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kyoudaibiyori
爱在和风熙日
1冊丸々、大好きな兄弟もののお話です。
6年間離れていた実の兄弟が、両親が海外へ行ったことから、また一緒に暮らすようになって、お話が始まります。
昔は仲が良かったのに、離れていた時間が長くて戸惑う2人。だけど、一緒に過ごす内に、忘れていた昔の出来事や兄への想いを思い出す弟。兄の方は、ずいぶん前から、弟を一人の男としていて見ていて…。もちろん、それはお互いに許されざる想いで。
触れたいけど触れられない、伝えたいけど伝えられない、そんな2人の気持ちが、切なくて痛くてキュンとなります。
それでも答えは一つしかなくて、一線を越えた時の不安感や罪悪感にゾクゾクします。今後両親が帰ってきたらどうなるのか、兄はこっちに帰ってくるのか、いろいろ不安は残ってるけど、このまま幸せになってほしいと思います。
どこかノスタルジックさの漂う作品。
兄弟モノは田舎を舞台にした物が多いような気がします。
兄が先に家を出て、たとえ何年会ってなくても縁の切れないのが兄弟。
やっぱりお兄ちゃんは面倒見がいいのが好きですね。
この作品は重苦しくなく、せつなくて優しい感じのお話です。
子供の時は純粋に仲がよかったけど、今キスするのはまずいよね…とお互い静かな感情が漂います。これといった大きな行動に出るでもなく、ずっと話をすることで進んでいく二人の関係。
最後にちょっとだけ背徳感を感じる場面もありましたが、それもひっくるめ、一つの作品としてよく出来たお話だと思います。
兄弟モノが好きな方に是非オススメしたいです。
越えそうで越えない緊張感と大人手前の微かな色っぽさがたまらない!
つげ雨夜さんの細い線の絵は頼りなげでいて独特の湿度を纏っています。
6年ぶりに帰郷した兄:鉄郎(攻)との再会に距離感がつかめなくて緊張する弟:宏太(受)。
宏太の回想を辿ると面倒見のいい兄に懐いていて、誰かにとられたくないという自覚は子どもの頃からあるようです。
ある日、嵐の日に森で迷子になった宏太は好きな兄を独占したいという【執着】に近い気持ちに突き上げられます。
兄の鉄郎もまた兄弟を逸脱した自分の気持ちに気づきます。
そして鉄郎は距離を置く。
大人になった宏太は兄と生活を共にしてハッキリ【性欲】を意識するようになり戸惑いと後ろめたさに悩みますが、それは逆にひとりの男としての兄への恋情だと確信することとなります。
彼らの表情は伏し目がちで寂しげだけど、それが兄弟だけの一軒家の影と不安感を増量します。
底が見えない暗い海にさらわれるような心許なさと共に。
おそらく両想いだと感じていてもなかなか口にできない、越えようとしない関係は切なく禁忌の醍醐味たっぷり!
そして昔と同じように少し先を歩いていた兄は弟が追いつくのを待っていました。
表紙絵、口絵とも明るく美しい青(い海)に彩られています。
海の底には暗い何かが待っているのかもしれませんがふたりの表情は明るいです。
越えてしまったら、思ったより普通に笑えるのかもしれません。
海や雷、百日紅に登る猫たちや犬、羊…のんびりした田舎を舞台とした使い方が秀逸。
素敵な作品でした。
兄が使っていたブラックベリー…今日、事実上の日本撤退を発表したとのニュース…時間の流れを感じる作品のレビューとなりました。
古本屋さんで、あと残り1冊、何か買わないといけなくて、
欲しいと思える本があと1冊どうしても無くて、棚に並んでいる本を
1冊1冊、体がフラフラになりながら必死になって吟味していた
(中身は読まず、あらすじだけで判断しました)時に見つけた作品です。
手に取って初めて知った作品で、この本を買おうかどうか迷った挙げ句、
やっぱり兄弟モノには弱く、この作品を中古で購入しました。
カラー口絵が、とても素晴らしいです。
小さい頃の兄弟が描かれているのですが、ほのぼのとしていて、
微笑ましくて、とても温まる絵になっています。
このような絵は他にもたくさんありますが、このカラー口絵から、
兄弟の絆や人柄、雰囲気などがとても伝わってきて、兄弟の全てを
物語っているように感じました。まるで自分も その場とか
近くにいるような不思議な感覚になりました。
兄弟モノでは、禁忌感から情熱的になる傾向があるように感じ、
そのような作品が多いような気がしますが、そんな中で、この作品は
情熱を奥深くに秘めたまま、二人きりの時でも静かすぎるくらいに
穏やかなので、兄弟モノの作品では新鮮さを感じました。
今回は静かすぎて、あっさりしすぎていたので、
もう少し情熱的な二人を見てみたいと思いました。
二人の小さい頃、特に受けの弟がとても可愛いです。
とても癒されました。
今回は、ほんと良い掘り出し物だと思いました。
なかなか買いたいと思える本が見つからない中、
この本に出合えたのは運命っていうのは大袈裟ですが、
本当に運が良かったと、これも何かの縁だと思いました。
今回の評価は、「神」と「萌×2」で迷いました。
カラー口絵は迷わず「神」評価です。
内容は、萌えよりも癒しが強く、「神」評価をつけるほど
萌えたわけではないので、最終的に「萌×2」にしました。
気持ちは「神」に近い「萌×2」です。
もっと続きや色んな二人の番外編を読みたいと、
希望したいと思える作品です。
丸木文華さんあたりの兄弟モノとは対極
ああいったものを思い浮かべていると、肩透かしをくらいます
「禁忌」を兄弟モノに求める方には物足りないでしょう
自分、近親モノスキーでその中でも一番兄弟モノに萌えますです、はい。
この作品は丸々一冊使って丁寧に4歳差の実兄弟の関係を描いてて、兄弟モノスキーは勿論、じっくりとした関係を読みたい人にも楽しめるんじゃないかな。
海沿いで山もある田舎町で6年ぶりに4歳年上の兄・鉄郎〔攻〕が実家に戻って来ます。
縁側のある家、首輪を抜け出しては遊びにやってくる近所の犬、海の潮の香り、雨や雷や、蛭や、兄の吸う煙草の煙、のんびりとした田舎の風景。
両親が海外に行っているので、兄と2人きりで過ごす事になった宏太〔受〕
6年ぶりに再会して、そしてまた彼らの時間が動き出す。
ゆっくりと、でも確実に少しずつ。
兄と弟、その緩やかな禁忌感を伴う恋愛は細く滴る水の様で次第に彼ら2人を結びつけて、いく。
大学生になった宏太の「兄ちゃん」呼びも地味に萌えポイント。
つげ雨夜さんの作品を読むのは、これが2冊目になります。
特に絵柄が好みというわけではないけれど、なにか独特の雰囲気があって好きです。落ち着いているというかなんというか、ゆったりした時間の流れがいいですよね。
兄弟もので、1冊を通して描かれているので読みごたえはバッチリです。過去の回想を交えながら話が展開されていて、話の軸がしっかりと設定されているなと感じました。思いのほかサラッとしていましたが、かといって、軽いという感じはしないんですよね。なんでしょう、この作家さんの成せるわざなのでしょうか。ただ私としては、兄弟ものにはもっと重くてドロッとした感じを求めてしまうので、物足りない部分がありました。
あっさりしているかのように見えて意外と情熱的な想いを秘めた兄と、健気で一途だけど思い切りのない弟。どちらも違った魅力がありました。この兄、一度タガが外れたら猪突猛進タイプですね。好きです、こうゆう人。欲を言えば、2人の絡みシーンがもっと見たかったです。この兄が、弟が、どんな風に乱れるのかぜひお目にかかりたいです!
落ち着いて、じっくり読みたいときに適す1冊かと思います。
じっくり一冊かけて、ガチ兄弟の恋愛を描いてます。
背徳感はやや足りないかなと思いましたが、「二人きりの閉じた関係」で終わるのが非常に私好みでした。兄弟モノは、周りに隠す気がないような行動したり、理解者が登場したりすると萎えるんですよね私。あくまでも二人きりの閉じた世界のなかで恋愛して欲しいんです。そういう意味で二重丸でした。
過去と現在を行き来するストーリー構成も好きでした。切り替えとかコマの使い方で、ドキッとさせられることもしばしば。
あと、キャラクターも好きです。
無口な兄ちゃんがカッコいい。ちょっとずるい行動の仕方をしてるんだけど、そこも好きです。再会したあとは、引き返せる位置から弟にジャブを出している。覚悟を決めたのはどの瞬間だろうな。で、いったん決めたからには、この兄はもう揺らがないんだろうと思います。
弟くんも可愛くて良かったです。
つげ雨夜さんの本で初めて読んだのがこの本でした。
特に好きな絵柄ではないのですが、独特の雰囲気があって、この本をきっかけに他の作品も読み始めました。
私は昔から余計なことをしゃべらない寡黙な男性が好きなんですが、この作品のお兄ちゃんにもそういう雰囲気を感じました。
6年間聞いていなかった弟の声を電話越しに聞いた瞬間、何も考えられなくなって帰郷を決めた兄。記憶にあるのは声変わりする前の弟の声で、青年になった弟にとても会いたくなっちゃったんでしょうね~。
もう、それからは結構積極的に弟にちょっかいを出して、弟の眠っていた感情を呼び覚ます。もうこの感情はどうしようもないと、半ば諦め境地で(笑)。
この潔い男前さが、この作品を重くしていないんだと思います。
兄弟モノなのに、全然重くない!
かといって軽いわけではなく、この作家さんの絵の雰囲気がさせるものなんですが。
背景は、海沿いの何もない田舎町。
夏の雨が降ったり、雷が鳴ったりという天候が多い中、背徳感があふれだすかと思えば、意外にサラリとカラっとしている。
お話はよくある、意識してしまった為に家を出て弟を避ける兄。
家の事情で実家に帰り、弟と二人暮らしになった時、兄の本当の決意をなぞるように、弟の記憶の封印が解ける。。
過去の回想を絡めて、じっくり丁寧に一冊にまとめあげているので、とてもわかりやすいです。
とても狭い世間の田舎ということを考えると、ただでさえ兄弟というものに背徳感がつきまとうのに、禁忌の関係というのは世間の興味を引きすぎるので、もう、こんな田舎はさっさと見切りをつけて、弟は東京で兄と暮らせばいいのだ!
と、きっとこの先の二人の未来が見えるようだ。