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shokubutsuzukan
先のレビューにある通り、
私も、「東京喰種(とうきょうグール,トーキョーグール)」と共通点が多くある作品だと思います。
ブレックファストは、古代の遺伝子を保有する人が突然発症する奇病の話。
二人は、あのくらい想い合う二人なら、食断ちしてそのまま逝くことを選択したのじゃないかと。
でも、この話は植物に関連しない内容。人食いの話。
他の短編は、植物に因んだ内容です。
丁寧な描写で、独特なムードを醸す作者ですが、BLはもう描かず、今は少女漫画だけのなのだそうです。BLとかジャンルを区切らず、広い範囲で良い作品を創造出来ないのか、漫画界は難しいのですね。
調べたもの:
「カニバリズム」
食人習慣で蔓延したクールー病、生き残った患者で獲得されていたプリオン病耐性因子
現生人類を含む古代の人類が人肉を食べる食人(カニバリズム)をしていたのは、栄養価の高い食事を取るためというより儀礼的な目的のためだった可能性の方が高いとする異色の研究論文 2017年4月7日
窮鼠で、いろんな角度から盛り上がってる水城先生。男性同士の恋愛を描いた作品は窮鼠と俎上だけではないのですが、あまり言われませんね。なんでかな。結構前の作品ばかりだからかな。
水城先生節全開の短編集。ハッピーエンドと胸を張って確信できる作品…無い気がする。愛憎が入り混じる!
「指輪物語」が好きです。一枚上手だと思っていても所詮は高校生で、先生は余程世の中を分かっている。怖いね大人って。でも高校生2人だって先生をはめようと思えば出来ちゃうんだよな〜。怖いね人間て。
まさに「怖いね人間て」って感じの1冊です。
「ブレックファスト」がすごい。泣ける。
これは1話目の「ブレックファスト」のために買っても良い。
おそらく、「東京喰種(とうきょうグール,トーキョーグール)」の元となった作品。
共通点が多くある。
「植物図鑑 ブレックファスト」「東京喰種」共通点
1 人を喰う。
2 人の世界のモノを食べることができない。
3 人の世界のモノは「まずい」。
4 主人公の自室の冷蔵庫。
5 人を喰う側に「飢え」がある。
6 人を喰う側は、見た目は人と同じ。
7「人喰い症候群」=「喰種(グール)」
(植物図鑑は「人喰い症候群」、
東京喰種は「喰種(グール)」)
8 主人公が普通の人間から人喰いになる。
9 主人公像が似ている。
どちらも、一人称は「僕」。
好青年。
10 人を喰えば収まる。
11 主人公と親友の2人組。
(「守谷と麟平」と「金木とヒデ」。)
12 黒髪と金髪(茶髪)という組み合わせ。
13 親友が主人公に自らの肉を提供。
年代的にも、元となった作品であると推測できる。
16代目の銀は、
いままでの銀とは違い、
白夜を本当に愛している。
自分が女だったら、
白夜との子どもを産めたのに...
と言ったり、
また白夜が
16代目が子供を作らないと
一人なってしまうと言ったときには、
16代目の銀自身を
見ていないことに傷つき、
怒っていた。
白夜が、
歴代の銀は皆自分を愛していないと言ったとき、
16代目の銀は、
「白夜のことが好きだから」
毎日来ていると言った。
16代目は、
この初代とか子供とかではなく、
どうして自分ではだめなのかを嘆き、
白夜は
大切にできるただ一人を探していた。
2人はようやく結ばれた。
16代目の銀は、
「子どもを作れない代わりに」と、
死ぬ前に花の種を飲み、花となる。
白夜の部屋には、
同じ花が十数個咲いている。
歴代の銀も同じように、
死する前に花になったのだろう。
白夜は、花になったあとも16代目を愛した。
白夜にとって、「銀」とは既に16代目のことに
なっていた。
銀が花になって何十年、
何百年たつかわからない。
でも、もう淋しくないんだ。
ストーリーの内容です。
「答えて姐さん」で回答していたので、
そのままこちらに持って来ました。
「フジノヤマイ」の最初から最後まで
書いています。
『植物図鑑』
著者:水城せとな
目次
3頁〜 ブレックファスト
37頁〜 指輪物語
69頁〜 Honey β
99頁〜 フジノヤマイ
136頁〜 トリカブト
199頁〜 あとがき
【フジノヤマイ】
ストーリー
「僕はフジノヤマイである。」
主人公の名は[白夜(びゃくや)]。
世話係、[銀(ぎん)]16代目と共に暮らす。
16代目の銀は、歴代の銀とは違って、
普通の感覚を持っていて、
潔癖症だが白夜とだけは世話したり
飲み物の交換ができたり
食べ物の口移しができたりする。
白夜のフジノヤマイを知った初代の[銀]は、
「死ぬまでそばにいてやる」と約束し、
その約束は彼の子供が継ぎ、
何代にも渡って守られてきた。
銀が死ぬまでではなく、
白夜が死ぬまでそばにいる
という約束だったのである。
現在は16代目。
初代に一番似ていたのは、
14代目[銀]である。
白夜は、14代目の銀の、
仕草や嗜好などが初代に似ているのを、
初代の銀にまた会えたようで、
純粋に、嬉しく思っていた。
或る時、14代目の銀が、言った。
「ホントに初代のことが好きだったんだね」
とても悲しそうな表情であった。
白夜は、2代目以降の銀を通して
初代を見ていただけであって、
一人一人の銀を見ることをしていなかったのだ。
14代目の銀との暮らしを、
白夜は うまくいっている と思っていたが、
実際は歴代の沢山の銀を傷つけていたことを知る。
14代目も子供を残して死に、
15代目の[銀]が来た。
白夜はこれで最後にしようと誓う。
白夜は初代に恋をしていた。
やっと、その恋を、
断ち切る決意ができた...。
最後の、15代目の銀を、とても大切にした。
ただ、15代目の銀は、慣例通り、
次の銀を用意していた。
白夜は心の底から後悔する。
いままでの自分の行いに。
白夜の病は死なない病。
ずっとずっと生きていく。
(次に続く)
この作品は短編がいくつか集まってるのですが今回は1番印象的だったブレックファストのレビューをしてみます。
私は短編集って苦手でなるべく避ける所があって…何故かと言うと、展開が早過ぎてついて行けなくなるんですよね。えっ、もうキスしちゃうのエッチしちゃうのみたいな。だけどこれは水城さんの作品ということもあって読んでみたんですよ。そしたら、凄く良くて。流れに違和感全くなかったです。
守谷が人を食べないと死んでしまう人喰い症候群になってしまう。食べたいという衝動に苦しむ中、付き合っている麟平が守谷の自宅に泊めて欲しいと言って来て?!と言う話なのですが、読了後、麟平の守谷に対する想いの深さに感動でした…こう言う筋書き好きだなぁ。。。バットエンドなのに胸がいっぱいで。
短編をなめてたなぁ私。って感じです(笑)