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年の差25歳、恋のリミットは48時間。
作家さんの新作発表
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ジュネットからは日輪早夜、初のコミックス。
エロい日輪さんが読みたい!というのであれば、ぜひぜひ読んで欲しい1冊。
今回は雑誌カラーに合わせてかなり(エロを)頑張ってくれている。
普段はあっさり切な系の作風なので、これはけっこう新鮮かもだ。
表題作は逃避行もの。
リストラされてタクシーの運転手になった古岡と、義理の父親に恋する家出少年・恭介のお話で、ジュネットのわりにはエロだけでなく心情表現が豊かなしっとりとした作品となっていた。
義父に冷たくされて自暴自棄になり、ナイフ持参でタクシーに乗り込んだ恭介。
しかしもともとが素直な性格な為に、吉岡ともすぐに打ち解けてしまう。
そこから2日半、見ず知らずだった2人のあてどもない旅が始まる。
ところでこの吉岡のくたびれ具合だが、なんともオヤジスキーのツボをついてくる(笑)
くたびれてるんだけども、でもまだ枯れてないという所が、これまたエロくてイイ!
初めは自分の別れてしまった息子に重ねて恭介を見ている吉岡だが、体を繋げるにつれて、次第に父親ではなく男としての本能が首をもたげてくる。
その辺りの描写がとても情熱的で色っぽいのでオススメ!
若くて性に奔放な恭介が淫乱に吉岡を誘うその様子も良いけども、暴走しないように耐えつつ、でも箍が外れたように恭介を抱く吉岡の方がよっぽどエロスである・・・とオヤジスキーな私は思うんだけども。
そしてラストもありきたりに2人が結ばれて終わり、というわけではないところが非常に気に入った。
叙情的なラストのモノローグも、良い意味で予想を裏切ってくれる。
読み終わってみると、やはり日輪さんだったな・・・というお話だった。
またその他収録分では植木職人×僧侶の「キラキラ」がお気に入り!
日輪さんは確かお坊様受けが好きだったはずなので、これは描いていて楽しかったんじゃないだろうか。
ストーリー的には普通の再会モノではあったものの、坊主萌えいいな!と、作者には共感しているところもあったので、そういった部分では非常に楽しませてもらった。
萌えだけで読み切れる、これがBLの良いところ(*`▽´*)
またジュネット系BL誌お馴染みの、様々な不思議設定のエロイラストも何枚か収録されている。
『アナルの開閉もドアマンにお任せ!!』(鬼畜金融社長×一流ホテルドアマン)とか・・・相変わらず意味不明(笑)
それと私は後になって気がついたのだが、帯のキャッチがえらい事になっているので、一般書店で購入の際には気をつけてほしい。
「衝動的なカーセックス!!」
「車の中は卑猥な密室」
「慰めるだけのヤリ友関係」
「不邪淫の禁忌を犯す!」
「秘蔵エロイラスト収録」
個人的にはそのいかにもなエロ本的センスが、最近は癖になりつつあるんだけども(笑)
とことん日輪先生の作品が好きなんだなと実感させていただきました(´∀`ラヴv
表題作「あてどもなく」。
大金を持った少年がタクシーに乗ってきた。どう考えてもヤヴァイ。
「刺すよ」ナイフで脅されてそのまま乗車。
行ったことがないという東北の地へ向かってレッツゴー☆v
その先にあるものは・・・!?
な~流れ。本誌で読んでいたときから好きだった作品です。
一部分しか読んでなかったので、結末がちゃんとわかって今頃スッキリ。
これは果たして恋なのか、恋愛なのかといったら違うんだろうなという部類にはなるんですが、これはこれで面白かった。がんばるオジサンは好きです。
巻末の、侵されるお父さん~な話はぜひ読んでみたいですねw
ありきたりな感じはありますが、この髭な父がっていう設定がツボです。
変態臭い攻もよい。
カバー裏のネタも面白いのでぜひめくってみてくださいねヾ(*´∀`*)ノキャッキャ
丸坊主受っていうのも自分的にはかなりアリなんですが、どんなもんでしょう
帯『バツイチ子持ちオヤジ×ワケありゲイ少年
年の差25歳 恋のリミットは48時間
衝動的なカーセックス!!秘蔵エロイラスト収録』
帯の表面だけですが既にこの煽りっぷり(裏面も色々凄い)帯スキーとしてはときめきます!!
日輪さん作品はもっそい久々に読みましたー。
実は自分内ではまだショタ系のイメージが強かったりするんですが(どんだけ久々なのかというのがよく分かりますな~)おお、スーツ姿の男性も素敵に描かれる様になっておりましたー。
先ず巻頭がなかなか珍しい住職徳[受]に植木屋園山[攻]で掴みはオッケー!!
この2人は学生時代先輩後輩で恋人関係だったのですが、徳から別れを切り出して6年後、寺の植木を手入れにしに来たのが園山で思わぬ再会をします。
嫌いになって別れた訳ではないので寄りを戻すまでには時間はかからず、ガテン服装の園山が、僧侶姿の徳を押し倒すのは和服を更にグレードアップした和装エロワールドが生まれましたー。
ちなみにこの2人のオマケマンガがカバー下に付いてます。
そして一番読ませたのがやはり表題作。
リストラされ妻子からも捨てられ今はタクシーの運転手をしている古岡は、タクシージャックめいた行動をする謎の少年恭介を乗せます。
大金の詰まったスポーツバッグとナイフを持つ恭介ですが、無邪気で明るく悪事を働くタイプには見えない事もあって古岡はずるずると彼の言う通りにタクシーを走らせて行き、夜になると恭介は別の面を見せ自ら古岡を誘い襲い受しちゃうです。
枯れきった古岡の人生の中に突然飛び込んできたこの恭介という若い存在を古岡は一種新鮮に、そして懐古的に、年上の保護欲や愛情も持って接して、最後はなかなか粋なはからいをしてまたタクシーを走らせる日々へと戻ります。
都会から離れて、行き着いた自然の風景の美しさと恭介の若いがむしゃらな愛情は古岡にとっても忘れかけていたものを思い出させ、読後感はなかなか。
ただちょっとだけ気になったのが恭介の頭上のベタ処理、そこだけ河童の頭みたく浮いてる感じる箇所があったのがちと残念。
オススメは住職受の「キラキラ」と表題作。あとは普通かなって感じです。