久江羽
“リバイバルコミックス”なので、普通のコミックスのほぼ2倍の厚みがあります。
半分がBL、あと半分は匂い系です。
表題作は1993年の作品です。
幼馴染みで既に両思いの関係にある二人なのですが、片方が人気俳優なものだから悩みも尽きず・・・お互いがお互いを尊重し認め合う、なんていい関係にあるんでしょう。
「煙が目にしみる」は1995年の作品、最後で泣けます。
最近あまり見かけない死に別れ・バッドエンドものですが、ただ哀しいだけでなくどこか救われるお話です。
そのほか、短編ばかり沢山入っていますが、BLといっても心の機微を読ませてくれるものばかりなので、いいとこキス止まりです。
1989年から1995年まで、絵柄の変遷も楽しみながらBLの変遷もわかるかと思います。