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kusa no kanmuri ho shi no kanmuri
始まり方からしんどかった。終わり方もしんどかった。もうずっとしんどい一冊。
幸せすぎて終わるのが怖いとか、ハッピーエンドのその先はとか、日常に戻るのはとか、そういう会話が出てくる作品も沢山ありますし、特に今の幸せがなくなるのが怖いなんていうのは普段でも感じることで。しかしこの2人についてはその先を知って、過去編として読んでるからまぁしんどい。
若い2人が逃避行する作品て結構ありますけれど、その中でも考えうる限り最悪の終わり方をしてます。大体ね、自分達の若さに気づくエンドを迎えるわけですよ。でも彼らは自分達の若さに気づくことすらなくその終わりを迎えてしまう。あそこでハッピーエンドならどれ程幸せだった事だろう。
同時収録作、手が塞がってるからキスするって、可愛いなぁ。
シリーズ4作目。夏月とヒバナのお話としては2冊目になります。
この巻では2人の過去が明らかになります。そしてどうしてヒバナの記憶がなくなったのかも明かされます。
フリートークではテクノさんが「なぜこんな気のめいるはなしをえんえんかいているのだろう」と仰っているのですが、私にとってはこの位の長さの方が主人公達のことがより深く分かって好きです。
このお話については長すぎるとは全く思いませんでした。
明かされた過去はかなりシビアでショッキングなんですが、その過去からヒバナを守ろうとしているグリンがとっても健気で可愛い。
このグリンに関するお話も泣けるんですよね…。
多分、この巻がこの二人のお話では一番辛いところだと思うので、もしここで挫折しそうな方がいらっしゃったら、もうちょっと頑張って5巻まで読んでみて下さい!
同時収録作品は他のキャラも登場してますが、2巻で登場したカイとにゃーにゃ(猫柳)がメインの番外編と幼馴染の短編が収録されています。
どちらもほのぼのしたお話です。
4巻になっても終わらなかったよ。
どんどん切なくなって悲しくなって夏月にイラっとした。
が、夏月、これからどんどん辛くなってくるんだろうなと思うとイラっとできない。
4巻は夏月とヒバナが離れるキッカケとか。
付き合いだした二人は結構順調に行くのかと思ったのに。
ヒバナがいろんな顔を見せて、そのヒバナを大切に思う夏月とかとても幸せな未来が待っているように見えるのにそんな一瞬でさえ悲しい。
二人の間が進展していき、つい油断していたと夏月は玄関でHしているところを母親に見られ、二人は引き離されてしまいます。
母親に耐えられないとヒバナと一緒に夏休み、二人で家出をして遠くへと行きました。
母よ、どうしてそんな母よ。。。
二人一緒ならと思っていた夏月の心は疲労や不安でどんどんと曇っていきます。
最初は笑顔だった夏月は笑わなくなり、ヒバナはそんな夏月の気持ちに気付いているけど、あの装った笑顔でヒバナはいつもニコニコ。
夏月、しっかりしろーと思いましたが、やはりまだ高校生。仕方ないのかな。
そしてグリンが許せないと言っていた電話もこれで判明します。
夏月は、動けば間に合っただろうに、現実から逃げたくて電車にはねられ死亡したようです。
旅館に泊まった時、ヒバナには何となく逃避行の終わりが見えてたようにも感じます。
だけど、旅館から逃げてしまったのはやっぱり終わりがきてほしくなかったのかな。
グリンは元々夏月がヒバナに初めてプレゼントしたあの植物で、そんなグリンが夏月が死んでしまってからずっとヒバナと一緒に居て。
夏月が死んでから3年ほどしゃべれなくなったヒバナはそれでもグリンの植物を離そうとしなかった。
そんなヒバナがしゃべれるようになって、記憶をなくして、そしてグリンが見えるようになったのはいつからなんだろう。
これから夏の精になった夏月と生きているヒバナの関係が動きそうですが、4巻はここまで!
何となく三角関係になりそうな・・・
5巻は9月に発売だそうです、まだ先だなー(涙
番外編が今まで出てきてたキャラでつづられててよかったです。
気になってた一番最初の春の精と冬の精も出てきた~!