fiona0109
惨いよ、雲雀・・・残酷だよ・・・
ヨネダさんの雲雀はいつもツンなんですけれど、今回は特にそれを感じたというか。
いつものツンに加えて残酷さも増して、その分切なさも倍増です。
でもでも!いちゃいちゃしてる二人もいつにも増して堪能できます(あくまでヨネダさんの作品比ですが)。
なんか書いてることが矛盾してますが、そうなんです。
いつものように雲雀は無意識に山本を振り回してるし、山本もそんな雲雀にどこまで近づけばいいか図りかねてる感じでグルグルしてる。
そんな二人がとってもじれったい。そこがいいんですけれども!!
ヨネダさんの作品は、作品内で明確に答えを表してくれるものって少ないと思うんです。
わざと答えは描かず、読者自身が感じとって消化する。
台詞も説明もなく、それでもヨネダさんの言いたいことを表してるところがほんとにすごいと思うし、大好きなところなんですよね。
でも、たまにすごく難しい時があるんです…私の読解力がないのが悪いんですが。
その中でも私にとってなかなか難しかったのがこの作品でした。
山本とヒバリはキスまではする仲なんですよ、山本が一方的にするけどヒバリは拒まない。
そんな関係がズルズル続いちゃいます。
山本はヒバリのこと好きなんでしょうけど、それを本人が自覚してないんですよね。
ヒバリもついつい山本を受け入れてしまう自分のことがわからなくてイライラしてます。
そんな恋愛未満な二人が、お互いの言動やら自分の感情やらにグルグルグルグル振り回されます。
好きだからキスとかセックスとかしたいんじゃないの?!好きだから受け入れちゃうんでしょ?!と二人に言ってやりたいくらい、二人はお互い好きなはずなのに、自分の気持ちにもお互いの気持ちにも気付かないんですよねー
そしてラスト。はたしてヒバリと山本は自分の気持ちに気付いたのか。ヒバリの場合は認めたくないっていうのもあると思うんですけど。
このあたりが直接描かれてなかったので、どうなのかはわからないんですよね。
お互いの気持ちは絶対わかってないと思うんですけどね。
両想いのはずなのに、気付かなくて二人とも凹んで、なんでこんなにうまくいかないもんなんだろうと思いました。
なんか…とっても切なかったです。