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flesh&blood
F&Bの13巻です。
前巻でビセンテが海斗の病と決意を知り、ジェフリーの元へ彼を帰す苦渋の決断をしました。
そのまま、懐かしいグローリア号でイギリスへ向かっているところからお話はスタートです。
プリマスへ戻り、ジェフリーたちに病を知られてしまってからは、闘病の生活を始めた海斗。
ジェフリーが、海斗とともに住むことを心待ちにしていた新居で。
切ない…
現在では不治の病でない結核も、この時代には肺病と言われ恐れられています。
海斗と同じ、未来からやってきたリリー(と言っても彼女の方が海斗よりもずっと前なのですが)を頼りなんとか生き永らえている海斗。
あー、もう、なんだか後から後から不幸の目白押しで…
プラス、現代から海斗が消えた時にそれを目撃した友人の和哉も、なんだか嵐を巻き起こしそうでひじょうにいらないよ!(怒)って気分です。
もうジェフリーと海斗に幸せに暮らさせてあげてー。
そしてナイジェルが不憫だから、キット(ナイジェルの信奉者ね)といっそのことくっついちゃって下さい…ダメ?
ちなみな、フェリペ二世(スペイン王)の方がエリザベス女王よりも海斗を守ってくれそうだわあなんて思った巻でした。
ついにジェフリー達に病気のことを知られてしまった海斗。
同じく未来からきた人間であるリリーに助けを求めるけれど、この時代の医学では海斗の病気、結核を治すことは難しい。
しかも時々夢でみる、親友の和哉はなんとか海斗の元に来ようと必死になっている。
ここからどうなるのか読めないわ、すごい所でよく終わるわ、このシリーズはほんと読者泣かせです。
早く続きを!!がんばって作者!!!
しかも後書き曰く14巻は「幕開けから不穏という名の雷鳴が轟いている」そうで。
楽しみだけど超不安。なにこの二律背反。
14巻のラストはもうちょっと安心できるところで終わっていますように。
早く海斗とジェフリーが幸せになれますように。
そんなことを祈りながら次巻を待とうと思います。
やっとジェフリーたちとイギリスへ帰ることになった海斗ですが、自分の病気を彼らに移すわけにいかないので、行動がぎこちなくなります。
この時代に結核に罹患したら、治る可能性のほうが低いことがわかっている海斗ですから、どれだけ不安なことでしょう。
伝染性の無い病気なら、仲間に甘えることも遠慮なくできただろうに、なまじどんな病気か知っているものだから、自分に我慢を強いなければならないのです。
自分もジェフリーを欲しがっているのに、自分を欲しがっているジェフリーに答えることができないで、いつ本当のことを打ち明けるかを模索していた矢先、目の前で喀血してしまったため、病気がばれてしまうのです。
それに重ねてタイムトンネルがいつ開くかの計算もされて、今までのように追われて逃げて戦ってといった緊迫感ではなく、病気の進行とタイムトンネルの開通、この先の二人の関係、結局和哉はどうなりそうなのかというところで手に汗を握っておりました。
とにかく海斗が元気になってくれなければこのお話は悲劇で終わってしまいますから、近いうちにきっと何らかの方法で現代に戻れるか、結核の特効薬が手に入るかするのでしょうが、和哉のこと、ジェフリーとの関係、ナイジェルやキット、ビセンテたちはどうなっていくのかが気になって気になって仕方がありません。
どう考えてもあと数巻では納得のいく終わり方にはならないでしょうから、私はあと何冊そのシリーズを読むことになるのでしょうか?いえ、いいんですけれどね、面白ければね。
12巻でやっと再会した海斗とジェフリー。
このまま甘い恋人時間に突入か!?と思いきや、
そう簡単にはいきません。
病に侵される海斗ですが。
「グローリア号」の兄弟達を心配させたくないため、己の病気を隠します。
その結果、海斗は色々と挙動不審になり、ジェフリーはあらぬ疑いを抱きます。
スペインで海斗はビセンテと何かあったのではないかと。
ビセンテと海斗の仲を勘ぐり、イライラなジェフリー……
健気で一途な海斗の事を思うと、
このジェフリーの疑惑は早く晴れて欲しいと思いますが。
嫉妬でグルグルしているジェフリーはなかなか美味なので、
もっと悩んでもいいぞ!と思う気持ちもあったり(笑)
そしてジェフリーへの隠し事に心を痛める海斗。
お互い相手の事を激ラブ!なのですが、
色々な事情ですれ違う様は切なくて胸キュン。
両片思い好きには堪りません。
ジェフリーを応援している私とっては、海斗の一途さはとても嬉しいですが。
哀れなのはナイジェル………この三角関係もどうなることでしょう。
スペイン、そして現代にいる和弥の動向も気になるところ。
折り返し地点にきたという【FLESH&BLOOD】ですが。
これからどうなるのか?全く先が読めません。
13巻が出たばかりですが、気持ちは既に14巻に飛んでいます。
ようやくジェフリー&ナイジェルのもとに戻れたのにも関わらず、病気を隠さなければならないカイトが不憫です。
ジェフリーに触れたいのに、病気をうつしてしまわないか不安で、触れる事が出来ない…あんなにも会いたいと願っていたジェフリーが近くにいるにも関わらず、距離をおかなければならない姿に胸が苦しくなります。
…しかも、ジェフリーにビセンテとの仲をちょぴり疑われてます!!…そんな暇があったらカイトの隠し事に早く気がついて、いろんな不安を受け止めてあげて!!…って思いました。お風呂でジェフリーと喧嘩をして背を向けられた時なんて、カイトの気持ちを思うと胸がギューと痛くなりました。
しかも、トレド逃げてました!!ビセンテの罰が軽くてほっとしましたが、きっと彼が出てきますよね、憎きウォルシンガム!!
病気がみんなにばれても、打つ手がなくて死を待つしかない状況に悶々とします。しかも、凄いとこで13巻終わってます!!
……救いがなくて、悶々としたままなので早く14巻が読みたいです。
次巻に救いがあることを、カイト、ジェフリー、ナイジェル、ビセンテが幸せになれる事を祈ってます。