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ショートショートで、いろいろなキャラの恋愛の一場面が読める、恋愛オムニバスになってる短編集です。短いけど、どのお話もキャラの心情がしっかり描かれてるので、物足りなさは感じません。再会ものやサラリーマン、教授と教え子など、どれも読みごたえがあります。中でも気に入ったのは『おかたづけ』と『告白』と『ラブレター』の3つです。
『おかたづけ』では、後輩サラリーマンの先輩への情熱がキュンキュンくるし、「心の中が片付いたら、今度は俺が散らかしてもいいですか」と口説くセリフも素敵です。
『告白』では、昔は教師と教え子が、今は医師と患者になった二人の関係だけど、お互いに忘れられなかったのが切なくて泣けます。
『ラブレター』では、名刺を16枚使ったラブレターではキュンキュンするし、野田がサラリーマンを辞めて夢に向かい出したのも良かったです。
梅太郎さんは切ない話がホント上手いな~と思える1冊です。
単行本「十六枚の告白」をメインとした短編集。
いろんな形の恋のお話が詰まってました。
今まで読んだものがわりとどこか昏い感じの漂うものが多かったのですが、この本はわりと素直な恋物語が多いかな。
大体が16ページくらいの作品という短いもののせいもあるのかな。
恋の始まりのドキドキだったり、恋の芽生えのキュンだったり。
デキあがってからのラブラブだったり。
結末としては幸せなものが多かったですね。
余韻を残しているものもありましたが。
個人的に気に入った作品をいくつか。
「Do you remember?」「ラブレター」
表題作にあたる連作。
特に好きなのは「ラブレター」の方。
まさに「16枚の告白」なシーンがあったり。
攻がついすぐにHに走ってしまう理由がなんていうかかわいいというか…。
身体目当てだったわけではなく時間の隙間を埋めたかっただけで。
「乾らし」「雪騒ぐ夜」
これも連作。
でも、しばらく読んでいくまで「雪騒ぐ~」が続編にあたるとは気づきませんでした。
というのも、「乾らし」では先生×生徒という図なんですが、それからかなりの月日が流れた後のお話だったからなんですよね。
生徒の方がもう余生もわずかになった頃のお話。
その間のことは軽く触れられる程度だったけれど、そこまで積み重ねてきたものがあったからこそ、最後までそうしていることができたんだろうなぁ。
「乾らし」の方は援交じゃないけどお金で繋がる関係から始まってしまった2人がちゃんと向き合うまでみたいなお話。
こういうお話好きですw
あとは「おかたづけ」の最後の攻の「あなたの心がかたづいたら、僕が散らかしてもいいですか?」的なセリフがステキだなと思いました。