お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
兼次おじさまシリーズの中でも名作と名高い「ストロベリー・デカダン」の第一話です。
若き日の兼次、そして太郎の物語。
輝くばかりの美貌で、昭和の光源氏『光の君』と呼ばれる小暮太郎。
彼は多くの女性と浮名を流すへテロで、大の男色家嫌い。
そんな太郎を6歳の頃からずっと一途に愛してきたのが兼次。
兼次は性癖と苦しい片恋を隠し、太郎の一番の親友という位地に立っています。
太郎の男色嫌い(これはのちの伏線)は大変なもので、
そんな彼の傍らに立つゲイの兼次の辛さは、見ていて痛々しいくらいです。
最愛の男から『同性愛なんて理解できない あんなものは最低の屑だ!!』
と言われるんですよ!その言葉に傷ついている自分を隠さなくてはいけない兼次に涙。
しかしどんなに辛くても、太郎の側から離れることが出来ない。
太郎と一緒にいる為ならヘテロの振りさえしてしまう兼次が健気すぎます。
でもガス抜きに影で美少年を口説きまくっているのか、兼次らしいというか(笑)
そんな健気な兼次に、ついに太郎が結婚するというショッキングな情報が!!
太郎が色々な女に手を出していた最大の理由が「子供」。
彼は早くに両親を無くし、自分だけの家族(子供)が欲しくて仕方がない。
その家族を与えてくれる女性をずっと、探していたわけです。
愛情はたっぷりあるのに、太郎に家族を与えてやれない絶望感。
女で子供が産めるというだけで、太郎に愛される相手に対しての嫉妬。
兼次の心は葛藤で乱れます。
しかし心乱れて泣くだけで終らないのが、兼次です。
太郎結婚を阻止すべく珍行動!そこへ太郎に振られた女性や、
謎の美少年・亘理太郎が絡んできて、切ないですが笑えるストーリーが展開します。
『永遠にしつこく執念深く ヘビのように愛しつづけることを誓います』
と、太郎への永遠の愛を密かに誓った兼次には笑いつつ、感動してしまいました。