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あんたのセックスは凶器だ---
小野塚カホリさんは独特の痛々しさとか毒々しさがウリなんでしょう。
『生日快楽』はハッピーバースデーの意味。
そう考えると…余計に切なく思える、この作品。
情報屋・森中の痴漢現場を目撃し、それをネタに金を脅し取ろうとする、借金まみれで無気力な男・達也。
そこから何故か、達也のほうが森中に軟禁されることになって…
「生とは、死とはどういうことか」というのが今作のテーマだと思う。
“生きている”ことが実感できない今時(っていっても9年前の作品だけど)の若者・達也と、“試験管ベビー”である森中。
一人暮らしで愛に飢えていたのであろう達也は、森中の所で「食べること」「人と触れ合うこと」で生きる喜びを感じていく。
その中でも一番“生”を感じることができたの森中とのセックスだろう。
今まで快楽のためだけにセックスをしていた達也だが、彼とのセックスで徐々に愛を感じ始めていた。
一方森中も自身の出生を恨み、悩みながらもずっと愛を探していた。
そんな中、達也が告げた「好きかな」「何もかも」。
どんな森中でも、そんな過去があろうとも「何もかも」好きだよ。
二人の見た生と死、そして愛。
森中によって救われた達也は、最後、ちゃんと森中のことを救えたんだと思う。
ちなみにコレ、リバなのだ…!!リバってお互い愛がなくっちゃできないから、めっちゃ好きなんだよ…!
『ピーナッツポップガン』
『息もすんじゃねぇよ』『キャラコリ デュ ネギュス 』のスピンオフ?らしい。
この2作は読んでないからわからない…
表題作とは打って変わってとっても可愛らしいお話。
漫画家×8つ年下の大学生。
受がずっとグルグルしてる話。
受も攻も可愛いww
正直、小野塚カホリさんがこんな作品描いておられるのにびっくり。
『ポーラー』
これ土星の周りを回っている衛星の名前なのだが、
居酒屋のアルバイト(攻)に片想いしている常連のリーマン(受)が、自分をポーラー、攻を土星に喩えているのがめっちゃ切ない。
たった一夜限りの関係をきっと受も攻も大切にして生きていくんだろう。
大人のこの“一夜限りの関係”って設定、切なくってめっちゃ好きです。
もちろん行きずりじゃなくて、愛ありきの、ね。
小野塚カホリ、9年ぶりのオリジナルBL作品だったそうで、全部10年近く昔の作品。
今も昔もこんな作品が描けるのはこの方一人なんだろうなぁ。偉大なBL作家です。
表題作・・・どんなジャンルと言ったらいいんでしょうか?痴漢あり暴力あり軟禁あり、大変複雑な背景あり・・・
しかし、私にはこの主人公二人が惹かれあってしまう理由がいまひとつわからないんです。
表現がすっとんでいる感じで、おバカな私には読み解くことができなかったのだと思います。
この作品集の中で、唯一わかりやすかったのが「ポーラー」。
おバカな私でもよーっくわかりました。
ノンケの居酒屋アルバイトを好きになったサラリーマンのお話。
ゲイではないから受け入れられないけれど、人間としては好きだから・・・
ずるい選択かもしれないけれど、キュンキュンくる悲恋でした。
9年ぶり!?そんなになりますか。
小野塚さんが描かれる男の子が好きです。ヴィジュアル的に。
今回もなかなか可愛い子粒ぞろいでしたね。
表題作『生日快楽』
借金まみれで、無気力。なにもない龍也が、借金のかたに精子を売られそうになる。なんとか金をくめんせねばと一人の男を殴り倒してみたものの。
なんとその男、ポンと数百万単位のお金をくれて・・?!
というわけで、その男に監禁されてナニされて~なお話。
試験管ベイビーとか、研究だとか。ちょっとシリアス~で切ない部分おりまぜなお話でしたね。
個人的には、森中とヤってた黒髪のお兄さんのアヘ顔に思わずキュンときた。そこかよ自分(笑
読後、まだこのシリーズ続くようなので、そこが一番きがかりですね。
いつになるのか次の巻。
ほか短編二つ。
好きの形いろいろ。ピーナッツは可愛い作品でした。
けっきょく、イザってなると、割り込まれわりこまれ~な流れも面白い。
ポーラーは、ノンケに恋して~なお話で、結論はハッピーか?というところではありますが、身体をつなげたときの受リーマンの顔が、妙に幸せそうに見えました。個人的には、このあと攻が田舎に追いかけていっちゃえばいいのに。と思ってみたり。
一昔前の少女マンガの男の子みたいなタッチに、
9年も前のマンガなんだ・・とビックリ。
ざっと読めば、その通りのお話なのですが、ひっかかる部分がたくさんあり、読み返すうちにその底の深さにわけわかんなくなってきちゃいました。
精子バンクつながりの森中と達也。
最後の森中育ての親の「達也くんはあなたの・・・」の、その後が気になります。
ひょっとして、9年も単行本化しなかった理由はこの続きにあったのではないかと邪推してしまいました。
森中は達也と知り合うためわざと接触して、飼いならし、これも愛の世界なんでしょうか。
お互い触れ合うことで自分自身の存在を認めているだけなのでしょうか。
読むたびに、そうなのかな~やはり違うのかなと、何通りもの解釈が頭をよぎってしまいます。
そういう意味で、セリフの一つ一つをじっくりと見逃さず読む必要のあるとても奥深い読み応えのある本でした。
ひょっとしたら、そんなに深く考えなくてもいいのかしら?
自分が考えすぎなのかもしれませんね(大汗、、)
同時収録のピーナツポップガン」はかわいらしく
「ポーラー」はせつなくもキュンとさせるお話でした。
収録作:
生日快楽 暗闇接触編
生日快楽 晴日昇天編
生日快楽 春空乱舞絶頂編
ピーナッツポップガン
ポーラー
個人的に90年代作品を世紀末BLと呼んでいるんですが小野塚カホリさんはその旗手です(ピーナッツポップガンとポーラーは2000年に発表されてますが)。受けも攻めも自分もお互いもどーでも良くてテキトーで投げやりで将来とかなくてとりあえずセックスはするけど生きるも死ぬも風任せ的な。
最近はBLマンガも深い思索に耽る登場人物が多いですけどたまに読むとやっぱり良いものですね、世紀末BL。
全体的に、どうも煮え切らないな。(。-`ω-)
絵柄的にも、ストーリー的にも、非常に独特で、
そこが、いいところでも、あるのでしょうけが
私的には、合わない系統でした。
どのキャラクターも、みんな、タレ目で
気持ち悪く感じてしまいました。
経験不足なのかもしれないが、
何を伝えたいのかが読んでても伝わって来ない、
行動、言動に、靄がかかっている感じで非常に曖昧な描写が多い。
心理的部分が理解しにくく、入り込めないかったな。