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足利義満との男色関係で有名な世阿弥の少年時代を描いた物語です。
義満に出会う前の鬼夜叉(世阿弥)の美童っぷり!!
荒くれ男達に嬲り者にされても、清らかな美しさを失わない。
というか、ますますその美しさに磨きがかかるような……
そして野犬まで惑わす恐ろしさ。とにかく魔性の受けでした。
『相手はまだ十にも満たぬ童ではないか』
………十にも満たぬ童。
そんな童に心を惑わす公家・雅平。
雅平と鬼夜叉の道行は悲しく、切ないです。
どぎつい濡れ場はないのですが。上杉さんの絵が妙に艶っぽくて。
コマの余白にさえも色気を感じて、ドキドキしました。
同時収録されていた短編『綾と鼓』は、義母と息子の禁じられた恋を濃厚に。
『逆光の頃』には、男も女も惑わす魔性の少年が登場!
なんかもう……どの作品も耽美で、雰囲気がじっとりしてるんです!(褒め言葉)
ちなみに作者の上杉可南子さんは、
現在はレディースコミックの人気作家さんになっています。
もうこの手の独特で濃厚なマンガは描かれていないのが、
個人的にはとても残念です。