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作家さんの新作発表
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2010年発売の「Libre Premium」に番外編「卵の話」が載っていて、興味をもって購入しました。
ファンタジーものです。話によってメインになるキャラは変わりますが、主人公ヴァイスは女性です。オールとプラティーンのBLカップルも登場しますが、主人公と黒髪アートルムのNLカップルがストーリー的にメインだろうと思うので、非BLになると思います。
次空界からやってくる次界生物という化け物に襲われる世界。
そこには人間、亜人種、外人という3種の知的生命体が暮らしている。
外人は、次界生物から身を守るため、人間が「卵」と融合してパワーアップした生物であり、「卵」の力により強さのレベルがある。
現在、紅一点の外人であるヴァイスは、「描き手」といい次空界を封印する役割をもつ。アートルム、オール、ジェイドが属する「守護者」より強いけれど、封印の作業中は無防備にならざるを得ないため、「描き手」は「守護者」と契約をして身を守ってもらう。
しかし、契約とは互いの信頼と命をかけてなすものであり、望ましい契約相手がいない3人+亜人種プラティーンは傭兵となり人間の戦に金で加勢をするうちに、その強さから「死神」と呼ばれていた。
そんな4人とヴァイスが出会い、旅をするというストーリーです。
つきつめると設定に結構アラがあるので、細かいところが気になる方にはオススメできません。「ま、いっか」と気にせずに読める方には面白いと思います。
1巻はヴァイスにひとめぼれしたアートルムがぐちゃぐちゃになりながら、さらわれたヴァイスを奪い返す話と、ヴァイスの故郷での話の二本立てです。
NLメインなんですが、ところどころでオールがプラティーンを大切にしている場面が登場してにやけてしまいます。顔の汚れを拭いてあげたり、髪を結ってあげたり。オール(攻め)が、一般的には強いけれど自分よりは弱いプラティーン(受け)を愛でている様が愛らしいです。あと、アートルムはヴァイスの身に危険が及ぶと暴走してしまうのですが、そんな彼がプラティーンに攻撃を向けてしまったとき、オールが恐ろしい笑顔で守ったのも良かったです。ヴァイスを除く4人の中ではオールが最強なんだろうなと分かります。
表紙の次にあるカラーイラストでは、5人が草原に寝転がる中で、プラティーンの首元をしっかりと抱くオールにはグッドでした!