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kare no dolce
好きになってしまった相手は従兄で通っている高校の理事。ツンデレというより、素直になれない思春期の男の子が巻き起こす一騒動を描いた作品です。
問題を起こして自宅で謹慎処分を受けるはずだった朝日。しかし家には出産を控えた朝日の継母がいるので、帰ってきてほしくないという父親。その父親の使いの者が出てくるだけで父親は出てきませんが、またそこらへんが朝日の孤独さを深めています。自暴自棄の朝日は、それでも家に帰ろうとしますが、理事の東吾さんのとっさの機転で、お屋敷の臨時下働きに収まります。そこで小さい頃から東吾の世話をしていた伊織の厳しい指導受け毎日クタクタになる朝日。しかし仕事に厳しい性格の伊織だけど、朝日に対して厳しいのはそれだけが理由じゃなかったようです。
朝日が小さい頃から父母のように、いやそれ以上に慕っていた東吾さん。最初は反抗心を抱いていた朝日も、東吾に慕う以上の気持ちがあることに気がつくのですが…
シチューションもかなり私の好みです。久江羽さんもおっしゃっていたようにシンデレラ的な状況で、ツンデレとしながらも、下働きとして成長していく朝日を見たかったような気がします。もっと朝日が伊織にいじめられて、打ちひしがれる姿を見たかった、かなり鬼畜な私です(笑)
けっこう脇の料理人さんとか好き! こんなやさしい人が応援してくれたら、それだけで元気になっちゃいます。
越智さんは、初めて巻き毛の攻めを描いたということですが、かなりいい線いってると思います。
個人的に「天使か悪魔か」が好きだった越智千文さん。
久しぶりに新刊を読んでみました。
ふむふむ……、 中萌えでした。
(神まではいかないけど面白い!)
執事の伊織は最初、東悟と朝日自分で妨害しといて、
自分で手助けしてるところが、
なんか引っかかったけど。
メガネで執事なんで細かいことは別にいいや……。
朝日はめちゃめちゃ幸せな子です。
こんなお屋敷でずっと片思いだった人にバージンを捧げるなんて( ̄∀ ̄)!!
とってもロマンチックですね~。
するっと読めました。
私も中萌えって感じです。
高校生受けは、お金持ちのオトナ攻めが昔から好きなんだけど、素直になれないでいる。
学校を謹慎になった受けは、攻めの屋敷で下働きするんだけど、好きな気持ちがどんどん高まっていく。
素直に気持ちを打ち明けあったらハピエンという典型的な「最初からお互いに好きだった」というパターンのお話なので、安心感がありました。
ただそれが最初から見えてるだけに、ハピエンな結末に向かうまでの道のりの一本道っぷりに、ストーリーが蛋白に思えてしまう部分もありました。
もうちょっとだけディープな波乱があっても良かったんじゃないかなと。
父の後妻に疎まれて学生寮住まいをしている朝日が自宅謹慎処分を受け、母方の従兄・東悟の屋敷でしばらく暮らすことになります。
お金持ちでも家族から愛されない、かわいそうな環境の男の子のお話です。
あちらの誤解こちらの誤解が重なって、辛いおもいばかりの朝日ですが、シンデレラのお話のように最初からフラグが立っている感じで、誤解が解けたらめでたしめでたしでございました。
東悟の執事・伊織が曲者で、あれこれかき回してくるわけですが、途中タルトなんか作っているものだから、表題に絡む何かがあるのかと期待したのですが、今のところ何もなし。
次回作は伊織が主人公らしいです。