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soredemo anata no toriko
倫は十代の頃から男の恋人がいる。
その恋人は倫に対して、「結婚しよう」と言ってくれるけれど、その当時駆け出しのモデルと、駆け出しのデザイナーだった二人だったために、スキャンダルや仕事への影響を考えてその誘いを断ってしまう。
そのまま数年が過ぎ、今ではすっかり売れっ子デザイナーになってしまった恋人と「かわいい」が売りになってしまったために、男性モデルとしては限界が近づいている倫。
二人の関係は相変わらず続いていたけれど、ある日突然、恋人が翔という子を「養子にする」と言いだして、倫は今まで「仕事のため」と我慢していた気持ちが抑えきれなくなってしまう。
という話でした。
長すぎた春の結果がどうなるのか……という形でしたが、最後はちゃんとハッピーエンドでした。どういう形であるかはあえて口にしませんが……。
大人なふりをした青年が大人をかなぐり捨てた時の恋。
それにしても、作者さんがあとがきでさらっと書いた話を読んでみたいんですが、あとがきで書いちゃうってことは実現しないのかなあ……とちょっと悲しくなっちゃったり。
恋愛ものが読みたい方にはオススメです。
今回は都心の一等地に店を構える一流デザイナーと
売れてはいても少しトウが立ってきたモデルのお話です。
同居を断り続けた恋人が養子をもらうと言いだして一波乱、
お互いの気持ちを確かめ合って丸くおさまるまで。
二人の出会いは海外ブランドの撮影現場。
駆出デザイナーと売れっ子モデルと立場は違いすぎましたが
惹かれるままに恋人として付合い始めます。
15歳でモデルのオーデションに受かり、
両親を事故で亡くしてからはモデル一本で自活し、
金と名声は有るけど孤独だった受様。
貧乏だけどいつか自分のブランドを立ち上げ、
受様を専属モデルにできるような一流のデザイナーとなって
店を開きたいと熱く夢を語る攻様。
そして受様が二十歳になる寸前、
攻様は籍を入れて一緒に暮らしたいとプロポーズしますが
受様は「攻様が一流になるまではダメ」と断ってしまいます。
受様としては彼の才能は本物だから時間の問題と思ったのですが
これがのちの問題を引き起こすキーポイント♪
それから八年経った今、
攻様は都心の一等地に店を構え、
多くの芸能人が彼の服を身にまとう一流のデザイナーに。
対して受様は攻様のブランドのカタログモデルを務め、
一流の男性向けファション誌で活躍する身では有りますが、
仕事が厳りなりつつある有様。
しかもプライベートでの二人は
攻様が多忙すぎてデートもマンションでの密会が主体。
今や受様の存在こそが攻様のスキャンダルになりかねません。
そんなある日、
久し振りに向かった彼の部屋で待っていたのは
15歳になるという少年を引き取って一緒に暮らすという
攻様の爆弾発言でした。
はたして攻様は本当に少年を養子にするのか?
そして二人の関係は終わりを迎えてしまうのか?
受様視点なので少年の存在によって
自分の立場が揺らいでしまいグルグルする様子を
一緒にハラハラできる展開になっています。
大切にしたいという思いからの言動でも
それが正しく伝わらなければ齟齬が生じ、
小さな雪球も気付けば雪だるまという事は
恋人同士に限ったことではありませんが、
大切な事ほど言葉に出して言えないものですよね。
本当は受様が思っているよりずっと独占力が強い肉食系攻様が
嫌われたくなくて言えなかった本音をさらし、
商売道具の身体にごまかしようも無いほどの痕を残すほど
受様に惚れてるというダメダシ付きですよ♪
今回は攻様の言動がわからなくてグルグルする受様というお話で
同じく火崎勇さんの『命令を待ってる』をお薦めします。
ここまで真面目な主人公だと評価は分かれるのかなぁと思いますが、私としては真面目大好きなので、もどかしいまま1冊過ぎるようなお話でしたが、神に近い萌え評価差し上げます。
クソ真面目な売れっ子モデル・椿原と新進気鋭のデザイナー・榎並は、榎並が下積みのころからの恋人同士で、榎並から「養子縁組」というプロポーズまでされたことがあるのに、椿原は世間体や将来のことばかり考えて、彼らの関係を知る人は3人しかいないというような秘密の関係を続けていました。
ところが榎並が突然、「15歳の少年・翔を養子にする、モデルもさせるから椿原が面倒見て欲しい」と言い出したのでさあ大変。
それでなくても多忙でなかなか会えなかった二人なのに、間に翔がいるからなおさらギクシャクしてしまい・・・。
彼が好き。 彼の夢を叶えたい。 彼の側にいて、彼との関係を続けたい。
と思っているのに、なにかに付け「彼の足を引っ張りたくない。」と予防線を張ってしまう椿原の態度は、見る角度によっては大変女々しく、偽善的でもあると思うのですが、
私には真っ白な天使の羽が見えるようで、なんだか救われる気分になりました。
好きな人の為にこんなに考えてくれる恋人、そんなひとが不幸になるわけがありません。
全体を通して、翔くんがおじゃま虫となっているわけですが、二人の事情を知っている3人が大変協力的でいい人なのと、榎並自身も恋は盲目な愛すべき存在で、椿原への愛情にもブレが無いのでハッピーエンドになってくれます。
たまりにたまったものは最後でしっかり爆発させてくださいますし。
作者曰く、我慢の椿原と忍耐の榎並とのことなので、読者としてももどかしいのは我慢しなくちゃいけませんね。
せっかくですから、モデルの十夜と翔くんのお話も作っちゃいましょうよ。