条件付き送料無料あり!アニメイト特典付き商品も多数取扱中♪
抱きしめてなぐさめるって、友達としてアリだろうか? 秘める大人の恋、短編集。
nakanaide ookubokun
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
これはー
表題作はとても短いですね……
むしろ、同時収録作の『2LDK』がメインのような一冊でした。
ただ、どの作品もとてもいい!!
それだけは間違いありません。
表題作『泣かないで、大久保くん。』も可愛くてよかったです。
ただ、いかんせん短かった……
読み足りないです(涙)
そして、本作で一番評価の高いであろう作品『あかねいろ』
とても切なく、短編としては秀逸だったと思います。
ただ、そこまでなる前になんとかならなかったの〜?
と、思ってしまう部分もあったり……
でも、とても満足の一冊でした!
短編集です。
どの話も可愛らしい絵柄に紛れて直接的ではないけれど、同性愛者である事の負の側面を感じさせる話だと感じた。
表題作や「あかねいろ」はカップルそのもので描くBLではなく、側面から浮かび上がらせるようなストーリー運びがうまい。
「泣かないで、大久保くん。」
偶然新幹線で隣り合わせたリーマン同士。
新幹線内限定のゲーム友達になるが、相手の大久保くんは支店の上司と被害者寄りの不毛な関係を続けている事を知り…
大久保くんの涙を止めて慰めてあげたいけど、一線は越えられなさそうな樋口くんだと思う。
「あかねいろ」
街はずれに住む作家の叔父さんを見つめる甥の視点。
時折訪ねてくる叔父さんの友人との関係を知り、なぜ街はずれに住んでいるのか、なぜ作家になったのか、なぜ父と不仲なのか、なぜ結婚しないのかを知る…
彼はこの世界の同性愛者たちの生き辛さゆえ、喪った恋に殉じたのか?
愛は生きているうちに。
「下り電車の恋人。」
同性愛者であるために実家から勘当された恋人。
兄に疎んじられ、母の看病も死に目にもあえず、しかし三回忌に線香をあげに来いと連絡を受ける。
そんな彼に付き添って、自分も挨拶に行こうとするお話。
一波乱あると思うけど……ガンバレ。
「2LDK」
弟みたいに可愛い幼馴染のわかばが引きこもりになってしまった…
何とか力になりたくて引っ越すときに同居を誘ったたかゆきだが、新生活でも滅多に部屋から出てこない。
このお話は、わかばちゃんが可愛らしくていじらしくて、ちょ〜っとメソメソしすぎかなぁ?
要はたかゆきが好きで、自分も男なのに言ったら友達でもいられなくなる、どうしたらいいの?と悩んで引きこもっちゃったんだけど、でもこれは現実の若い中高生とかにありそうな話で、よく考えると深刻な設定だと思った。
隣人の、10年来のゲイカップルさんたちはマンネリ知らずでこちらは安泰。
たかゆきxわかばは、これからガンバレ。
「空腹エレジー」
これはよくわかんなかった…このバンドマンはアホでしょ。
おカネが無くて、電気水道止められて、助けてくれた隣人さんに言われるまま…
ビール1本キス1回、
おつまみはフェラ追加、
手作りおつまみは顔射追加、
フルコースは本番セックス………
…って、何ソレ⁈
結局愛情が伴ってたから結果オーライだったけど、私にはちょっと後味悪かった。
何よりも圧倒的に【あかねいろ】という作品が好きです。
街はずれの一軒家に住んでいる作家と、夕暮れ時になるとやってくる恋人との関係を作家の甥っ子の視点で語られたお話です。
高校時代、両家の親にバレたときも散々大変な思いをして、それでも別れずに続けてきた二人だけど、増えるしがらみ、世間の目…今後の事を考えて別れを切り出す恋人に対し、「街はずれに家を買ったのも、作家なんて仕事を選んだのもお前とずっと一緒にいたかったから…」と縋り付く作家。
そして…5年後の夕暮れ時。
あかね色の空を背景に、かつての人が再びやってきます。
かつて「こんな関係」、「こんな事」、「俺の事」は忘れろと言い残して、去っていった恋人が見たものは…。
お互いの立場と幸せを願っての別離だったはずがこのような結末になるとは、なんともやるせない。悲しすぎます。
作家が残した本にある「あかね色の空にあなたを想うのです」というフレーズが印象的なこの作品は、夕暮れ時という刻々と変わりゆく美しいひとときを背景に描いた悲恋で、何度読んでも胸に迫るものがあり涙が滲みます。
しかし鬱々としてしまうようなどんよりとした暗さを感じないのは、第三者視点で語られているおかげで感情に溺れる過ぎることなく描かれているため、読み手もどこか俯瞰したような位置から読む事が出来るからじゃないかなと思います。
このほかには引きこもりの幼馴染と同居を始めた二人組、そしてそのお隣さんには長年付き合っているゲイカップルが住んでいて…という二組が登場した【2LDK】が好きでした。
答姐の「ちるちるのランキング圏外だけど、心の琴線に触れた作品を教えてください」で教えていただいたのが、こちらの作品です。
【あかねいろ】を知る事ができて良かったです。この作品に神を捧げます。教えてくださり本当にありがとうございました。
表題作含め5つの作品が収録されています。どのお話も遜色なく好きなのですが、特に思い入れの強い「あかねいろ」という作品についてだけレビューさせて下さい。
何度読み返しても、胸が苦しくなります。
二十数ページの短い作品ですが、半分を過ぎた辺りから毎回視界がぼやけてくるのです。結末はわかっているのに。
同級生同士(27歳)の悲恋が第三者(片方の甥)の視点で語られています。
周囲の理解(主に身内からの)をあまり得られなかった、けれど十年という歳月を共に歩んできた二人の恋の結末です。
語り口は淡々としており、だからこそ物語の余白部分に思いを馳せることが出来、徐々に胸が締めつけられていきます。
彼がいつも訪ねてきていた あかねいろの夕刻になると、一秒が永遠にも感じられるであろう、待つ身の長さ。この次の瞬間には、あの扉を開けて彼がやって来るのでは…という高揚感。
そんな気持ちの浮き沈みを気が遠くなるほど繰り返して、繰り返して・・・
全ての恋が成就して 愛に昇華するわけではないんだよ。と、登場人物が寂しく微笑んだような気がしました。
この神評価は「あかねいろ」に捧げたい。
ニカさん作品=可愛らしいイメージなのですが、今回ちょっとハッピーエンドとは言い難い切ないお話が1つありました。
こういうのも描かれるのだなぁ…と吃驚。
因みに、表題作のことではありませんw
■泣かないで、大久保くん。/泣かないで、樋口くん。■
樋口(会社員)×大久保(会社員) ※27歳同士
毎週金曜日、新大阪発の最終新幹線で一緒になる大久保くんは大人になってから出来た友達。
同い年という他はお互いのことを余り知らないが、帰りの時間をゲーム対戦しながら楽しく過ごす仲良し。
1ヶ月目くらいのある日、道で迷って入り込んだホテル街で男と一緒の大久保くんを偶然見かけてしまい…。
あんな上司は捨てるがいいさ。
ゲーム対戦している2人が楽しそうで可愛い。
しょうもない罰ゲーム(例:全力しっぺ)とかムキになっていたりw
カバーひっぺがすと2ページ漫画。
酔いつぶれた大久保くんにキュンキュンする樋口くん。
据え膳状態www
初回特典ペーパーの2人が…なんか…とっても可愛かった(((o(*゚▽゚*)o)))
お花ぽわわ~みたいな?
■あかねいろ■
坂上(小説家)×宮下(会社員) ※甥っ子視点
15歳の俺は町はずれのボロ屋に住む小説家の叔父をこっそり訪ねている。(※父&叔父は不仲)
ある日、叔父の友人である宮下がやってきた。
帰ろうとしたが、以前見たとき喧嘩をしていたのが気になり戻ってみると2人は別れ話をしていて…。
何か暗い暗いと言われた作品らしいですが、そのようには感じませんでした。
いやまー…確かに5年後にはおじさん死んでいるんですけどね。
バッドエンド的な感じではあるんですけどね…。
どうしてかな…綺麗だって感じてしまったのですよ。
哀しいし切ないんですけどね。
夕暮れの中で静かに泣く宮下さんが印象的でした。
甥っ子が言うように2人とも馬鹿ですよね…。
両思いだったのに…坂上が小説家として売れ始めたから世間の目を気にして、坂上のこと思って別れを切り出した宮下。
でも思いは消せなくて囚われてしまって…最期までそれは変わらなくて…。
※「あかねいろ」=坂上の著書のタイトル。ある男が美しい恋人に宛てたラブレターのような内容だった。
■下り電車の恋人。■
剛(小説家)×半澤 ひろお(担当編集者)
仕事の打ち合わせ中に電話で半澤の母が亡くなった知らせが入る。
だが実家とは絶縁中で帰れないという半澤を見て支えになりたいと感じた剛は口説きまくって恋人関係に。
そして付き合い始めて訳1年のある日、実家から3回忌の線香をあげに来い、と連絡が入り…。
いまいち乗り切れずー。
受けが余り好きくなかったのですよね。。。
でも最期の方でムーッとした顔から「ちゅ」して笑顔で名前呼びしたのは可愛かったなー。(←受け)
■2LDK■
尾久 たかゆき(会社員)×わかば(引きこもり中)/市村 太一(会社員)×佐伯(ゲイバー店長)
小学校から大学までずっと一緒だった幼なじみのわかばが2ヶ月前、突然部屋から出てこなくなってしまった。
卒業式の打ち上げで女の子達にセーラー服を無理矢理着せられたあげくに男女ともに絡まれまくっていたのを救出しなかったのが原因だろうか…( ̄へ ̄|||) ウーム
可愛かったんだもん…とはいえ責任を感じて、外に出るきっかけになれば良いと思い2人暮らしを提案。
やっとこさ顔を見せてくれた日、隣室の獣のような夜の営みをする同棲カップルが実はゲイカップルだと知り思わず帰宅後に告げたら…こもられてしまったil||li _| ̄|○ il||li
この話が物凄く気に入りました。
ニカさん作品で1番好きだ。
わかば可愛すぎる(/ω\*)
たかちゃんも「うちのわかば」「俺のわかば」って…本音だだもれwww
もーどのページもキュンキュンきた。
この気持ちを言い表すのは無理。
ってことで、是非読んでくれと叫びたい。
■空腹エレジー■
板橋(大手企業勤務)×大崎 明義(バンドマン)
いつも金穴の明義は自宅で行き倒れているところを隣室の板橋に助けられる。
親切への対価に要求されたのは自分のカラダ?!
支払い設定が笑えましたwww
ビール1本=キス1回、おつまみ=×××追加…etc
おバカな受けと意地悪で計算高い攻めの話。
でも実は攻め様ってば一生懸命www
短編が5本収録されていますが、
『あかねいろ』の余韻を残すようなお話の締め方が特に好きでした。
相手のためをおもい、願って別れてしまったけれど、
本当にその選択で良かったのだろうか。悲しい結末になってしまう前に、
なんとか軌道修正出来なかったのだろうか、と、とても切ない気持ちになりました。
好きなお話も沢山あるのですが、体の表現が得意ではない作家さまなのかなぁ、と
感じました。それがときどき気になるせいか集中できないので、
それならもういっそ、全編着衣のままエロに突入してほしいなぁ…なんて思ったり。
新幹線や互いの部屋という【空間】で成り立っている人たち&泣く子を揃えた短編集です。
北別府ニカさんは初買いなのですが、ヘタレ攻め主流な作家さんですか?
ヘタレ好きの方は美味しくいただけると思います。
チビキャラっぽいデフォルメ絵が中村春菊さんの絵に似ている気がします。4年近く前の作品だから今はどうなのかな?
各CPの関係性なのか、攻め・受けどちらにも感情の肩入れをしないで対等に書いている感じがします。
印象深い作品をいくつか…。
【泣かないで、大久保くん。】
涙目の理由(ワケ)を追及しない『大人対応』で始まった出逢いは新幹線に乗っている間、ゲームをやって騒いでるだけの『子どもっぽい』間柄に。
大人になってからの出逢いにおいて相手に気を使わない間柄というのは意外と少ないですよね。
そんな楽しいけど色っぽくない時間を過ごしていた大久保くん(おそらく受け)と樋口くん(おそらく攻め)ですが、ホテル街を男と歩く大久保くんを樋口くんが見かけたことで少し流れが変わります。
憂いの表情を浮かべ涙を流す顔とゲームをやる楽しそうな顔を見ながら相手に踏み込むのは有り?と考える樋口くん。
一方で今までの自分の思いを『大事な友達』に話すことができた大久保くん。
2人とも、そう思うこと自体が既に「意識している」ということに気づいているのかいないのか。
ヘタレ辛みの話ではこの恋人手前で焦れったい!部分に萌えるんでしょうね(笑)
カバー下に、その後のお話が描かれてますが相変わらずヘタレ発動の樋口がイイ!
【あかねいろ】
この作品がいちばん好き。
攻めの甥っ子(第三者)視点で描かれています。
当事者たちからダイレクトにぶつけられる場面よりも数年後に甥っ子の口から語られる哀しみの方が胸に突き刺さりました。
今は遠い夕陽の中、相手の為に愛する心を断ち切る受けの宮下。
あの瞬間から二人の想いは世間から切り離され、あかねいろの世界に封じ込められたかに見えたけれど、残された人たちは囚われたまま時間は育っています。
甥っ子の遠い瞳と語りにジワッときます。
【空腹エレジー】
唯一、泣く子がいなかった作品。
食料と引き換えに隣人:板橋と性的交渉をする明義。
※食の内容によって行為も変わる。
腹ペコお馬鹿受けが可愛かったけれど本音を零した攻めの照れ顔がさらに可愛かったです!
ニカさんの本を読むたびに、「ああ、男子っていつまでも子供だよねー」とか、「そういう一言に救われるんだよね」など心が温まるような思いがします。
新幹線の中で「しっぺ」をして騒いでしまうあたりや、大声で叫んでしまったり、大人になって自立しても「好き」といえないままもどかしい関係を続けてしまったり、うーんやっぱりいつまでも子供、少年なんですかね(笑)
私は、「あかねいろ」の中に出てくる少年が好きです。当時15歳だった彼が、おじさんが男しか愛せないことを知ってしまうあたりや、20歳になって、おじさんの死を彼と回顧するシーンは私結構萌えました。こういうところに、男子が少年ではなく、男性の顔を見せてくれると思うからです。(この手の見せ方をされると本当に弱い…)
いずれにしても、短編作品なので読みやすいです。
ファンタジーお断り。
これはこの本を読む度に感じること。
「泣かないで、大久保くん」の大久保はバイの上司に寂しさをつけこまれ、毎週大阪に呼ばれかりそめに抱かれる。
「あかねいろ」の叔父は世間体を慮った相手に逃げられ、永遠の愛を呟きつづけながら死んで行く。
「下り電車の恋」の半澤は男とつきあってるのがばれ、絶縁される。
「2LDK」のわかばは幼なじみの隆に告白され、ホモを自覚し、引きこもる。
そして「空腹エレジー」の大崎は飯のためにセックスに身を委ねる。
この本における「ゲイであること」の意味は恐ろしく重く、現実的。
好きだからやっちゃえ、それでAllOK♪的なBLのファンタジーはここには影も見せない。
おそらくこれだけでは恐ろしく救われない本だったはず。
そこを北別府さんらしいメリハリの効いた表情とそれでもなんとか生きて行けるという明るさ演出でなんとか耐えている本。
普段ほのぼのをベースとした方なのに、シリアス書くとこうも映えるとは。
「あかね色の空にあなたを想うのです」
いつか作詞/作曲してみたいテーマが増えた。
北別府さんの描かれる男性は本当に可愛い!
表題作の
泣かないで、大久保くん。
はまだ恋愛に発展する前の2人なので何となく甘酸っぱいストーリー。
大久保くんも主人公の樋口も可愛いです。
樋口は大型犬属性だな、と(笑)
あかねいろ
も切ない系なお話。
慕っているおじさん(小説家)と、その恋人(男)の恋を15歳の主人公の視点で切なく、描かれています。
下り電車の恋人。
これもとにかく受け攻めどちらも可愛い!
こちらはほんわかするお話です。
やっぱり攻めは大型犬属性です。
敬語カップル、萌えます。
2LDK
は3話続きのお話。
すれ違いアリ、ラブラブアリでとにかくわかば(受け)が可愛いのとたかちゃん(攻め)が男前なのと…
キュンキュンしました(笑)
空腹エレジー
受けがバ可愛いです(笑)
攻めは策士です…!
北別府さんの作品を読むのはこれが2作目ですが、かなりお気に入り作家さんです。
本当に萌えました!