お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
兼次おじさまシリーズ第2弾。
綺麗な少年には声をかけまくり、
捨て子まで拾ってくるおじさまは、ますます絶好調です!(笑)
表題作は亡くなった最愛の従兄弟・太郎にそっくりな売れない役者・高顕と、
おじさまの切ない恋のお話です。
太郎の面影を重ねて、高顕を愛する兼次おじさま。
兼次にとって自分は太郎の身代わりだと知り、彼を愛しつつも去っていく高顕。
高顕を見送った兼次の切ないモノローグ……
『こんな時 君を永遠に喪った日を思い出す…ああ君さえ 君さえいてくれたら』
このモノローグで!私は本格的に兼次おじさまに落ちました。
兼次は生きているのだから。この先も生きていかなくてはいけないのだから。
生きている恋人を得た方が寂しくないと思います。しかしそれでも死者を忘れられず、
心の中で生き続ける太郎を優先させた兼次の一途さと不器用さが愛おしくて。
そして同時収録作品では、「まだあげ染めし前髪の」がお気に入りです。
主人公は兼次の母・伊楚子。息子がゲイで尾花沢家の跡継ぎが望めないので、
だったら自分が若い男と結婚して跡継ぎを生んでやる!と奮闘する物語。
もう爆笑です……(笑)
ちなみに伊楚子の夫(兼次の父)は三年前に「美少年」との浮気が発覚。
伊楚子は夫を追い出し離縁状を叩きつけておりました。
そんな伊楚子の嘆きの言葉。
『私は変態と結婚して 変態を生んでしまった!!』は、名言だと思います(笑)