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御神刀シリーズ2巻目。
第一刀の一斗とそれを創った宮司の桔梗のお話と、第三刀の三琴と彼を貶めようとする第四刀の四桜のお話の2本立て。
妖を切り邪を払うために作られた、人の形になれる刀たちの恋模様を描いた作品です。
彼らのユニフォーム?は軍服のようなトレンチコート。思いっきり昔なのに、その格好で眼鏡かけてるし・・・でもそこがかっこいいんですが。
今回の一斗×桔梗のお話(表題作:絶対命令)は、お互いを思いながらも主上の命令には逆らえず、一度は一斗を主上に献上することになり・・・という内容です。主上が“飾り物”として一斗を欲したことがわかった時の一斗の態度が大変かっこよかったです。
で、二人はそのまま行方不明になったわけですか?
三琴×四桜のお話(烙印)は、4話分ありなかなか複雑です。
主の命により三琴を貶めその座を奪うために、四桜は優しさと色っぽさで三琴に近づきます。三琴が無垢すぎて、四桜の誘いを疑わないのはそれなりに納得いくのですが、私が驚いたのは、四桜の正体がわかった後も三琴は四桜のことを嫌いにならなかったというところです。嘘の優しさの奥に、本当の温かさあるいは寂しさを感じたのでしょうか。最終的に四桜は千々に砕けてしまったわけですが、三琴が早く欠片を集めて復活させるのを祈らずにはいられません。
お話全体としては、1巻目よりもわかりやすかったと思います。
「御神刀シリーズ」2作目、現在行方不明設定になっている四桜と、第三の御神刀・三琴のカプがメインです。
しっかりと、このカプの話が描かれているのでドラマチックストーリーが深い仕上がりになっています。
「絶対命令」は第一の御神刀・一斗とそれを作りだした宮司・桔梗のお話。
ただの妖退治の道具としてではなく、一斗を愛した桔梗ですが、その刀の働きに帝が宝物庫にいれて飾りたいから譲れと言いだし、一斗は桔梗を連れて逃げるという、触りのお話です。
御神刀より寿命が短い人間の桔梗との愛の逃避行は一体どうなってしまうのか?行く末が気になります。
「烙印」が第三の御神刀・三琴と、分家の神社で造られた第四の御神刀・四桜の謎めいた悲しいラブのお話です。
本家筋の桔梗が出奔してしまったことから、御神刀の本流を巡る家争いの工作に鑑神社に修行と称して送り込まれた四桜。
その使命は、三琴の力を削いで隋楽させること。
三琴は見事に罠にはまり四桜を愛するようになるが、だまされたと知っても四桜を愛する気持ちには変わりなく、四桜はその気持ちに動かされ、、、
四桜はその身=刀を粉々にしても三琴を守り抜く。
1千年は四桜はよみがえることができない。
その日まで、散り散りになった四桜の破片を三琴は集めるのです。
何とも切ない、気の長いラブストーリーでしょう!
まだ、集めきれてないのかな?だから四桜は行方不明設定なんですね。
こんなストーリーが色々ちりばめられているのがわかると、シリーズ出るたびに全部読みたくなります。
う~ん、まんまと作者のワナにはまった自分です。