お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
kami no kohitsuji
アンリ君とフラン嬢の、作曲家をめぐるミステリー、2冊目です。
子爵で作曲家・セルジュ・バトゥールの過去探しは、
思わぬ謎をもたらします。
謎の美少年・ジルベール・コクトーに、詩人のオーギュスト・ボウ…?
はたまた謎解き調査をするアンリ君を、虎視眈眈と狙っていた、
公爵ギュスターブの卑怯な罠に捕らわれたり…。
そんなある日、現子爵夫妻の事故死により、
突然、バトゥール子爵に就任さあせられてしまうアンリ君!
不安にとまどいながらも、フラン嬢とヴィクトールさんに見守られ、
子爵として生きていく決心をするアンリ君は、
やがて運命の出会いをすることになります。
(これは後に判ることですが…)
コクトー家の血を引く、ミステリアスな少年に!!!
このお話、そういえばまだ1960年代だったんですよねぇ…!
アンリ君の子爵就任晩餐会あたりから…
驚嘆すべき貴族の屋敷とか、夢のような晩餐とか、煌びやかな美術品の数々とか…
庶民には少々、お腹いっぱいな描写にあふれています☆
(これって、ほとんど少女の夢と空想目線を地でいってますねぇ。)
少女といえばフラン嬢! 彼女もまた非常にタフで、優しい女性です。
正直、BL小説が女主人公目線ってどうでしょう? って思いましたよ。
ところがまあ、フラン嬢は(悔しいけれど)非の打ちどころがありません。
アンリ君とヴィクトール氏の関係を知ったうえで、
結果が良ければ納得もし、ちゃんと認めて尊重したり…
卑怯なギュスターブ侯爵には、まっこうから喧嘩を売ったり!
かと思えば、英国仕込みのラム酒入り紅茶を上手に入れて、英国式朝食をしっかり食べる…。
そう、かなりの才女であるにもかかわらず…
…実に古き良き時代の女なんですよ、彼女は!
フランス貴族ではなく、あくまでも質実で控えめな英国淑女です。
(まあ、これくらいじゃないと…アンリ君が子爵になった時点で、
悠長に親友なんて、やってられないでしょうが…。)
以来、BLを凌駕するほどの古風な淑女っぷりといえば、
私の中では、どうしても紅茶が思い浮かぶんですよwww
wwwって、BLで淑女を褒めてどうするっ?!