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新章突入!成長したウルと全国統一したアークのその後は…
yasashii ryuu no koroshikata
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
4巻はウルと王位争いをした白銀の御方と呼ばれる『変態竜』ラーサルグフルとの対決からスタートです。
緊迫したシーンなのに、二人のやり取りが笑えるのは何故でしょうか。
ラーサルグフルが陽界に姿を現した訳は、ダンタリオンに召喚されたからでした。
ここでも、糸を引くのははやりダンタリオン、その人です。
ウルに負けたラーサルグフルには傲慢に冷たく主として接するのに、ウルに対してはどこかせつない眼差しを向けて接する。
思い描くのはただ一人、唯一無二のアウロラ。
ウルに向けて、君でさえ代わりにはならない、と言うダンタリオンにアーカンジェルが誰が渡すか、ウルは自分のものだ!と強く主張するシーン、魔力の使い過ぎでくたくたにへばっていてもそこは強く主張するんだ、とアーカンジェルの独占欲を見た!
相手が・・・血筋のダンタリオンだったからの主張なのかなぁとも思うけれど。
中盤~後半のカーライルとアルファード絡みの話は切ない。
いや、どの誓約者と竜の話も切ないのですが、アルファードが絡むエピソードは結構掘り下げられ、物語の中特に後半にたくさん出てくるので想いが溢れているのです。
再びウルの憑依魔法で現世に呼び戻されたアルファード。
失せし秘宝を探すた旅に出たふたりだけど、アーカンジェルはアルファードの事を嫌っているようで。
何故なのか?というのが疑問だったのだけど、それが一気に明かされるシーンはまた涙腺が緩みます。
やさしい竜のシーズは面白いのです。
笑えるシーンもあるのだけど、泣けるシーンも沢山ある。
それはずっと付きまとう、残される誓約者と誓約者を残して死んでしまう竜の関係があるからで、ウランボルグがまた陽の気にあてられて狂ってしまうのではないかという恐怖。
狂ってしまった竜を殺せるのは聖王の血筋のみ。
アーカンジェルにはその資格がある。
狂ったウランボルグを殺した夢を見て叫んで目を覚ます。その恐怖といったら・・・想像に絶します。
愛しているものを自らの手で、望んでいないのに、そんなことになってしまったら、こっちが狂ってしまうかもしれない。
想いは深いのです。
カーライルの真実を知り、精神的にヤバクなって来たアルファードからセファイドへ無理やり交代した後遺症で、ウルに戻る事ができなくなってしまったセファイド。
憑依魔法が解けないまま、5巻最終巻へと続きます。
セファイドはいつも美味しい所をさらっと持っていくなぁ。