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どれだけ宮本佳野につっこんだのだろうか、、、
と、
思わず遠い目になりつつ、結局買ってしまった新装版。
今回の新装版で新たに書き下ろされたのは、オマケ4コマが2本。
他は、旧版の「PLEASE]や「メイクミーハッピー」から再編集とのことなので、そのウリ旧版と照らし合わせてみようかな。
宮本作品としては、適度な長さに纏まった、糖度高めの短編連作。
涼一が明るくポジティブに振る舞っているし、佐倉はあんまり感情ないしで、妙にあっけらかんとしたバカップルに収まってる。
この位の長さで、この位の軽さだと、これはドラマCD向き、といつものクセで思ってしまう。
夢のキャスティングは
佐倉は鳥さんかコニタン、木内さんもいいな、で、涼一がわちゃ、涼一にちょっかい出すリクがマモでぇ、佐倉の元彼はタイテム?坪井さん?
マモちゃん、ガッツリ絡まなくてもイイから、こっちのお仕事してくれないかなぁ、、、
さらに、ミユ君もこっちに来て欲しいなぁ。
宮本佳野にどハマりしてたときに、神とあがめていた作品。。+゚*(w´∀`w)*゚+。
あがめてたのは旧版だけど…結局新装版も買ってしまった…。
なぜそんなにハマれたのか。
その魅力はズバリ!『女子』がいたから!!!
女子高の教師と売り専バーの男娼くんのカップルなんですが、
攻の先生に恋心を抱く女子生徒が、むりやり先生に迫った際に他の教師にみつかり、校長室で事情説明をするということになってしまうんですね。
女生徒はプライドがありますから「先生にやられました。私たち付き合ってるんです」と嘘の証言をします。
で、どうにも言い逃れできそうにない状況になり、仕方なく自分はゲイで彼氏もいるととカムアウトするんですが…
ゲイのカムアウトってなんであんなにトキメクのでしょう…???(*゚Д゚*)
純愛見せつけられたぜ~~~!!みたいな。
そんだけ男娼くんのことが好きなんだね!!!わかったよ!!!みたいな:。(〃ω〃)゚.+:
そういう展開のキーマンになるのはやっぱり『女子』なんですよね~!
上手に女子を使いこなしている作品は少ないので、なおさらグッときます。
結局、先生は教師を辞め、男娼君といっしょに地方で薄給ながら考古学研究に没頭するというオチも好きでした。
社会的地位を失うリスクをともなってでもカムアウトするという愛の深さこそBLの醍醐味だと思った名作です。(´ω`*)
《個人的 好感度》
★★★★★ :ストーリー
★★・・・ :エロス
★★★★・ :キャラ
★★★★★ :設定/シチュ
★★★・・ :構成
やっぱり宮本佳野さん作品はいい!
地味なんだけど…
いつも感じるけど、繊細な揺らぎというか、そういう表現が本当にうまい。
表題作の「PLEASE」から始まる連作群は、ゲイではないけれどお金の為にウリのバイトをしている涼一と、涼一を買った高校教師・佐倉の物語。
涼一はあまり物事を深刻に考えず、あっけらかんとした性格。
一方佐倉はあまり感情を出さず、夏休みに1週間涼一を買い占めたくせに、一緒に寝ないしベタベタするのを露骨に嫌がったり、なんとも複雑な人間。
でもそれは佐倉の性格で、本当は人肌恋しいというか…
佐倉はゲイを隠してミッション系の女子校に勤めてるんだけど、女子生徒からちょっかい出されて、校長のシスターから叱責されて啖呵切ってその場で学校を辞めちゃう。
お〜〜……
でもそれを機に、佐倉は本当にやりたかったことに踏み出して行くんですね。そしてそこに寄り添うのがビンボー慣れした、価値観の違う涼一なんです。
ウリなんかしてて、フラフラしてニートな涼一だけど、ちゃんと人の支えになってる。居場所がある。
マイノリティを生きている人間たちの日常というか、それでもみんな生きてるんだよ、っていう弱い立場にいるような人たちの強さのようなもの、が伝わってくる。
「SLEEPLESS」
「breathless」
20才になってから初めて存在を知った異母兄の存在。
『オレずっと会いたくて探してたんです』
兄の晶は施設育ちで、定職もない。でも一目で好きになってしまった…
ゲイバレして、我慢できず告白して…
でも今まで独りきりで生きてきた晶は、性愛も求める「弟」を受け入れる。
世界に2人しかいないような閉じた愛。切なさと哀しみが漂っている。
表題作の方は、明るく広がっていくイメージのラストだけれど、後半の同時収録作はどんどん閉じていく感覚。でもどちらも宮本作品らしい繊細な余韻があると感じました。
ウリ専ボーイと客という関係で始まった二人を描いた「PLEASE」シリーズ。
無口で表情もあまり変わらない高校教師の佐倉と、明るく前向きな男娼の涼一との仮初め暮らし。
一週間の約束で始まった同棲生活だけど、佐倉の意図が掴めず戸惑う涼一。
ほんと佐倉が言葉足らずなの。
だけど、だからこそ佐倉の「言わなきゃわかんないのか。」涼一「わかんないよ。」という、それ百万遍読んだみたいなやり取りが妙に際立って沁みるのは、宮本さんらしい感情の揺れがベースにあってこそだからだと思う。
「びんぼーには慣れてる」と明るく言う涼一のたくましさが十二分に発揮された最後への持っていき方も好き。
お金のために体を売る涼一と、それを買う高校教師佐倉のお話。
宮本さんの作品は売春がテーマになってるものがわりと多いのですが、涼一は影のある売りボーイというわけでなく、泣く泣く売春しているわけでもなければ性格も明るくて前向き。
こういう話だと体を売るほうの事情とか内面にスポットを当てるのがセオリーな気がしますが、これは買う側の佐倉がゲイであることによる生活面などに焦点があてられています。
この攻めキャラ、俺様なのにちょっと優柔不断でというか・・・涼一とつかず離れずで涼一が俺たち恋人なの?違うの?と怒鳴りたくなる気持ちも分かります。
こうやって自分勝手で優柔不断で、大事なものを何も選び取れてこれなかったんじゃないかと涼一は言います。
佐倉が自分の未来を選びとっていくお話なのですが、ちょっとこんなにページを使うにはダラダラしている印象もあって、も少しギュッとしたほうが楽しめたかな?
大きな展開がなくて淡々と続いているような印象を受けました。(それもこの作者さんの特徴である気もするんですが)
最後には事件がおきますが、それもちょっと物足りなかったかも。涼一がしっかりしすぎているというのもあるのですが^^; 逆に佐倉がやっぱり頼りない感じがします。弱弱しいというキャラではないんですが。
なので2人のバランスは取れているのかもしれないですね。
よくあるようなウリ系の暗いめのお話ではないので、売春系はあんまり好きじゃない!て方にもそこまで地雷じゃないようなお話だと思います。