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“リバイバルコミックス”なので、普通のコミックスのほぼ2倍の厚みがあります。
この本の中ではBLは表題作だけ、あとは“匂い系”と“少女マンガ”です。
まず表題作ですが、通学の電車ですれ違っていた違う高校の二人が卒業を目の前にして急接近して・・・というお話です。
まわりの友人たちが将来に目を向け、“こども”の殻を脱ごうとしていることに違和感を感じていた梶は、同じ様に“こども”の感覚をもっている塚原に心惹かれていきます。
大人とこどもの境にいる不安定な少年たちの葛藤と純情、時に激情がうかがえます。
1994年の作品なので、携帯電話などの便利グッズはありません。
今ならちょっとメールでとか簡単にTEL番交換とかするのでしょうが、それがないからよりいっそうもどかしいのです。
だからなおさら“ゆっくり”恋ができるのかもしれません。
2番目の作品「ゴースト・ライト」はアメリカが舞台です。お互いを思う優しい気持ちがメインのお話ですから、BLというよりは匂い系だと思います。
家庭に事情がある少年と治らないかもしれない病気で入院中の少年が、“見たら願いが叶う”と言われているゴースト・ライトを見るために・・・というお話。
ちょうど、スタンドバイミーとかそのあたりのアメリカ映画の雰囲気です。
結局この二人は願いが叶ったわけですが、この先のおはなしがあるとしたら、それはBLになるんでしょうね。
4作目の「スーパーボウルに…」は1988年の作品で、大人の匂い系といっていいと思います。
親友と再会したものの・・・死に別れだけど決してバッドエンドではないものが心に残ります。
あとの2作品は少年が主人公の少女マンガ。恋愛物とは一味違ったお話が読めます。