詩雪
同人誌『HYDRA』の番外編で、ここでのカップルは「平良×ヒトミ」。Hシーン描写は控えめなものが多い宮本佳野作品ですが、こちらの内容はタイトルどおりにポルノグラフィック。あとがきでは「描きたいと思ったエロの50%ぐらい…」とおっしゃっています、十分エロいと思うんですけどね。
ふたりが大学2年になったばかり、20歳のころ。
場所は例の畳の部屋@平良の実家。
「へっくしょん!」というヒトミのくしゃみから始まります。ヒトミが平良のを口でしてあげていて、頭を持ち上げられるのが気になるヒトミが理由を聞けば、平良:「だってやってるときの顔好きなんだもん」。ヒトミ:「もうやめた!」と、いつもの感じが大変落ち着きます(笑)。平良がごめんごめんと謝って、機嫌をとりつつ交代。しばらくすると「すげえ入れたくなってきた」という平良に、ヒトミはOKを出すのですが…。
このあと、シーンの最中にヒトミの目の前にいたのは、なんと竜!
その後、平良に戻ったりまた竜になって…体位もいろいろ変わって、結局目が回ってきてしまったヒトミ。熱が39.1℃もあったのに頑張ってたんだね、かわいそうに…(※平良はヒトミの体調が悪いとは知りません)。つまり幻想というか、夢落ちみたいな感じだったのですが、それを知らない平良の一言一言がやさしくて和むのが...なんとも切ない香り、な一冊なんですよね。平良に「ごめん…」と言うヒトミだが平良は「?」。ラストは平良が看病してあげて「おやすみ」。顔が見えなくなったあとベッドの中で涙をこぼしているヒトミ。平良はベッドを背にTVを見ています。もうホント、なんとも言えない、この気持ち…。
ところで、この頃の外見に関しては、ヒトミがロン毛、平良が黒髪ですっきりとしたヘア。ヘアスタイルがころころ変わるのもこのシリーズの魅力だと思っているのですが、作者が "これはだれだれ" と作中に書いてくれないとわからないかもな(書いてあります、笑)...それさえも私は楽しみなのですが。眉毛で見分けるといいらしい(あとがきより)。
なお、正確なタイトルは『BLUE FILM FIRST(1st)』です。
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