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どくとくの世界観
思ったよりエロ濃いのにびっくりしつつも、面白い作品でした。
表題にあげられているのは「BPM」という作品。
俺はアイツに一目ぼれしてて、アイツはオレの親友にはまってる。その親友はオレの元コイビトに夢中で、元恋人は俺にいまだ未練がある。
とんでもない螺旋でつながっている男達の話。
なんていうことのない日常。そのなかで、妙なつながりを見せる人間関係～という席阿寒が好きです。
ちょっとわかりにくい部分ももちろんあり気ですが、これはこれでいいかなと。
結論、最後、「おまえかよ」っていう終わりがなかなか乙。
黒髪受もバリ好みであります。
ほか短編。
兄弟もの。親子どんぶりもろもろ。決してあかるいネタじゃないですがお勧め
あきらかにＢＬなのにゲイ・コミック的
不思議な作品でした。
80年代のアメリカン・グラフィックアートやアメリカン・コミックの影響を少なからず受けているような絵柄やコマ割で、わかりにくいのはさておき、興味深かったです。
エロいシーンもまたアメリカン・ゲイ・ポルノ風に生々しい…。
コマ割は斜め切りがとても多くて、見にくいといえばそうなんだけど、
ページ見開きにすると、アメリカンコミックのようでポップな斬新さがあります。
そうしたいいのか悪いのかよくわからん危うさが魅力です。
個人的なイチオシは『SLAVE』ですね。
校長の父を持つ高校生・聡と高校教師・片野。
ある日、父に「遠縁の親戚」と父に言われ、片野が聡の家に引っ越してくる。
ところが、片野は親戚でもなんでもない自分の父の愛人だった。
それを知った聡は父の不在中に片野を抱く――。
父と息子にいいように弄ばれる高校教師の表情がアンニュイに色っぽい。
近親相姦はよくありがちですが、親子どんぶりって…山藍紫姫子先生の小説ぐらいしか思い浮かばないレア！？
