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anohito to nitenai kuchibiru
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
子供の頃に大好きだったお兄さんが結婚してしまい、初恋が実らなかった加治。
そのお兄さんの息子・隆生は、唇以外は彼にそっくりで、加治はついつい隆生の口元を隠しては見とれてしまう。そんな加治の行動は隆生を傷つけていて…。
寡黙な高校生・隆生と、ちょっと鈍感な近所のお兄さん・加治のお話です。
隆生が一途でいいですねー。加治から貰ったマフラーをずーっと大切に使ってるところなんて、見かけによらず、可愛いなぁ…と思いました。
同時収録作品『くちびるから媚薬』は、表題作の続編になりますが、そちらのお話では、“あの人”と似ていない唇が、加治のお気に入りになっているところが、良かったです。
このお話のほかに、4作品が収録されていますが、一番最後の『双蛇抄』が気に入っています。
極道の男・琳と、極道から足を洗い堅気に戻った男・光基のお話ですが、光基が極道から足を洗った理由に、琳への愛を感じました。
普段、極道ものは好んで読まないのですが、このお話は面白かったです。