹黒などという属性は全くないです。
受けさんは単細胞、一生懸命、人の好い方、ホストと言えど枕営業したこともなく、客とも飲み友達!という様子の元気青年さんでした。
攻め受けともむちゃくちゃ好きというタイプでもなく、お話も捻り無しでさらっと読めたので、盛り上がりは少なかったですが、受けのキャラが最近作の受けに通じるなあと思って、先生の原点を拝見した心地でした。
親しみやすい友達系ホストの彰と、キラキラ王子様系ホストの櫂斗はNO.2の座を競い合う間柄。
というか、彰が後から入店してきた櫂斗にNO.2の座を奪われてしまい勝手に敵愾心を向けていると言った方が正解かもしれない。
まず、自分好みの女の子がみんな櫂斗を指名してるのが気に要らない。
典型的な初対面の印象『最悪』を引きずる彰だけど、櫂斗の事を知れば知るほど好きになって行くという話です。
そんな初めは仲が良いとは言えないふたりがどうやって恋を育んでいくのか?
…そんなことよりとりあえず、櫂斗の敬語標準装備というのが素晴らしい!
ホストとして働いている時だけというのではなく、普段からずっと毎日誰に対しても敬語なのです。
彰にはそういう言葉使いが厭味っぽく聞こえていたのかもしれない。自分とは対極にいるタイプのホストだから。
それは嫉妬とか、自分に無い物をもっている羨む気持ちとかもあったのかもしれない。
イタすシーンでもナチュラルに敬語攻め。丁寧だからこそ、凄くクるものがあります。
敬語だから??言葉が甘いのですよ~
歯が浮きそうな台詞でも、櫂斗なら全く不自然じゃない。
おまけに櫂斗は足フェチなのか?責めるのは足の指からです。
ゾクっとくるエロティシズム。
そしてむっつりスケベ。
ショーに託けて体を触りまくり彰に何でそん事するんだ!と言われれば「リクエストです」と言ってのけ、でも実は「自分が触りたかったので」とかさらっと言ってしまう。
食ってかかる彰から、ふいっと視線や顔を反らすのは、彰の事が好きで可愛くてしょうがないから、とか。
この態度のせいで、彰は余計にムキー!っとなるし、自分が嫌っているように櫂斗も自分を嫌っていると思うのです、真実は凄い見当違いな考えなのですが…。
ふたりの温度差が面白いです。
しかし、そんなふたりの距離がだんだんと縮まって行く。
飼い犬フジと櫂斗の祖母の働きが大きいです。
1冊の中に色々なエピソードが組み込まれています。
櫂斗の飼い犬が行方不明になったこと、これは彰が櫂斗に向き合うきっかけになった。
櫂斗の客で彰が狙っていた女の子が実は荒し客で、彰をトラブルに巻き込んで前後不覚に追い込んだこと。
この時の櫂斗の献身的な介抱は彰の中では夢の出来ごと、でもとってもエロかったというのは凄く頭に残っている。
櫂斗の祖母の病気のこと。
このエピソードは辛いです。ショックのあまり駄目になって行く櫂斗を、彰が一生懸命元気づけようと自分を見せずに(でもバレている)蔭ながら頑張る姿がいい。
脇キャラの頼れる男気のある先輩ホスト・九龍と眼鏡美人なオーナー・南雲のふたりも大変美味しい人物です。このふたりの間にもなにやら漂うものがあり、是非ふたりの話も読みみたい~~!と思わせられてしまった。
などなど、ひとつひとつエピソードの繋ぎがスムーズで、突っ掛かることなく読めるということがストレスを感じなくってとても嬉しい。
逆に難を言えば組み込まれているエピソードが多いので、多少駆け足に感じてしまう部分もあって、でも繋ぎが上手いせいでそれはあまり苦には感じないのですが。
あと彰目線の話なので、櫂斗の心情などを掘り下げて貰いたかったな、ということとでしょうか。
犬のような攻めに犬のような受けに本物の犬も登場して犬づくしな印象を受けた一冊でした。
ホストものといえば、ドロドロした世界やヤのつく職業の方が関連してみたりと、あまり爽やかな印象はないのですが、これはまっとうな正統派なホストでした。
それも、やんちゃ少年のような受けと、攻めは敬語の王子様に、おばあちゃんが出てくるからかな?
本当、自分年寄りと子供に弱いです(オヨヨ、、)
人懐こさが売りの彰は同僚の櫂斗が嫌い。
というのも、彰の好きなタイプの女性客を持って行ってしまうし、その王子様な風貌に敬語を使うよそよそしさ。
なのにショーだからと彰の体に触りまくってみたり。
彼の犬が行方不明になることから、彼の家とその実状、彼のおばあちゃんを知り、彼のことが気になり始めます。
やはりね、上っ面だけではだめなんですよね、中身を知るってことが大事ですよね。
しかし、ある事件が起こり櫂斗が彰の好みの女性を取っていたというには理由があることがわかります。
なかったことにしたいけど、記憶の底に残っているあの出来事。
おばあちゃんの病気のこともあり、ますます彰は櫂斗が気になる上に櫂斗はゲイだと知らされ、おまけに「好きだ」と言われ。
だけど、櫂斗は彰を突き放すんです。
もうそうなったら追いかけたくなりますよね。
それから彰のかいがいしいワンコぶりが全開!
オーナーと№1のつまらない意地の張り合いに巻き込まれて、二人はお互いを認識することに。
本当、学園ものみたいな展開でした。
それにしても櫂斗ってば、いつでも敬語でエッチでも敬語なんですよ~無意識の言葉責め?ってやつになってます(ウフ)
しかし、二人の絡みは柴犬とボルゾイみたいで楽しかったです。
それにしても櫂斗の飼い犬フジ・・・あんな顔の犬確か青森にいたような・・・
石原さんの絵で表紙買いした本作ですが、石原さんの描く男はフェロモン垂れ流しですよ~!!罪だわ。
今回は高級感あふれる王子様タイプのNo2ホストと
人懐っこくて陽気なお友達タイプのNo3ホストのお話。
受様視点で最初は嫌っていた攻様とまとまるまでと
本編直後の甘い二人(と一匹)を収録。
受様はクラブ・オリオンのNO3ホスト。
あまり男臭さが無くて中性的な受様は
人懐こさと陽気さで友達感覚で接客する為
ホストクラブに気後れしがちなタイプや
単純に楽しく呑みたい客に大人気。
友達感覚のリピーター客が多い受様は
売上の為のと黙認状態の枕営業も不要な為
自身にとっても楽しいばかりのホスト業でしたが、
ある人物の入店で影が差してきました。
その人物こそ今回の攻様です♪
攻様はハーフで容姿端麗、
加えて性格も仕草も上品な王子様タイプで
正に女性客がホストクラブに求める理想のホスト。
今や受様を抜いてNO2の地位にいます。
その上なぜか受様の好みのタイプは
全員が攻様の指名客となり続ける事態が続き、
受様の仕事への意欲も少々減退気味。
今日も今日とて
初めての来店から自分好みと狙っていた女の子が
攻様の指名客として笑っているのを目撃した受様は
ますます攻様嫌いが増すのですが、
ロッカールームで
攻様の飼い犬が行方不明と知って複雑な心境に。
実はそれらしい犬を保護していたのです。
悩む受様を助けたのはある老婆との出会い。
偶然知り合った彼女の孫が攻様だったのです!!
その上保護犬彼の家族と判明。
奇妙な縁でご近所付き合いを始めると
攻様の違った面が見えてきた受様。
甘々台詞を敬語で囁く完全無欠の王子様が
実はボロい一軒家に祖母と犬と住んでいて
惣菜の残りをホクホク自転車で持ち帰ったり、
客の起こした事件でフラフラになった時には
甲斐甲斐しく世話しされたり。
付き合いが深まるうちに
無自覚ながら攻様に惹かれていく受様ですが
攻様には好きな人がいるらしくて?!
はたしてこんな二人の間で恋は成就する?
櫛野さんのデビュー作になります。
最近リブレ系作品は当りというお話が無かったのですが
久々にツボな一作に会いました。
二人の仲が進む合間には犬の保護事件の他に
No1ホストの独立話や薬物売買事件や祖母の死去等
山あり谷ありな事象が散見しつつも無理矢理感もなく
スラスラ読めて面白かったです♪
息をするより、あなたとずっとキスをしていたい
愛の言葉は本当に好きになった方だけに…
祖母との約束を忠実に守る攻様の台詞は
まさにBL的なワクワク満載です!!
今回は本作同様いじっぱりな受様のお話で
妃川螢さん『STEAL YOUR LOVE』シリーズをお薦め♪
お相手は慇懃無礼なカリスマホスト様ですよ。
あらすじを読んでの購入でしたが、面白かったです。
何より攻めの櫂斗がキラキラ王子で敬語攻めっていうのがイイ!
受けの彰も真っ直ぐな元気っ子で可愛かったし、どちらも好感が持てます。
ストーリーは若干展開が丸見えで、「あ~そうなるだろな~」って感じでしたが
でも2人のすれ違いが解けたときの甘~いシーンは最高でした!
次作もチェックしたいと思います☆
mixiでマイミクしていだいている方の初ノベルということで、早速買ってまいりましたこの作品。
贔屓目なしに面白かったですヽ(*´Д`*)ノ
彰と櫂斗は、同じホストクラブのNo2と3を争うライバル。
飾り気の無い友達タイプの彰と、生まれながらの王子様タイプの櫂斗。
彰は櫂斗がすごく苦手だった。いけすかないと思っていた。
それが、実は近所に住んでいて、おばあちゃんを大事にしてて。
ワンコを飼っていて。弱った自分をかいがいしく世話をして・・・・。
アイツの好きな相手って・・・・あれ・・なんだこの気持ち・・・。
王道といえば王道。
なんですが、話の持って生き方というか、つなげ方がすごく上手だな=と思いました。
可愛いと思っていた女の子。そして櫂斗。
ライトな書き口は読みやすくもアリ。
個人的にすきなのは、おばあちゃんでしたね。
このおばあちゃんの存在がすき。まぁ・・・ちょっと寂しいエンドではありましたが、いい味だしてました。ワンコも。
「私の指は、貴方を愛するために」
くさいセリフがいい!!
ここの言葉の掛け合いが好きでした。
ん~・・・なんかまとまらない感じになってまいりましたが、トータル読後がすごく爽やかでほほえましかったのが良点かなとおもいます。
文章も読みやすい。
11月にも新刊がでるようで楽しみであります。
機会あれば是非