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策略上手な公務員×狼の皮を被った哀れな羊のトラップラブ!
sonootoko toriatsukaichuui

私好みのお話で、胸がキュンキュンしたりジンジンしたりソワソワしたり、えらいこっちゃでした。
ちょっとオマケで神評価にしました。
成宮ゆりさん、やっぱ好きだわー!と思ったもんで。
実力のわりには、注目度の低い作家さんだなと思います。なんでかな、ルビー文庫ばかりで本を出されてるっていうのが良くないのかな。
私の脳ミソのなかでは、一穂ミチさんやいつき朔夜さんと同じカテゴリに所属する、実力派作家さんです。
アタリハズレが大きいという欠点もあるけども…。
文章力がある、細かいエピソードの積み重ねで人物像や心理変化などを無理なく浮き彫りにすることができる、などなど、とにかく物書きとしての地力のある方だなと思います。
今作では、冒頭から中盤にかけて注意深く張り巡らせた伏線を、後半になってからがっつんがっつん、でも丁寧にひとつずつ回収してて、小気味良かったです。優れた小説を読むときに味わえる、ステキな快感のひとつだ。
主人公は肉体労働者でブルーカラーな受け。
珍しいですよね。彼の人物造形がたまらなく良かったです。
主人公は、引っ越してきた隣人(攻め)と仲良くなり、惹かれていく。
この攻めの人物造形が、主人公に輪をかけて良かった。
ストーリー的に無理のない形で、彼の鬼畜な面がじわじわと明らかになっていく様が、「うひょー!」って感じでしたw 鬼畜だけど主人公には優しい、というのも萌えポイント。とにかく書き方が上手いのだ。
脇役も魅力的でした。
受けと同じ工事現場で働くオッサンとか、受けの友人の高橋とか、受けの姉と姉の旦那とか母とか、チラッとしか出てこない人物まで個性的に魅力的で。
お話全体的に厚みを加えてました。
オススメです。
本当に面白かったです。
以前読んだことがあるのですが、
改めて読みたくなり、また購入してしまいました。
同じ本を2回買うなんて、無駄と言えば無駄なんですが、
それが気にならないぐらいに、楽しく読めました。
何がというより、私の萌を直撃してくれていて、
迷わず「神」評価です。
道を造ることにプライドを持って工事現場で働く佐伯は、
アパートの隣の部屋に引っ越してきた緒方と
一緒に飲むような関係になる。
佐伯は、いつも笑顔を浮かべ、いい人で真面目そうな緒方に、
徐々に惹かれていきます。
しかし、緒方は、佐伯の友人でもある榛原に片思いしていて、、、
という悩み相談をされてしまう。
読んでいたら先は読めてしまうものの、ネタバレは避けたいので、
省かせていただきますが、展開は楽しめると思います。
緒方の得体の知れなさ、佐伯のかわいさ、
攻受ともに、好みで、ニヤニヤが止まりません。
電子書籍で読了。挿絵もあとがきもあります。
成宮さんの作品で大変高評価の一冊。
確かに面白い!
多くの方がレビューを寄せていらっしゃるので、感想だけ書きますね。
9年前の作品なのでレビューも最新で3年前なのですけれど、これ、殿堂入りの面白さだと思います。
お話の構成が、興味をずっと引っ張る形になっているのです。
不穏なプロロークがあって、そこから反転。敬介の、割と平穏な土木作業員としての日常が描かれ始めるんです。登場するのも、理知的で穏やかな隣人の緒方。一緒に買った姪の誕生祝いを持って敬介が実家を訪れるシーンだとか、敬介が自分の将来のために大学進学を考えていることを緒方に話すシーンなんてむしろ『ほのぼの』だったり『爽やか』だったりしているんですよ。読んでて「あれ?あれれーぇ?」って思っちゃうほど。
だけど、プロローグで示された不穏な感じが常にお話の底に流れているんですね。(これのおかげで『推理もの』としての驚きは若干少なくなっています。でも、この基調があったからこそ、物語全体のトーンが一定になっていて、ちぐはぐな感じがしないのだと思うのですよね)
加えて、キャラクター造形が素晴らしい。
遊んでいるくせに恋を知らず、それを自覚した途端に一気に可愛らしくなってしまう敬介や、キョーレツな二面性を持つ緒方(『燃えるブンブン』っていう、ものすごく古い歌を思い出したんですけど知らないか。知らないよね)、徹底的に小物の榛原、ワルのくせにやたら魅力的な高橋、それと、敬介の家族やアルバイトの交通整理のおじさんまで、もう、出てくる人達全員のキャラが立っているんですよ。
よく「緩急がついた○○」って言いますよね?
このお話は実に緩急がついた小説だと思うのです。
おまけに『緩』から『急』に移る時が、本当に急なのね。
「バタバタ」っと来るんじゃなくて「ズドーン」って来るんです。
これが素晴らしかった。
萌え欲も満足させていただきましたが、小説読みとしての喜びが大きい一冊。
有名作品ですので既読の方も多いと思いますが、まだの姐様方は是非!
成宮先生にハマったキッカケの作品です。
最初は、やや先生の萌×2な表紙と、意味深なタイトルに惹かれて購入したんですけど…期待値が低かったにしても、すべてがツボ過ぎて、久々に作家買いをしてしまった程です(笑)
今のところ、自分が成宮先生の作品を読んだ中では、1番好きなシリーズです。この作品と合わせて二冊出版されています。
コンセプトが、「羊の皮をかぶった狼と、自分のことを狼だと思っている羊‼」
まさにその通りで、主役キャラ2人が、恰好よすぎるわ〜かわいいわ〜ハラハラ&ドキドキ&キュンキュンさせられて、
もう目が話せないんです。
久々に攻と受両方共に、萌えさせられた作品でした♡
内容は、策略上手な謎の公務員• 緒方 × 夢ある土木作業員、哀れなヒツジ• 佐伯の年の&トラップ•ラブ
(緒方の年齢が詳しく明かされないんですけど、結構離れている設定です)
ある日、佐伯のアパートの隣に緒方が引っ越してきます。
律儀に挨拶してきた緒方と親しくなって、部屋でご飯を共にしたり一緒に過ごすように…
緒方は、物腰が柔らかく真面目で優しくて、タイプが正反対なんですけど、佐伯は次第に緒方と過ごすのが楽しみになっていきます。
バイで節操がない…しかも男相手ではタチの佐伯。
緒方に惹かれている事を隠していたんですけど、緒方の方から、実は佐伯の友人を好きなんだと、男同士の恋愛相談を持ちかけられます。
どうして緒方さんのような人が、あんなダラシない男を…と不思議に思うものの、恋愛に協力して欲しいと頼まれ協力する事に…。
そして、遊び半分で男の抱き方を教えると言って緒方を誘うんですけど…
いつの間にか、逆に泣いてしまう立場に…
しかも、はたから見れば、どうみても男らしいタイプの佐伯に「かわいい」と連呼する緒方…
さあ、恋愛だけでなく、謎に包まれた展開のこのお話…どうなっていくの‼
これ以上はネタバレ過ぎて言えないんですけどね(笑)
最初、意味深なベールに包まれた出来事から始まるんですけど…それが、結末に向けて次第に明かされていく様が、凄く気持いいんです。
ストーリーの中で謎だった部分が、本当に細かいエピソードをいくつも重ねていき繋がっていく展開は、なるほどと思うと同時に、やっぱりそうつながったのね…
と読み手をドキドキ&ワクワクさせてくれて、多少の焦ったさも甘さに変わっていて、胸もキュンキュンさせられました。
ストーリー展開も素晴らしかったんですけど、なんと言ってもキャラが最高でした♡
攻めの緒方さんが食わせ者さんでいいんです。
好きすぎるキャラでした♡
本性は鬼畜なのに、好きな人の前だけは穏やかな…ベタ惚れ攻っぷりが最高でした。
しかも、眼鏡&敬語攻め美味し過ぎます‼
なにやら訳ありの影も見え隠れしていて…これについては読んでいたらすぐに推察できるんですけど、その真実を知った私は…ドツボキャラ過ぎて萌♡萌展開でした(笑)
佐伯は、学生時代は不良でやんちゃしていたタイプ。
眼光も鋭く、喧嘩も強い‼
一見、周りから怖がられるタイプのようなんですけど…
今は、土木工事の仕事に誇りを持って働いている。
道路を作りたいという夢に向かって、大学で勉強したいとまで考えている、真面目なタイプでした。
困っている人がいたら手を差し伸べ、家族や友人達にも情が深くて…弱いんです(笑)
ちゃらちゃらした印象が強いんですけど、真っ直ぐで、歪んでなくて…本質は可愛く、甘え下手。
しかも、好きな緒方の事となると、とっても乙女になってしまう…緒方と一緒に、思わず、かわいいを連呼してしまうような、ギャップ萌なキャラでした♡
緒方も、佐伯の意外な一面を見ているうちに、恋に堕ちちゃったんだろうなあと笑でした。
エロもいつの間にか、佐伯の方が、緒方の腕の中で可愛く乱れて、色っぽくなるところがドキドキで、
初めて抱かれる立場になって、敏感になっていく自分に「怖い」と泣きじゃくる場面は萌萌です♡
表題作後のSS…緒方視点のお話が、佐伯にデレデレな惚れっぷりを見せてくれていて、微笑ましくて良かったです。
謎の部分が、ある人物であったり、何気ない会話の中であったり、いいタイミングで解き明かされて行って、最後にはきちんと終結されているから、本当に上手いなぁと思いました。
そして、ラブ面も、肉体的にも心情面でも、エロ満載で甘々な展開なので楽しめます。
全体的にバランス良くて、私的にはオールマイティな感情に浸らさしてくれる作品でした。
ぜひぜひオススメ作品なので、良かったら興味を持たれた方は読んで下さいね。
降参( ゚Д゚)ノ
桜城やや先生のイラストとストーリーがあまりに合致してて
悶絶してしまった。
冷静沈着で策士な公務員に、心も体も標的にされて主人公は
今までと勝手が違って戸惑うけれど、それでも抗えない様はまさに
ツボでした。続編も最高です
面白かった!
物騒で不穏な導入部分、それがどう繋がっていくのか、まったく予想ができない。
張り巡らされた意味深な伏線。何か意味があるに違いないと思うのだけど、それがどう展開されていくのか予測ができないので、本を捲る手が止まらない。
お話の謎を解いていく楽しみがある一方で、巧みな攻め攻め攻防が繰り広げられるところがこれまた良かったです。
公務員だと言うけど、それにしては謎が多い隣人の緒方。
物腰穏やかなのに、肉体労働者の敬介よりも力があるとか只者ではない。
お隣さん同士で仲良く過ごすうち恋心を抱くようになった敬介だけど、緒方は敬介の同僚でいいところなど一つもない粗暴な男・榛原を好きだから恋に協力して欲しいと言い出します。
失恋確定で凹む気持ちを隠しつつ男同士のやり方を教えるから…と持ちかけ、緒方を抱くつもりだったのに、まさかいいように喘がされて抵抗できないほどトロトロにさせられてしまう…!
攻め攻め攻防がお粗末なドタバタ劇ではなく、抗えない雰囲気に持っていく緒方の巧みさが凄くて、絶対にこいつは只者ではないな?こいつって何者なんだろう??と知りたくてたまらなくなるところがとても良かった。
あとがきによると作品のコンセプトは羊の皮を被った狼(緒方)と自分のことを狼だと思っている羊(敬介)だそうで、食ってやるつもりだったのに、ペロリと丸ごと食べられちゃってかわいいかわいいされちゃってるバリタチの敬介が、これまたかわいかった。
本編はずっと敬介(受け)視点だったけど、描き下ろしでは初めて緒方視点で描かれているので、表の顔と敬介の前とのギャップ、敬介に対するデレ甘が伝わってきて、これまた良かったです。
お話も後半、一気に畳み掛けてくる展開で、伏線も綺麗に回収されているし小説としても面白くて満足。
未読の方、どうかネタバレを見ずに読んで下さい。二作目『その男、侵入禁止』の作品情報も微妙にネタバレ入っているので、そちらも確認せず読んで下さい。この作品、本当に面白いです。
そう長くはない腐女子歴ですが、BL小説Myベストランキング上位に迷いなくあげられます。
個人的には、この作品の面白さはミステリー小説のそれに近い感じがしました。所々に伏線が丁寧に張られて、しばらくしてから「ああ、そういうことね」となることがあったり。読み終わった後、きっともう一度読み返したくなります。そういう面白さです。
あぁ〜…悲しいかな、私の乏しい語彙力ではこの作品の面白さをうまく説明できない(泣)
どうか、どうか読んで下さい! 面白いですから! なにとぞ!
Q. ふ〜ん。でもそれじゃあ、BL的な萌えは少ないんじゃないの?
A. いえいえ! 小説としての純粋な面白さはもちろん、BLとしての面白さも折り紙付きですので安心してください。萌えもたっぷりです!
それと、登場人物たちの性格もとても好感を持てて良かったですね。
まず主人公の佐伯くんが本当に好青年です。自分の仕事に誇りを持って取り組んでいるし、将来のこともしっかり考えているし。彼にカリスマ性があるというのも納得。実はなかなかな人たらしなんじゃないかな。今後攻めは気苦労が絶えなそう。
しかしこの作品、今のところ二巻までなんですよね。すごく残念…。人たらしの佐伯くんが事件ホイホイしちゃう感じでシリーズ化したら面白そうなのに。
とにかく面白い作品ですので、気になった方はぜひ読んでみて下さい♪
攻めの緒形がなんとも私のツボにハマってしまい、萌えまくりました。
男女関係なく節操なしの佐伯ですが、普段は攻めのおひと。
ところが隣に越してきた緒形は優しく、公務員という彼と何だかんだと交流しながら惹かれていくんですが、どうやらあんまり良くない同僚を好きらしい。しかも昔助けられた?
でもって練習に、と佐伯を抱いてしまう。佐伯の方も初めて抱かれる側になって、ますます緒形に惹かれていく。
まぁ、題材的には公務員=刑事という王道設定なんですが、ディテールがよく書かれていて、佐伯がただの土木屋ではなく、その仕事に熱意と愛情を持っており、その真面目さに読んでいて凄いなと思うんです。働きながら、夜学の土木建築を学びたい、そんな彼を緒形もきっと好きになったんだろうなと。
佐伯を、決して見た目や体躯はそんなことないのに「かわいい」を連発する緒形が良いんですよね。きっと緒形から見たら佐伯はホントに素直で真面目でかわいいヤツ何でしょう。
結局、緒形は何歳だったんだろう?
というような疑問もありながら、まぁ二人が仲良しならいいかーと思うのでした。
もうすこし彼らを見ていたいと思う感じの終わり方でしたが、続編もあると。
やはり良い作品だと後続が出るのが嬉しいです。
元攻め属性が苦手で、しかも今作の受けは作中現在進行形で男を抱くし、なんなら攻めのことも抱こうとしてます。私の地雷を何個か踏み抜いているのですが、成宮先生のストーリー運びを前にすると全く問題ありませんでした!笑
何ならこの受け、超可愛いです笑
素直で真面目で頑張り屋で繊細で…。
攻めへの恋心を自覚した後の心の動きは超健気!第一印象からの落差に超萌えました。
攻めは攻めで食えないやつって感じで。絶対何か裏があるだろうと見てたら(読んでたら)最後まで読んであーなるほどと納得です。切なさあり驚きあり、読んで大満足の一冊でした。
続きも早速購入して読もうと思います。
面白かった。ほのぼのご近所づきあいのお話かと思いきや、隣人の謎な言動が気になり始め、いろんなところがつながっていく展開に引き込まれる。この二人が今後どう付き合っていくのか、先が気になるカップルだった。
佐伯は相手の内面的なことには鈍感っぽく見えるが、迷子にすぐ気付いて声をかけたり、ぼっちオジサンを誘ったりと、見えているものへの対応力は高い。特に身の危険を感じる場面での分析力がすごくて、野性味を感じた。本能的な部分が鋭いのかな。
あらすじにある“節操無し”な印象を持つほど遊ぶシーンはなく、仕事は真面目で後輩の面倒見が良く、応援してくれる仲の良い家族もいるキャラ。緒方の下手な言い訳をころっと信じる様子を見ると、騙されやすそうで心配になる。
緒方は随分と無茶をしたな、という感じ。警視であの行動はさすがに無理があるのでは、とかBLに突っ込んではいけない。騙していたことを、バレる形でなく自分から告白したのが良かった。あと佐伯に拒否られても粘る強引な行動も好き。
めでたくくっついた二人だけど、立場上というか主に緒方の仕事的に、今後も平和に付き合っていけるのか不安が残る。緒方は佐伯に見せないようにしている顔がありそうで、それを見た佐伯の反応も気になる。
他に佐伯と高橋の友情にも萌えポイントがいろいろあった。何があっても裏切らない、お互い危険なことには巻き込まない、という意識が共通しているようで、この二人の過去編も読みたい。
とりあえず続編は出ているようなので、そちらを読んでみようと思う。