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こんな恋が叶うはずなかった。 心が甘く溶けだす長篇スイーツラブ
作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます
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もろづみさんの著作を初めて読んだのは「方舟」でした。
可愛い絵に似合わず、援交やら家庭不和やら親へのカミングアウトやら、題材が非常に重かったのでしんどかったのを覚えています。
でもこうやってまっすぐ題材に向き合う作品は、好きです。
で、今回の話はパティシエの話。
酔った勢いで色々あって、付き合う事になった後輩×先輩で、あれ?普通のBLですよ!と思ったらとんでもない。
とてつもなくリアルな恋愛話でした。
自分が昔、これと同じ形で破局した事があるので、読みながらつらいなんてもんじゃなかったです。
でもこれを想像で描かれたのだとしたら、素晴らしい。
自分は捨てられた綾部側の立場だったのですが、本当読んでいて先輩が可哀想で可哀想で。
本来、付き合い出してからは楽しい筈なのに、ずっと不安だったり悪い方へ悪い方へ傾いていったり。でも現実って結構、こういう些細な事で流されたり悪化したりするものですよね。で、漫画の様には逆転して上手くはいかないと。
話の展開は悪化する一方だし、扉絵は今にも首吊りそうな絵だったり不穏なものが続くしでドキドキしましたが、ラストで報われて本当に良かったです。
ずっと先輩は、綾部は女の子を選ぶべきだったとか思い続けてそうですが、そんな事思いながらこの二人はずっと上手くいくんじゃないでしょうか。
末永くお幸せに。
ドラマCDにまでなっていたとは知りませんでしたが、綾部くんが下野さんなんですね!ちょっと聞きたいかも。
先輩は個人的には紀章さんがいいなあと思ったりしました。
初めて見た時は絵柄が目でっかくてかわいい系なのか?と思いきや体の描写はしっかりでギャップを感じました。
好き嫌いのある絵かもしれませんが、ぜひ読んで頂きたい。
一回読んだ後、いい話だなーと終わるつもりが、しばらく経つとどうにも、また読みたくてたまらなくなるんです。
キャラクターのギャップがとてもよく、先輩も、主人公も、読んでくとイメージが変わります。そんなに健気だったの、そんなに不器用だったの、と。
それがまた良くって。人間らしいというか。
誤解があって衝突して、誤解とけて結ばれてハッピーエンド、みたいにはならない、そんな簡単にはいかないんです。切なくて涙出ます。でもちゃんとラブラブなハッピーエンドです。安心して読めます。
私としては勢いのある展開の一話目大好きなのですが、切ない展開からのラブラブイチャイチャ系の書き下ろしはやっぱりとってもよかったです。
面白さも切なさも愛も詰まってますよ!
何故読みたいと手に入れたときに読まないのか。
ダメな自分に乾杯(つд⊂)
今回の舞台はケーキ屋さんであります。
後輩×先輩。セオリーですな。
とある朝、夢をみる。嫌われているはずの先輩が自分のナニをうまそうにしゃぶる夢。
しかし、実際、ホントウは・・・!?
不器用で、ツンデレな先輩が何よりカワイイのでありますww
や、エロ写メを本人に露見してしまうという痛いエピソード
なんだか自分ごとのように背筋が冷たくなりました。
さすがにあんな画像はとりませんが、何かしらきわどいものを露見しそう。。
おいといて
キャラクター敵にも、ストーリー的にもカワイイ作品でした。
ドタバタいろいろあるにせよ、最後の先輩の笑顔が全てを物語っている気がするのである。
タフなのか繊細なのか。
そんなところもカワイイ作品でした。ウマ
もろづみさんの漫画は、本当に主人公たちの気持ちに正直に向き合ってて泣けます。
物語に沿って主人公の気持ちを動かすんじゃなくて、彼ならこういう考えかたをするのじゃないか、でもその気持ちは相手に通じるとは限らないのじゃないか、その二人の気持ちのすれ違いはきっと大きな溝になるよね。
だから、この漫画はこういうストーリーになるんだね。主人公たちの人間性を大切にした書き方なのかも。
とすーっと理解できちゃいます。
きっと若い頃に読んでたら、籾山の恋人と距離を置く気持ちの半分も理解できなかったでしょう。
好きといってくれる相手を好きで、何を別れる必要があるのか、ストーリーを追えば理解できるけれども、こんなに切なく、優しい勇気に涙できなかったかもしれません。
恋愛は好きという気持ちがあってするものですが、好きを突き詰めたら、色んな形があるということに気づかせてくれる素敵な作品でした。
なぜ籾山が自分と別れたのか、ずいぶん後になって気づく綾部ですが、その合間が逆に上手く読み手に真意を問わせる形となって効果大でした。
籾山を見つけた時の綾部の行動も凄く印象深いです。ここも、前述しましたが物語に沿うネーム作りではなく、主人公の気持ちに沿った流れが作り出した名シーンなのではないでしょうか。
それから、あとがきでツン健気という素晴らしい表現をされてましたが、わたしも今後はそれを使わせてもらいたいです
ツンデレよりツン健気!それだ!!
見習いパティシェ(綾部・20歳)と先輩パティシエ(籾山・28歳)の話です。
飲み会で酔い潰れた夜、綾部は籾山にフ○ラされている夢を見て慌てて飛び起きます。
初っ端からいきなりのフ○ラシーン(モノ+毛がバッチリ!)があるのでちょっと身構えてしまいましたが、最初のインパクトが強烈だっただけでその後はエロに走っている訳ではなく、あくまでも二人の心理描写がメインの作品になっています。
ある事がきっかけで籾山の気持ちが綾部にバレてしまいますが、綾部はゲイではないのですぐにお付き合いという事にはなりません。でも自分の事が好きで普段とは違う顔を見せる籾山に対してほっとけないと、避ける訳でもなくむしろ関係を深めて行こうとします。
その時点での綾部の気持ちはまだ恋ではなく、自分を好いてくれている籾山に興味があるという感じなのですが、籾山の元彼氏でもある有名パティシエが籾山の前に現れたことで綾部は焦りを感じ、強引に迫ってしまいます。
その後二人は付き合うことになるのですが、それはとても不安定な関係で、特に籾山は二人の間にある綻びを何となく感じつつ、あえて見ないようにして付き合いを続けようとしますが、最初は小さかった綻びがある事をきっかけにして決定的になり、二人の付き合いが終わるとともに籾山は店を去ってしまいます。
最初からずっと綾部は籾山に流される形で付き合いを続けて来た訳ですが、それは仕方がなかったと思いますし責める気にはなれませんでした。
それに籾山と別れた後、今まで籾山に甘えていた自分を反省し一人前になろうと覚悟を決め、(おそらく数年経過して)実際に成し遂げた姿を見た時はいい男に成長したじゃん!と逆に見直しました。
ちなみに籾山と元彼(こちらも後輩)が別れてしまった理由は詳しく明かされていません。でも雰囲気からするとこちらも籾山が誘うような形で始まり、最後は籾山が逃げてしまったんじゃないかな…と何となく感じました。
そう考えると元彼と綾部、同じ事を二度繰り返している事になるのですが、元彼の時と違うのは、綾部が一人前になった時に籾山が自分から会いに来ているという点です。
綾部はパティシエとして一人前になることで成長を見せてくれますが、籾山は綾部の元に戻ることで、前の恋から成長している事を見せてくれたんじゃないかな…と何となく想像してしまいました。
描き下ろしでの二人はカップル(元サヤ)になっており、綾部は籾山のことを「アキさん」と呼び、籾山もHの最中には綾部を名前で呼んでいました。
今までも一応付き合っていた期間がありHもしていた二人なんですが、ちゃんと気持ちが通じ合っておらず純粋なラブラブという感じではなかったので、描き下ろしでようやくラブラブなHシーンが見れて本当に良かったです。
1ページ目からドドーンとナニのドアップが出てきたので、ええっ?どんな話なの?って思ったのですが、なかなか味のあるいいお話でした。
絵柄が独特で、年齢のわりに可愛い顔に意外とマッチョな体とスネ毛という、なかなか微妙な組み合わせなので、好みは別れるかと思いますが、デッサンが狂っていて醜いわけではないので、だんだん慣れてきます。
お話は、パティシエ見習いの綾部くん(20才)が厳しい先輩パティシエの籾山くん(28才・美形)に振り回されながら大人になっていくという仕立てになっております。
各話ともことわざをもじった副題が付けられていて、大体そんな感じの展開になっています。(副題は以下の通り)
♯1:後悔役立たず
♯2:俎板の上のこい
♯3:こぼしてしまったクリームは二度とボールに戻らない
♯4:天網恢恢、疎ニシテ失ハズ
♯5:てにいれたり うしなったり ねがったり かなったり
描き下ろし:比翼の鳥よ、その行方よ
そもそも籾山くん(ゲイ)が先に綾部くんのことを好きになっちゃったわけですが、後悔するようなことを綾瀬にしたのがバレた後の開き直り方ったらもう・・・(そうしながらまた、後悔しているという…)
仕掛けられた綾部はゲイではないのに、ただの先輩後輩としてのお付き合いより深く入り込んでしまい、籾山の元彼の出現もあってグルグルしだします。
激情のまま恋人同士になろうと迫れば、今度は籾山が及び腰、綾部を困らせて不安定にしてしまった責任が自分にあると身を引いちゃうものだから・・・
というわけで、綾瀬は大人になっていくのでした。
1話目はコメディー色が強めですが、だんだん心の描写が増えるに従いなかなかせつないお話に発展していきます。