ミドリ
10年後、リボーンとも山本ともヤっちゃってるヒバリの話。
でも結局リボーンはランボが好きで、ヒバリとは傷の舐めあいのような関係なんですが…。
一方山本もヒバリに執着してはいるものの、自分の本当の気持ちには気づいていない様子。
それでも、リボーンには最後までさせるのに自分には最後までさせてもらえない、そのことが引っ掛かる。
今回も結局入れさせては貰えずスマタ止まりです。
…が、これがなかなかエロいんですよね。
ヨネダさんも「エロが描きたい」ということでこの作品を作られたそうで。
山本に惹かれている自分を認めたくないヒバリと、無自覚にヒバリのことを独占したいと思っている山本。
ヨネダさんの描かれる山本はいつも無自覚でヒバリのことが好きで、そんな態度がヒバリを傷つけているんですよね。
これは2冊目の再録集「no stoic」でヨネダさんも語られています。
作品ごとの山本を「自覚有りなし」「白か黒か」で分けて分析されています。
これも面白いのでぜひ読んでいただきたいです。
そして意外にも。ヨネダさんの山ヒバは、ヒバリのほうが山本のことを好きなんですよね。
言葉や態度で直接山本へ愛を語るのはめっちゃくちゃへたくそだけど(何せ読者にも伝わりにくいくらい}
ふと見せる表情や言動の奥底に山本への限りない愛が見え隠れしているんです。
何回か読んでやっと気づけるこのヒバリの気持ちが胸にギューっときます。
続編「BALANCE」も是非一緒に読んでください。そちらは切なさもググっと上がってますので。
ヨネダさんが描く雲雀は、私の中でのツンデレの一つのお手本になってます。
その雲雀がこの本ではちょっとだけツンの割合が低めかな。なので、山本にいつもより優しい気がする。
最後を見るまでは、山本が自分の気持ちに無自覚というのはウソだろ?と思うくらい、雲雀に入れ込んでる。もう観念しろ、山本って思うんですけど。
ラストシーンは山本の雲雀に対する感情の象徴のようで、すごくうまい描写をしていると思います(こういう描写にグッとくる)。
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