お買い得商品、セール品、中古品も随時開催中
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
何冊かまとめて、この作家さんの作品を読んでみました。
まず独特な画風で驚きました。
でも時代的にこういう感じが流行っていたんだろうなという気がします。
リアルタイムでこの時代の漫画を読んでこなかったので何とも言えませんが、クラビングという言葉が流行っていたり、モノトーン尽くしな家具に囲まれてコンクリート打ちっ放しのデザイナーズマンションに住むことがステイタスだったような。
そんなわけで攻めの異常な執着に翻弄されて、ストックホルム症候群になってしまっている受けの話です。
異常という言葉では言い表せないレベルですが、その昔、「ストーカー」という言葉が日本でも使われるようになった頃の作品なのかな。
対象者の家族や職場などの周囲を巧みに取り込んで、対象者を孤立させて追い詰めまくる。
周囲からは「あんなに愛されて幸せね。不満があるなんて、何てわがままなの」と言われるような感じのやつです。
でも本当に壮絶すぎてすごかった。
異常な執着に別れようと決意した実家住まいの受けの家ににこやかに入り込む。
それでも逃げようとする受けの妹を攫って、解放するために複数人で受けを林間学校(お察しください)。
その状態で「ああ、自分はこんなにも愛されてるんだ」とストックホルム症候群を発症する受け。
何だかもうこんな世界あるの!?というような状態でありました。
攻めが店長をするクラブでは攻めと受けによる公開えろすが行われているようで、それを目撃した受けの同僚が脅しをかけつつ襲って来たり。
いやはや、怒涛の驚きの嵐でした。
この作家さんの描く人物の顔が離れ目、斜視、鼻穴、とがった上唇という感じで、すごく特徴的なのですが、それよりも何よりも略絵というか、雰囲気絵というか、修正が入っているわけでもないのに何が起こっているのか分からない。
攻めが受けの同僚に報復するシーンにいたっては、ほぼ想像で補完するのも無理なくらい、何が起こっているのか全く分かりませんでした。
とりあえず「そういう時代」という言葉で締めつつ、レビューがなかったので低評価かつ辛辣で申し訳ないのですが、感想を残させていただきました。