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ちるちるさんの萌え女王ミドリさんと、入魂のレビュアー乱菊さんと、私と趣味がダダ被りの弥七さんにオススメされて読みました。
私からも皆様にオススメします。
素敵な作品です!
これを読まずに腐女子人生をまっとうするなんて、もったいない!とまではもちろん言いませんが、いや、やっぱり言います。
ちるちるは危険なインターネットですね。今なら私、ヒヒジジイとお金目当ての愛なき結婚もできそうです(もちろんBL買うお金のために)
この作品ですが、泣けるとか泣けないとか萌えるとか萌えないとかそういう話以前に(もちろんホロリときたし萌えたんですが)、ひとつの作品としての完成度の高さに感動し、心から感銘を受けました。
主要登場人物は男四人。
それぞれに事情があって、一軒のケーキ屋で働くことになります。
でもBL色は薄いです。
ゲイの男は出てくるんですが、ニオイ系といってもいいかも。ラブやセックスではなく、人間ドラマに主題が置かれてるので。だからもしかしたら、ばりばりのBL作品を読みたいかたにとったら物足りないかも知れないとは思います。
コミカルに進む短編を積み重ねて物語は進み、そのなかで、登場人物の過去が、薄皮を剥ぐように少しずつ少しずつ明らかになってゆきます。
笑えて、ホロリ切なくて、胸がじんわりあたたかくなって…
ああ、よしながふみさん、やっぱり私はあなたのファンになってしまいました。
私が中学生の時にタッキー主演でドラマ化、イケメンだらけのケーキ屋さんにドキドキしました。
原作を読んでよしながふみ先生にハマりました。厳密にはBLではないのですが、限りなくBLなので腐女子にも腐女子以外にもオススメできる作品です。
出てくるキャラクターが全員魅力的で、今読んでもすごくおもしろくて、とにかく出てくるケーキが美味しそうで、食器もすべてアンティークで、よしながふみ先生のセンスの良さが素晴らしいです。
ちょうどアニメの放送がはじまる少し前に、男性の知り合いが「とにかく面白い」と勧めてくれたのです。
当時の私にとってBLは「触れてはいけないもの」という漠然としたタブー意識があって(元々好きだったのですが、好きと言うことが憚られたのでそのうち禁忌視するようになっていたのです)よしなが先生の作品もその中に含まれていたのですが、男性がそう言うのなら、と、アニメを視聴してから原作本を読んでみたら、びっくりする程面白かったのです。
「ああ、これが今まで私が回避し続けて来た世界なのか」というカルチャーショックを受けました。
この作品をきっかけによしなが先生の作品を読みあさるようになった私の末路は……言わずもがなです。
この作品自体には、ゲイの登場人物はいるもののBL的展開はありません。
そのため、ゆるい人間関係の悲喜こもごもを堪能しつつ、いかにもは苦手、という場合でも十分楽しめる内容だと思います。そういう方がちるちるを閲覧しているかどうかは不明ですが…。
何でも器用にこなすイケメン橘が、意外にヘタレキャラなのが非常に萌えます。
逆に、一見気弱そうなパティシエの小野(「魔性のゲイ」の異名を持つ)が、おそらくバリタチなんだろうなぁというのがそこはかとなく本編でも匂っているのが面白いです。