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18年かかった愛の言葉。
兼次は胸に秘めていた恋心をついに告白。
そして兼次を受け入れる太郎。
まさか二人が両思いになる瞬間を見ることが出来るとは!
当時、この作品を読んだときは非常に興奮&感激しました!!!
このシリーズでは、太郎はバリバリの女好きなノンケで。
兼次は気持ちを打ち明ける事もなく、
片恋のまま太郎と死に別れたとずっと描かれてきましたが。
実は兼次と太郎はちゃんと、結ばれていたんですね………
そしてプラトニックではなかった二人の関係は、ごく一部の人間しか知りません。
太郎の死後、兼次は「守るべきものを守るため」に、
「哀しい片恋の主人公」を演じてきた訳です。
この「守るべきもの」とは何だろう?と、当時の私はよく考えました。
やはり同性愛者への世の中の偏見から、
太郎や茂・そして太郎を愛した人達を守るということなのでしょうか?
兼次の死後に発表されるという「自伝」が激しく読みたいです。
盆と正月がまとめてやってきたと表現されていた、兼次と太郎の蜜月。
兼次は18年間の情熱を開放し、太郎を献身的に愛します。
太郎もその愛に応えようと懸命です。
愛し愛される幸せな二人ですが。
予め読者には「死に別れる」ことが判っている二人の蜜月は、
幸せであればあるほど……泣けるのです。
最愛の人・運命の半身を失った兼次の哀しみ。
太郎の後を追おうとする兼次を止めた、茂の言葉。
兼次の隣に「心」を残していった太郎。
太郎と兼次を見守る優しい人達。永遠が見えた日。
全てが優しくて美しくて、感動しました。
あの飄々と世の中を渡ってきたお茶目な兼次おじさまが、
ずっと隠してきた綺麗で繊細な恋の物語。この恋があったからこそ、
兼次は太郎のことを死後もずっと、思い続けていられるのでしょうね。
切なくて泣けて。でも時々、笑えて。これは名作だと思います。
兼次おじさまと太郎ちゃんの物語、最終巻です。
この巻はもう、何度読んでも涙なしには読めない・・・美しくて、とてつもなく幸せで、そしてとてつもなく切なくて悲しい・・・
過去のトラウマからゲイを激しく嫌悪する太郎ちゃん。
でも、そんな太郎ちゃんに長年報われない恋心を抱いていた生粋のゲイの兼次おじさま(ゲイであることは勿論隠していた)・・・。
罠にはまって、ゲイであることがばれてしまい、仲違いしてしまった2人が、この巻でついに結ばれ、蜜月な日々が描かれています。
でも!!!「耽美」にハッピーエンドはそう簡単には訪れません・・・
せっかくの幸せな2人に、無情な展開。
太郎ちゃんが病魔に侵され、そしてついには力尽きてしまうのです・・・
もう、この巻は最初から最後まで泣きっぱなしです・・・
物語の展開だけでなく、それぞれの台詞が泣かせます。