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作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
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ファンタジーなのに軽くない、そんな内容のお話でした。
同じ小学校の教諭同志の阿津原と隼人。
生徒たちの前に出ると後ろめたさを感じるという理由で隼人から別れを告げられた阿津原は、酔いつぶれた店で不思議なカプセルをすすめられます。
入っていた人形を、説明書もきちんと読まずに戻してしまったら、隼人と瓜二つだけど性格は正反対の男(ハヤト)になって・・・
ところが、このハヤトが我儘だけど結構いい相談相手になって・・・
結局、隼人から復縁を申し出られた阿津原は、24時間放っておいたせいで人形に戻ってしまったハヤトに後ろめたさは感じながらも、めでたしめでたしで1話目が終わるのです。
ところが、あれこれあってハヤトが復活、さらにハヤトのイタズラで隼人がアツハラを作っちゃったから関係は複雑に・・・
代用品としての存在であるはずのハヤトやアツハラが、我儘だったり横柄だったりはするものの、言動は意外と道徳的で、なかなか憎めない可愛い存在なので、世話焼き体質の阿津原ではなくても、人形に戻られればいくぶん寂しさを感じるだろうし、復活したものの愛する人は他にいればどうにかしてやりたいと思うのではないでしょうか?
本来ならば阿津原×隼人の恋愛模様を追うべきなのでしょうが、ハヤトやアツハラが寂しくならずに済んでよかったとばっかり感じてしまう私です。
こういったお話の場合、コメディで終始してしまうものが多いと思いますが、これはなんだか考えさせられるものがありました。
浜野リカコさん、かなり私好みです。
今までに出された本三冊とも読みましたが、どれも良かったです。
その中でも、この作品が一番良かった。
コミカルな作品でも、ピリッとワサビをきかせてるんですよね。
もう一歩踏み込んで描けば万人受けする萌えに繋がるだろうなって思う箇所があるんだけど、そこには踏み込まない。意識的にそうされてるのかどうかは解りませんし、萌えとは違う感覚なんですが、それがタマランです。
反面、そこを苦手だと思う人もいるだろうなと思いました。
この作品ですが、意外なほど辛口でした。
冒頭から中盤にかけて、人間の隼人と偽物人形のハヤトで揺れる主人公にハラハラドキドキしました。
ただ後半はやや失速した感じ。もう一体の偽物人形が登場した段階で、落としどころが見えてしまった。
ハヤトだけが孤独に終わる、「ハッピーエンドなのに鬱エンド」ってオチでも良かった気がしました。
しかしあれだね、安易な気持ちでペットを飼ったらダメですね。
初読み作家さんです。
絵柄は割と好みの方でストーリーはあまり他に見ない系統だったかなと思います。
主人公の攻めが受けに振られて酔いつぶれた店のマスターに、ぴったりの玩具があると強引に進められてその玩具を買うのですが、その中には人形型の玩具が入っていて、それを水につけると好きな人が…というちょっとファンタジーが入ったお話。
序盤が攻めと人形のお話が中心で、読者としては本物の隼人より人形の方のハヤトに先に気持ちが入ってしまうので、その視点からだとちょ~っと切ない。
結局ご主人の阿津原にとっては不要の存在になってしまうのですから…。
一旦人形に戻った後もマスターのミスで以前の記憶を持ったままハヤトに戻ってからも、やっぱり人形ハヤトの方を応援してしまいました。
最後はハヤトにも相手が出来るんですけど、この二人のお話をもう少し読んでみたかったかな。
コメディはコメディなんですが、一筋縄ではいかないお話が読みたい時にはおすすめです。