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okusama wa 18sai
あとがきにありました。
「タイトルからご推察の通り、このお話には十八歳の奥様が出てきます。当然、男です。正式に結婚しています。当然、相手も男です。そういう本です。」とのことです。
で、その通りだったわけですが、始めはそういう本だと思わずに読んでいたので、やけにオープンなホモ夫々だなと思っていたわけです。
ま、重要なところはそこではないわけです。
女の子に見まごうような可愛くて純情な奥さん・智生の方がヤクザの跡取りで(本人は拒否していますが)、それを旦那・正義さんには秘密にしています。
公務員の旦那さんとは新婚で超ラブラブで、言うこと無しなのですが、実家(関東雪村会)とその傘下が関係したトラブルが起こり、「組員ならば家族も同然」という任侠の心の持ち主な者だから、身を挺して身内を守りに出かけるのでした。
そこで出会ったのが旦那さんにそっくりな“キング”で・・・
18歳、純情可憐、ヤクザの跡取り、新妻のたしなみ、裸エプロン、長襦袢・・・きっといろんな萌えを追求したかったんですね。
あと、貫井、志埜原、劉、キング、ついでにシンヤとみんなタイプの違ういい男たちのところも、ああこういうのが書きたかったのねと思いました。
しかし、ただのアマアマグダグダなお話なのかと思いきや、各所に伏線も張られ、なかなかユニークな仕立てになっておりました。時々説得力に欠ける部分もありましたけど・・・。
結局、天然奥様・智生はだまされたまま、幸せな新妻生活を送っているわけなのですが、脇キャラが使われきっていない気がして、今後の展開も気になるところです。
それにしても、まんまとご希望の「乱れた長襦袢姿」を堪能しちゃった旦那様、いやさキング、お主もワルよのう。
ここで余談を一つ。「おくさまは18歳」といえば、昔のテレビドラマ。
漫画が原作なのですが、コミックスなど買えない年齢の頃のお話なので、私はもっぱらテレビで見ていました。
岡崎友紀と石立鉄男が高校生と高校教師の夫婦という設定で、ラブラブなのに周りに知られないようにアタフタするのが楽しい作品だった記憶があります。
小学生だったからかもしれませんが、セックスという言葉すら知らなかった頃ですから、ただのコメディドラマとして鑑賞していたわけですが、夫婦というのがどういう存在なのか知っていたら、きっともっとエロいことばかり考えちゃっていたでしょうね。ああ、私にも純情な頃があったんだなあ。
ひちわゆかファンのむつこです。
ひちわゆか作品のオススメは『六本木心中』や『13階のハーフボイルド』で、狂おしいほど萌えたんですが、この作品はこれらのオススメ作品とはまったく傾向の違う作品です。
狂おしいほどの萌えはないです。
あちこちで評判が良くなかったので、まったく期待せずに手に取りました。
そうやってハードルを下げて読んだのが良かったのか、フツーに面白かったです。
男同士の結婚もごくごく当たり前に存在するという世界。登場人物みんな不思議がってません。主役カップルは堂々と夫々(ふうふ)してます。そういうパラレルワールドであることが前提です。
公務員であるダンナの、平凡な主夫である奥さまは、実はヤクザ界のサラブレッドなのだ。
笑っちゃうほどのベタベタな展開が用意されてます。
ベタベタに所帯じみた主夫。ベタベタなヤクザたち。ベタベタなチンピラ。ベタベタなテキヤ。ベタベタな闇の帝王(←なんだよこれ!頼むよ!w)
あまりにもベタベタで、しょっちゅう吹き出してましたw
『緋牡丹のお竜』って呼称がツボにきて、『キング』という呼称で、腹筋がよじれました。
ひちわゆかさんの術中にハマった感じw
続編ありそうな予感がしますねー。伏線が回収しきれてなかったです。楽しみです。
ただ、ひちわゆかさんには、先に『ハーフボイルド』の続きを書いてほしいな~。
いろいろとツッコミどころは満載なのだが(笑)『BLはファンタジー』ましてやフィクションである。
ストン!と、ひちわさんの術中にハマッてしまえればこっちのもの。
著者自身、かなり楽しんで書いているんじゃないかと思えてなかなか面白かった。
個人的には、(正体がばれてないのをいいことに)常日頃の欲求不満を何気に新妻にぶつけている旦那サマにウケた。意外にヘタレなんだな~、と(笑)
旦那サマがオクさんに惹かれた辺りのエピソードはちょこっと語られていたけれど、その逆の描写がなかったのがやや物足りない。
続編も含めて、できれば、貫井(ヌクイ)視点で智生の幼い頃からを見守り続けてきた様子をサイドストーリーとして読んでみたい。
ビブロス時代の小説bーBoyに掲載された小説だそうですが、私はそれは読んでいないので、この新書で読むのが初めてです。
コメディタッチのファンタジーでした。
地味で固い公務員の夫と、初々しい18歳の若奥さま。(もちろん男)
周囲も当たり前のように「奥さん」として扱ってるし、「男なのに?」なんて誰も言いません。
読んでいると現代日本ではあるようですが、でも確かにここはパラレルワールド。
でもそれもいいなと思える本でした。
お互いにかなり大きな秘密を持っていて、ばれるところが山場……かと思ったら、夫の秘密は妻にばれないまま終わってしまいました。
これは続きがあるはず。
待ちますから、書いてくださいね、ひちわさん。
あ、それから続きが出るはずのあれやこれやもお願いします。
待ってますから。
まず、突っ込もうかな。
完全にファンタジーだね、これ。
えっと…男同士でも普通に結婚できて、普通に新婚ラブラブしてて、それに違和感を抱いてはいけない、そういう世界のお話です。
しっかりものの新妻・智生。
愛する旦那さま・正義は普通の公務員。
普通の暮らし、普通の幸せ。
ずっと憧れていた生活を送る智生ですが、彼には旦那さまに言えない秘密があるのです。
それは関東最大の組織の跡取りであるということ。
平凡でいいと望む智生ですが、体に流れる極道の血がたぎる。
見捨てておけない組員のために、秘密カジノに赴きギャンブルをすることに。
絶体絶命大ピンチ!そこを助けてくれたのは、愛する旦那さまに瓜二つの男。
なんとそいつは闇の帝王・キングと呼ばれている人物で──?
似ているのは顔だけで、髪の色も目の色も、何よりも漂う雰囲気の違いから旦那さまとは別人と智生は思っていますが…。
旦那さまです。はい、旦那さまの裏の顔です。
……気づこうよ、智生くん。愛する旦那さまなら。
正義には智生の素性はバレて…というか、最初から知っていたんですが、最後まで智生は正義の裏の顔を知らないままという。
あ、知らないまま終わっちゃうんだ、とちょっと拍子抜けでした。
シノ、好きだったのになー。傀儡政権企んでたのかー。
コワイコワイ。
一番の萌えどころは、保護者的立場から見守っていたと思われる貫井が、実はお姫さまに懸想していた事実。
報われない…!貫井ガンバレ!亀のヌクイは可愛がられているよ!
つっこんだら負けなのか、つっこまなかったら損なのか……遠い目。
誰との勝負なのか自分でもさっぱりですが、負けてもいい、書かずにはいられませんでした。フッ
ええっとですね、主人公智生は愛する旦那さまに尽くす、健気でしっかり者の新妻さん。
……このへんあらすじで既に認識済みなので、さらりとスルー。
そんな智生には、関東最大のヤクザ組織の跡取りという秘密がございます。わぁ大変。
……このへんも上に同じ。まだまだぁ。
平和に主夫業に専念したいという智生の願いもむなしく、「組員たちはみんな家族。家族を守るのが親のつとめ」という呪縛のような母の信念に突き動かされ、ひいきのたこ焼き屋のトクさん(と孫娘)を救うべく、智生は単身秘密カジノ船に乗り込みます。
その名も豪華客船アトロポス。オーナーは正体不明の闇の帝王――通称キング。
……ここでいきなり急所に命中弾が。や、闇の帝王って……ぷるぷる。ひちわ氏なら夜の帝王のとかのがぴったりなのに!
そうそう、智生は堅気の人妻だと知れたらマズイってことで、志麻姐さんよろしく着物で女装、人呼んで(自分で言ってるけど)二代目緋牡丹のお竜と名乗っております。
あれよあれよという間に、人を助けに来たはずが智生さんてばあっさり貞操の危機に。
もちろん若奥さまの貞操は真のキングこと変態(by智生、笑)によって守られるわけですが、智生を狙う安っぽい山城のエロオヤジっぷりに、私大喜び。
だってこっちの真珠が好きだろとか、ご開帳とか、特等席でたっぷり拝ませてもらうとか言うんだもん。
ひちわ氏きっとノリノリで書いてんだろなぁと、にやにやしちゃいました。
まそんな感じのお話なんです(軽くまとめてみた)。
ん~この設定にこの展開、何かひと昔のアイドルドラマっぽい匂いがぷんぷんしました。
で、終盤のエッチシーンからいきなりエロビデオに様変わり。
さしずめタイトルは「若奥さまのイケない情事、夫には言わないで」とか?(笑)
このへん大変楽しく読ませて頂きました。( ̄人 ̄)
ここまで書いてて何ですが、すいません趣味じゃありませんでした。
この設定ならいっそ、引き返しつかない感じでひちわ節コメディで突っ走ってくれたら付いていったのに。
それにしても、何だか微妙にシリーズっぽい終わり方っぽくて不安だあ。
ひちわゆかさん名義の久しぶりの新刊です。
新装版は良く見かけていたけれど、これは新装版ではない正真正銘の新刊・・・
なのですが、作品自体は以前ビブロス時代のB-boyに掲載されていたもののようですね。
ここの出版社に掲載の本って、なんていうかその、書き下ろし作品に比べて雑誌掲載作品の質がいまひとつだと感じてしまうのは私だけなのでしょうか?
「奥さまは18歳!」ってタイトルからして、なんかもう・・・ねぇ、これとあらすじでなんとなく内容が読めているような気持ちになってしまったのですが、本当にまったくその通りの話でした。
内容はあらすじにもあるように、18歳の男の子が歳の離れた男性と結婚して、若奥様として頑張ってる話なんだけども、実は彼には旦那様に秘密にしている事があって…それは彼の実家がヤクザだってこと。
と言う感じです、読んでみて思ったのですがこれ、わざわざ受けの子を男にする必要どこにあったのだろう?
2人の馴れ初めが全然判らないし、どういう経緯でお互いがお互いを好きになって結婚式までしようと思ったのか、その当たりもまた、あまり良くわからないし。
お互いが相手のことを好きで、一緒に暮らしていて、受けの子の方が奥様、攻めの方が旦那様ってその役割分担が決まってる…その当たりまではまだ良いですよ、二人だけの世界の中では好きなように呼んで良いよって思う。
でも、彼らの身近に住んでいる人たちや周りの人間がそれに対してまったく疑問も違和感も持っていないっていうそのノリが私にはまったく付いていけなかったですね~
智生が18歳と言う若さで、せっかく受けた大学も行かずに結婚すると聞いて、歳が若すぎるとか、大学行かないなんてもったいない!・・・反対する理由って、突っ込むところって、そこ???そこのなの??????
え!?これBL読みとして、ちょっとオカシイ感想かしら?
智生くんは確かに可愛かったですよ、旦那さまのために一生懸命家事やって、精一杯良い奥さんで居ようとする健気な智生くん、確かにカワイイ若奥様です。そうかと思えば、顔に似合わずすごく一本木というか男気があって。
先代の組長であった、母親の心意気をしっかりと受け継いでいて弱いものを助けるかれはとてもかっこよかった♪
何が何でも2人が男同士である事を、反対しなきゃいけないとは思わないけど、初めてあったばかりの人前で「うちの家内がなにか?」って普通に言ったり、2人のことをまったく知らないような人が智生よぶとき「奥さん!」ってなんじゃ!!それ、違和感ありすぎでしょ!
ノリが、昔読んだTOKYOジャンクシリーズに似ている。そう言えば私、あのお話ちょっと苦手だったんだった。
テンポはよく読めるから、あまり深く考えずに楽しむ分には良い1冊ですよ。
発売延期を重ねての待望の新刊。
期待値を上げ過ぎました。
多分私が悪かったのでしょう。
最初状況が理解できず、裏表紙のあらすじをじっくり読み返しました。
比喩でも誇張でも冗談でもなく、本っ当に奥さまだったんですね。
これも一種の王道、お約束の定番ストーリーかもしれません。
でも、待っていたのは「そういう本」ではなかったんです。
『ギルティ』のようなもっと黒い話が読みたかった。
タイトルを見て絶対に鬼畜系ではないと分かっていたはずなのに、何を考えていたんだろう・・・。
貴之の時も思ったのですが、旦那さまもえっちの時にオヤジが入りますね。
年の差アリだから?
とはいえカマトト・智生より、智生のために財産、地位、権力、そして名前まで捨てた旦那さまの方が好感度が高かったです。