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この一冊、実は状況が状況なら作者さんの意思とは
関係ない理由で封印されていたかも知れない一冊でした。
表題作シリーズは…摩耶さんご自身もあとがきで
描かれていますが掲載誌を刊行していた版元が
雲隠れしてしまったと言う状況がございまして…。
運良く摩耶さんの手元に原稿が戻ってきたので
こうして形にする事が出来た、と言う経緯があります。
作品自体ですが、表題作は女装もの或いは男の娘と
言う括りにはいささか入り難いかと。
ヘタレ受けと素直に受け止めた方が読み易いのかも
知れません。
併録作それぞれは薬籠中の手順で綺麗にまとめられたもの。
「ライオンとペリカン」に後日発表される王国ものの
一連の気配を嗅ぎとる事が出来ましょう。
摩耶薫子 先生の作品は、ショタと痛い(精神的に)系が多いイメージだったんですが、今回は大学生の先輩×後輩。わりとホノボノというか、サッパリとした作品だったかなとおもいます。
「海堂くん、気持ちいいことは好き?じゃぁ・・」
ということで、先輩にグイグイ押されて、押さえこめられてしまうという定番なノリ。けれどもひとつ違うのは、「男だからだめなのか」ということで、先輩は女装をして~・・・というところでしょうかね。
決してニューハーフさんとかじゃないのです。オカマではないのですが、似合うのだから仕方ない。それで海堂くんがなっとくするのならというところです。
まぁ、決して海堂くんが納得しているわけではないのですが、結論ヤられてほだされてしまうあたりがなんともいえず。
しかも、海堂くんが、ヤるのかとおもえば、海堂くんのが受とか( ´∀`)ゲラゲラ
好き好きはあるとおもいますが、まぁ悪くは無いかなと。
「ライオンとペリカン」
は、主従もの。下克上というかなんというか。
先生らしいちょっとシリアスで痛めのお話でございまして。
苦手なかたはアウト~ですが、愛は或る。ただそれがゆがんでいるだけなのです。
ほか短編も、比較的サラッとしたもの多め。