お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
一生ぶんの恋をしよう
sasayoru no koi
星夜下的爱恋
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
この話すごい好き めちゃめちゃ良かった!
表題作の「ささ夜の恋」をはじめ、
「宵の白妙」「しあわせの時」「ただあざやかな恋のため」が関連作で、
茶屋小雪に通うお客さんと、陰間の子のシリーズになってます。
このシリーズの他、現代ものも収録されてるけど、
あまりにも表題作関連のお話が良かった!
※ちなみに陰間シリーズは 一話ごとに、カプ【客×陰間】は別々ですが、
どの話も全部おもしろい。
それぞれの陰間ちゃんに個性が感じられて、
いろんな種類の恋心や事情にキューーーンとしました。
シリアスではないんだけど、切なくて泣いちゃうんですよ。
わたし的には、
樹要さんの「愛で痴れる夜の純情 傾城編」を超えるといってもいい遊廓ものかも!
陰間茶屋の男娼たちの恋のお話。
一話目「ささ夜の恋」は、男娼としてこの先の未来も見えず、「若い(きれいな)うちに一生分の恋をしよう、あとはそれだけで生きていけるほどに」という刹那な気持ちで毎日を生きているささらと大店の次男・信理のお話。
自分の身を自分でどうすることもできない男娼と、次男の立場に甘んじなくてはならない男がお互いに生き甲斐となり幸せになるお話です。
二話目「宵の白妙」は、恋しい客・誓也から白無垢(絶対に着られないもの)を贈られた茜のお話。
なんとか男娼から足を洗いたい茜は、客に白無垢を貢がせては質に流し金を得る生活を始めるのですが・・・気持ちは物で表せるのかといったテーマが伺えます。
三話目「しあわせの時」は、悲恋。
凍ったままのふじのの心を、偶然彼を助けた永心がとかしてくれて・・・幸せな時を止めてしまったふじののお話。久しぶりに悲恋ものを読みました。
四話目「ただあざやかな恋のため」は、役者修行(女の練習)のため男娼をしているしのぶと、堅物の同心・涼次のお話。
恋をして色気を覚えろと言われても嘘の恋は御免だと思っているしのぶと、実力は認められず次男というままならない立場に甘んじなければならない涼次。
一話目とシチュエーションは似ているものの、こちらの方はしのぶのほうに一本芯が通っていて、なかなか男前。
同時収録「これからの僕ら」は、高校生「実は元々両思い」ものですが、攻目線で描かれているのが新鮮でよかったです。
帯『一生ぶんの恋をしよう』
実は長髪受自体が苦手なので遊郭物って基本的にあんま萌えないんですが、ビジュアル面の苦手分を引いてもこれは結構楽しめました。
遊郭物連作が半分で、あと半分は現代舞台の短編。
絵柄は飛び抜けて上手いって感じじゃないですが丁寧に描いてるのが好感持てました、あとマンガは普通に読みやすい。
遊郭物はちょっと天然受から美人受まで色々、ただ全体が割にほのぼのイメージだったのでふじのは殺さなくても良かったんじゃないかなあ。
その方が連作としても統一性が出た気がします。
現代舞台は、合気道道場舞台のゲイの年下攻と、リーマン物で先輩後輩の先輩攻、学園物で同級生親友物、どれもなかなか粒揃い。
山田ユギさんの寄稿ページ有り。
全部で7つのお話が入っている短編集。
そのうち4つが「陰間」のお話。
陰間茶屋のお話は、
ささら
ふじの
茜
しのぶ
の4人のお話。それぞれ独立したお話だけど
リンクしてたりもします。
決して暗くないんだけど、ちょっとせつない系な
お話ばかりだったけど、でも面白かったです。
そして、それ以外のお話は・・・
圭吾×千里(高校生)
南×藤田 (リーマン)
矢野×暁月(高校生)
のカップル達。
こちらはせつない系ではなく、普通に楽しめました~。
初めて読んだ作者さんでしたが、
えちなシーンはどれもこれもとても色っぽかったですっ。