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恋人って、親友やめなきゃなれないのか?
悦郎×実シリーズですが、当の本人たちは思いっきり脇役で、彼らの先輩カップル広瀬×木田橋のちょっとイタイ話。
親友という存在から恋人同士になり、身も心もお互いにメロメロな状態の二人なのですが、他人が関係してくるとどんどん卑屈になっていってしまう木田橋。
広瀬の方は前向きに打開策を考えるのですが・・・マイナスの感情というのはプラスよりもより大きく相手を引きずってしまって、愛を貫こうとするあまり、二人して出口の無い闇の中に迷い込んだような状態になり・・・
そんな状態から外の世界へ引っ張り出すために、悦郎と実は一肌脱ぐわけです。
周囲から認められないのではなく、自分が受け入れきっていないからこそ、社会での生き辛さを感じてしまい、挙句の果てに引きこもり・・・
本来の私の価値観から言わせてもらえば、バイトはしてても所詮大学生のすねかじり、そんな二人が学校にもバイトにも行かず、二人の世界に閉じこもるなんて言語道断なのですが、お話としてはただのバカップルより、一ランク上のバカップルなので、それはそれでおもしろかったです。
“結婚も子供もできないけど ずっと二人でいたいと思う それが愛なんじゃないの? 同性だからこそ 愛無しには一生をつなげられないんじゃないの?”と言ってハッピーエンドになるのが一般的なお話ですが、このお話ではこのセリフは丁度お話の半分くらいのところで出てきます。
そのくらい、愛し合いすぎた二人のちょっとイタイお話でした。
とっても長~い 悦郎×実シリーズだけど、この本のどこにも今までのあらすじが載っていないし、カップルも、もともとの悦郎×実ではなくて、広瀬×木田橋なので、この「レンアイトモダチ」は別物としての扱いで読めます。悦郎と実はほとんど出てきません。サポート役として要所要所で顔は出しますが。
話も、甘~いムードもあるにはあるけど、広瀬×木田橋カップルの葛藤が中心なのでシリアスです。といっても、物凄い大問題を抱えているわけじゃなくて、どんな恋愛にもある問題ですが。
問題その一 男同士の苦悩「恋人って言いづらい!でもそれならセフレなの!?」
問題そのニ 二人でいるのが楽しすぎて、ついバイトを休みがちに、やがてクビに
問題その三 セックスの騒音で大家から立ち退き命令
問題その四 セックスのしすぎて受けの木田橋が体調を崩す
これって、「まぁそんなこともあるよ!これからは気をつけようね!」って明るくやり過ごしちゃえば、それでいいようなことばっかりだと思うんですけど、二人はどんどん二人の世界に入っていき、自分たちで事態を悪化させてるようなところがあります。二人の行き過ぎた愛は、木田橋が具合悪くなるまでセックスしちゃうところとか、広瀬がそれでも木田橋を放そうとしないところとかに表れています。
でも、二人が行き過ぎると、悦郎×実が現れて、二人を社会復帰(?)させてくれます。それなのに、広瀬は助けにきた実をブン殴っちゃうし……。それを見て怒った悦郎によって広瀬の暴走は止められるものの、なんかまだゴタゴタしてるし……。
社会人だとイヤでも仕事に行ってお金を稼がなきゃいけないわけなので、二人で篭りっきりではいられませんが、大学生同士の場合時間もあるので、この広瀬×木田橋みたいに二人っきりの世界にドップリ浸っちゃうのもあることだよな~と思いました。なんか暗いですよ。それと、木田橋の身体は大丈夫なのかすごく気になるんですけど……。
次回は悦郎×実に戻って、ハッピーラブラブな話になるそうです。