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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
近づいたかと思えば遠のく慶光の行方。
慶光が消えた前夜に、彼と交わした会話を振り返る仁。
仁の慶光に寄せる強い恋情と、慶光が妻を娶った時の覚悟がここで語られます。
本当に仁は慶光を好きなんだなぁ!と、改めて思いました。
そして慶光と違う人格である光也に影響され、少しずつ仁が変化して行きます。
それはとても優しい変化で、胸が熱くなります。
変わって行く仁を見つめながら、彼の幸せを願うようになる光也。
光也と仁の絆が確実に強くなって行くのが判り、萌えるやら切ないやらで大変です。
光也が暴漢に襲われる場面には邪な気持ちでドキドキしました(すみません)。
『お前が必要だ』という殺し文句をサラリと言ってしまえる光也に萌え、
言われてムッとしつつも言うことを聞いてしまう仁に、ますます萌えます。
光也も仁もどちらも危なっかしく、お互いに苛立つことも。
そこに拍車をかけるように、物語は佳境へ。
つゆこさんの中で、義光の想い出はどれだけ美しく、どれだけ大切なものか。
胸が苦しくなりました。
凄く今更な話ですが、BLサイトで非BL作品のレビューを書くって難しいな…と実感しています。
この作品は光也と仁の関係だけでなく、他のキャラクターの背景や出来事も深く描写されているので(だからこそとても面白い作品なんですよね)それに触れないでレビューするのがとても難しい。
触れてもいいんでしょうけど、とんでもない長文になりそうです苦笑
慶光失踪の前日、見合いについていつもらしくないもの言いだった慶光。
結局感情的な言い合いになってしまい、慶光が何を言わんとしたかは謎のままでした。
仁が、慶光が女性と家庭を持つことになっても祝福したいと思っている事が意外でした。
自分の気持ちは伝えるけど、消して押し付けたりしないんだなって。
仁の気性からして強引に縁談を壊したりしそうなんだけど、そうしないのはやはり慶光の幸せを第一に考えてるからなのだろうと思うと、その愛の深さに胸がキュッとなる。
光也は仁に影響を与えつつ、確実に仁が大切な存在になっています。
「仁の傷は全てオレのもの」
だなんて、友人には抱かない感情ですよね…。