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重なる移籍、そのために連載に間があったり、さらに当時マニア寄りの雑誌掲載…最初から安定して一般大手の雑誌に載っていればメッチャ人気になっていただろうに。すごく勿体ない作品です。
全16巻。新装版で10巻。
いやー、やっぱりすごい。ここまでの読み応えのある非BL作品はなかなか無いです。(色々やっちゃってますけど一人おっさん除いて基本皆ホモではない)
今でもバナナフィッシュに匹敵する作品ってANIMAL Xしかないと思ってます。こっちもアニメ化してほしいな。環境問題やコロナもあったので今の時代にもあってると思うんだけど。
男性誌に載りそうな戦闘シーンや研究所内でのやり取り、世界規模の大手に立ち向かう頭脳戦、少しづつ陰謀を暴いていく所などスケールのでかさ諸々すごいです。いつ死んでもおかしくない中でお互いを想い合っている所もすごくいい。彼らを守り同志として戦う周りの人たちもいい味を出してます。
そういう部分でバナナフィッシュと通じる部分が沢山あるので、BFが好きな人にはハマるかなと思います。
唯一、当時の青一色の表紙がすごく恰好良かったので、表紙が変わってそれが残念。
思えば、初めて読んだBLが、この漫画でした。
杉本先生の非BL漫画が面白かったので、先生について検索したところぶつかった「もとBL作家」との情報に、それまで全く意識していなかった「BL」とはどんなものなのか、初めて興味を持ちました。
それで見つけたのがこの「ANIMAL X」とちるちるさんです。
当時はパソコンを持っておらず、スマホの小さい画面でみたちるちるさんの作品情報欄の「攻」「受」の、意味が全く分からず、おまけに見間違えて「愛」ってなんだろうと、数ヶ月不思議に思っていました。
この漫画も、それまで私が馴染んできた青・少年漫画的な要素が多いこともあり、BLだと認識して読んでいたわけではありませんが、これがきっかけでBLの深淵に足を踏み入れることになった、間違いなく私の人生を変えた一冊です。
私も全く同じ気持ち!
このマンガ読み返しても心臓がきゅっとなります。
今はマンガmeeで隔週で更新されているブラッディチャイナタウンを楽しみにしています。これも杉本亜未さんの作品の中で大好きになりそうです。サスペンスの中に悲哀が滲んでます。
あまり多くの人に知られていないようなのですが、私の大好きな大好きな作品です。是非多くの人に読んで頂きたいです。
研究所(遠藤ケミカル)で働く冴えない眼鏡の鮎川裕司の人生は、恐竜の末裔である「血族」の少年である浅羽湊に攫われたことで一変した。
人間に知られず奥地で暮らす「血族」にとって、雌は非常に稀少な存在。裕司は、遠藤ケミカルの上層部の陰謀で、投薬によって「血族」にとっての雌へと(厳密には、両生体に)体を作り替えられてしまったのだ。そのために、雌を待ち望む「血族」のため、湊に攫われたのだった。
人間と違う種族である「血族」、恐竜の末裔である「血族」・ダイナソーロイドを利用しようと企む人間達…
裕司と湊の壮大な物語は、この「荒神の一族」から幕を開けます。
長い期間連載されたお話なので、初期であるこの「荒神の一族」は、後半や現在の先生のタッチとは違って、戸惑うかもしれません。(どちらかというと…劇画チック??)
でも、そんなの全然気にしなくて大丈夫です!しっかりと基礎のできた(といったら偉そうですが)絵の綺麗さに変わりはありませんし、何より骨太な物語に心奪われてしまうので。
BLでいう「受け」である裕司は両生体なので、純粋なBLとは言えないかもしれません。ネタバレになりますが、後半では子供も生むので…
でも裕司自身は男性としての矜持もしっかり持っています。そして全てを包み込むような母性もあり、一度で二度オイシい(?!)のではないでしょうか。
「攻め」側である湊は、最初は本当に少年。どんどん成長して頼もしい「青年」になっていきますが、それでも大人な裕司にヤキモチ焼いたり、振り回されたり…立派な年下攻めです(笑)
本当に壮大な物語ですが、是非いっきに購入していっきに読んで下さい!
重厚なテーマで、純粋なBLではないので、読む方を選ぶかもしれないですが、面白さは保証します!!
何より、湊と裕司の、種族を超えたお互いへ向ける深い愛情には一種憧れすら感じてしまいます。
あとは…意外に裕司が男キラーです(笑)モテモテなので(裕司がどんな逆境にも挫けないしなやかで魅力的な人間なので、納得ですが)湊の心休まる暇はない…かも?!
上手に紹介されて感謝致します。本当にその通りです。
今年になって初めて知った ANIMAL X
一気に味読できるなんて本当に贅沢な時間でした。
最初の方は確かに劇画チックで少年マンガを見るようですが
設定内容も斬新なので引き込まれてました。
私はマンガ歴があまりありませんが‥
今、マンガmeeで隔週に更新されているブラッディチャイナタウンもおすすめ致します。 サスペンスの中にラブと人としての悲哀も混じったマンガです。
これからBLっぽく変化しそうな気配。